【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の京王新線 (初台駅~笹塚駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 287万円/坪(87.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +34.1%( +73.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 64 件(1年前(2020年)に比べて +42.2%( +19件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 24.3年から -12.2 %減)。平均土地面積は 35.1 坪 (昨年 28.4 坪から +23.4 %増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 58.2 坪から -12.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。初台駅、幡ケ谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは幡ケ谷駅で昨年に比べ +43.2 %、坪単価は 301 万円/坪となった。
上位 1 駅(幡ケ谷駅)は +43.2 %(坪単価 +90.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(笹塚駅)は +19.3 %(坪単価 +40.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 24.3 年 → 2021年 21.3 年、-12.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.6 % → 2021年 37.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.0 % → 2021年 18.3 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.0 % → 2021年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.2 % → 2021年 31.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった初台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 339万円/坪(103万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +40.8%( +98.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +142.9%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった笹塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 250万円/坪(75.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +19.3%( +40.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +55.0%( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
京王新線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
初台駅 | 339万/坪 (19.7年/34.0坪) | 241万/坪 (38.2年/36.5坪) | 271万/坪 (23.7年/42.8坪) |
幡ケ谷駅 | 301万/坪 (16.7年/37.9坪) | 210万/坪 (19.0年/23.4坪) | 230万/坪 (31.6年/44.4坪) |
笹塚駅 | 250万/坪 (24.8年/34.3坪) | 210万/坪 (24.9年/30.1坪) | 234万/坪 (19.2年/36.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
幡ケ谷駅 300.6 万/坪(昨年同期比 +43.2 %)
幡ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 301万円/坪(90.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +43.2%( +90.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて -11.1%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 19.0年から -11.9 %減)。平均土地面積は 37.9 坪 (昨年 23.4 坪から +61.7 %増)。平均建物面積は 61.9 坪 (昨年 60.2 坪から +2.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 19.0 年 → 2021年 16.7 年、-11.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 31.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 12.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.7 分 → 2021年 9.0 分、+16.5 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 38.9 % → 2021年 25.0 %)
笹塚駅 250.0 万/坪(昨年同期比 +19.3 %)
笹塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 250万円/坪(75.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +19.3%( +40.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +55.0%( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 24.9年から -0.1 %減)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 30.1 坪から +13.8 %増)。平均建物面積は 47.0 坪 (昨年 57.8 坪から -18.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 % → 2021年 38.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 38.9 % → 2021年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 32.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 21.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示