【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の近鉄名古屋線 (米野駅～近鉄弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.9万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -11.4％( -9.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2021年)に比べて -5.3％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 14.2年から +15.6 ％増)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 51.5 坪から -10.5 ％減)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 33.7 坪から +28.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。富吉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは富吉駅で昨年に比べ +36.8 ％、坪単価は 115 万円/坪となった。
上位 2 駅(富吉駅、佐古木駅)は +22.4 ％(坪単価 +17.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(烏森駅、米野駅)は -54.0 ％(坪単価 -72.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 ％ → 2022年 19.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 14.2 年 → 2022年 16.4 年、+15.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 15.6 分 → 2022年 17.8 分、+14.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.6 ％ → 2022年 16.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.8 ％ → 2022年 41.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +36.8％( +30.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近鉄蟹江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.6万円/坪(13.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -7.2％( -3.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米野駅 | 77.8万/坪 (26.8年/84.7坪) | 133万/坪 (31.3年/21.2坪) | 121万/坪 (0.8年/21.2坪) |
| 黄金駅 | 104万/坪 (14.4年/41.8坪) | 108万/坪 (22.4年/54.1坪) | 107万/坪 (16.8年/36.3坪) |
| 烏森駅 | 45.5万/坪 (47.8年/22.7坪) | 136万/坪 (0.8年/31.8坪) | 107万/坪 (0.8年/32.5坪) |
| 近鉄八田駅 | 124万/坪 (0.8年/28.7坪) | - | - |
| 伏屋駅 | 80.4万/坪 (10.8年/44.9坪) | 83.2万/坪 (7.2年/41.7坪) | 98.9万/坪 (0.4年/38.7坪) |
| 戸田駅 | 96.1万/坪 (6.4年/37.8坪) | 108万/坪 (0.8年/37.8坪) | 88.4万/坪 (6.4年/67.6坪) |
| 近鉄蟹江駅 | 44.6万/坪 (31.0年/64.7坪) | 48.1万/坪 (49.8年/133坪) | 75.6万/坪 (9.3年/156坪) |
| 富吉駅 | 115万/坪 (0.8年/51.4坪) | 84.1万/坪 (15.1年/85.2坪) | 66.1万/坪 (21.3年/54.5坪) |
| 佐古木駅 | 58.1万/坪 (16.8年/41.6坪) | 53.7万/坪 (25.8年/47.6坪) | 93.7万/坪 (14.4年/90.0坪) |
| 近鉄弥富駅 | 68.7万/坪 (22.5年/39.7坪) | 75.3万/坪 (6.5年/47.3坪) | 57.8万/坪 (12.3年/73.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
富吉駅 115.0 万/坪(昨年同期比 +36.8 ％)
富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +36.8％( +30.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 15.1年から -95.0 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 85.2 坪から -39.6 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 52.9 坪から -34.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 15.1 年 → 2022年 0.8 年、-95.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 9.7 分 → 2022年 11.0 分、+13.8 ％と増加)
佐古木駅 58.1 万/坪(昨年同期比 +8.1 ％)
佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.1万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +8.1％( +4.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 25.8年から -34.9 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 47.6 坪から -12.7 ％減)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 34.0 坪から -7.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.8 年 → 2022年 16.8 年、-34.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.5 分 → 2022年 8.8 分、-30.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
烏森駅 45.5 万/坪(昨年同期比 -66.5 ％)
烏森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.5万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -66.5％( -90.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 47.8年(昨年 0.8年から +6242.5 ％増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 31.8 坪から -28.6 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 28.7 坪から -15.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.0 分 → 2022年 3.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.8 年 → 2022年 47.8 年、+6242.5 ％と大きく増加)
米野駅 77.8 万/坪(昨年同期比 -41.4 ％)
米野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -41.4％( -55.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 31.3年から -14.4 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 21.2 坪から +300.0 ％増)。平均建物面積は 154.3 坪 (昨年 16.6 坪から +827.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.3 年 → 2022年 26.8 年、-14.4 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.5 分 → 2022年 16.0 分、+255.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示