【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅~中目黒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 330万円/坪(99.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +58.7%( +122.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 59 件(1年前(2020年)に比べて +18.0%( +9件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 27.6年から -11.4 %減)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 28.4 坪から +18.3 %増)。平均建物面積は 81.4 坪 (昨年 60.7 坪から +34.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。三ノ輪駅、六本木駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは広尾駅で昨年に比べ +237.8 %、坪単価は 788 万円/坪となった。
上位 2 駅(広尾駅、南千住駅)は +229.3 %(坪単価 +401.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(恵比寿駅、八丁堀駅)は -31.5 %(坪単価 -201.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.6 年 → 2021年 24.5 年、-11.4 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 39.6 % → 2021年 26.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.9 % → 2021年 32.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 % → 2021年 12.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった広尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 788万円/坪(238万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +237.8%( +554.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった入谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +14.2%( +16.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ日比谷線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 156万/坪 (22.6年/39.8坪) | 162万/坪 (12.1年/26.3坪) | 186万/坪 (13.8年/24.9坪) |
南千住駅 | 362万/坪 (17.0年/17.1坪) | 113万/坪 (26.3年/22.2坪) | 192万/坪 (7.3年/29.3坪) |
三ノ輪駅 | 233万/坪 (26.6年/24.2坪) | 161万/坪 (44.8年/29.0坪) | 466万/坪 (30.6年/32.1坪) |
入谷駅 | 129万/坪 (30.5年/33.9坪) | 113万/坪 (34.0年/15.5坪) | 95.9万/坪 (49.1年/13.6坪) |
上野駅 | 471万/坪 (20.3年/29.2坪) | 185万/坪 (52.8年/10.6坪) | 339万/坪 (29.8年/36.3坪) |
仲御徒町駅 | 218万/坪 (41.8年/22.2坪) | 99.4万/坪 (45.8年/33.3坪) | - |
秋葉原駅 | - | 250万/坪 (44.3年/29.5坪) | - |
小伝馬町駅 | 223万/坪 (34.8年/40.8坪) | - | - |
人形町駅 | - | - | 198万/坪 (61.8年/10.6坪) |
茅場町駅 | - | 283万/坪 (56.8年/78.7坪) | - |
八丁堀駅 | 185万/坪 (37.4年/29.2坪) | 246万/坪 (33.8年/59.0坪) | 1,172万/坪 (53.8年/49.0坪) |
築地駅 | 233万/坪 (53.8年/15.1坪) | - | 686万/坪 (-0.25年/30.3坪) |
東銀座駅 | - | - | - |
銀座駅 | 675万/坪 (57.8年/30.3坪) | - | 1,680万/坪 (27.8年/57.5坪) |
日比谷駅 | - | - | - |
虎ノ門ヒルズ駅 | - | - | - |
神谷町駅 | 950万/坪 (1.8年/43.9坪) | - | - |
六本木駅 | 661万/坪 (1.8年/99.8坪) | 430万/坪 (22.8年/19.7坪) | 265万/坪 (29.8年/66.6坪) |
広尾駅 | 788万/坪 (25.3年/154坪) | 233万/坪 (45.8年/16.6坪) | 393万/坪 (28.8年/30.3坪) |
恵比寿駅 | 554万/坪 (18.3年/36.7坪) | 895万/坪 (32.8年/42.4坪) | 266万/坪 (35.3年/36.8坪) |
中目黒駅 | 391万/坪 (20.3年/30.3坪) | 370万/坪 (-0.25年/27.2坪) | 450万/坪 (9.0年/59.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
広尾駅 787.6 万/坪(昨年同期比 +237.8 %)
広尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 788万円/坪(238万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +237.8%( +554.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 45.8年から -44.8 %減)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 16.6 坪から +827.3 %増)。平均建物面積は 269.2 坪 (昨年 31.8 坪から +747.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 45.8 年 → 2021年 25.3 年、-44.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 50.0 %)
南千住駅 362.4 万/坪(昨年同期比 +220.8 %)
南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 362万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +220.8%( +249.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 26.3年から -35.4 %減)。平均土地面積は 17.1 坪 (昨年 22.2 坪から -23.0 %減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 40.6 坪から -27.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.3 年 → 2021年 17.0 年、-35.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.0 分 → 2021年 9.2 分、-23.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 20.0 %)
恵比寿駅 554.4 万/坪(昨年同期比 -38.0 %)
恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 554万円/坪(168万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -38.0%( -340.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 32.8年から -44.3 %減)。平均土地面積は 36.7 坪 (昨年 42.4 坪から -13.4 %減)。平均建物面積は 151.3 坪 (昨年 42.4 坪から +257.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.8 年 → 2021年 18.3 年、-44.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.7 分 → 2021年 6.8 分、-30.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
八丁堀駅 184.6 万/坪(昨年同期比 -25.1 %)
八丁堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 185万円/坪(55.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -25.1%( -61.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 33.8年から +10.9 %増)。平均土地面積は 29.2 坪 (昨年 59.0 坪から -50.4 %減)。平均建物面積は 149.2 坪 (昨年 332.8 坪から -55.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 33.8 年 → 2021年 37.4 年、+10.9 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示