【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR岩徳線 (岩国駅~櫛ケ浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.4万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -9.3%( -5.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 39 件(1年前(2023年)に比べて -74.7%( -115件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 24.3年から +25.7 %増)。平均土地面積は 82.0 坪 (昨年 75.3 坪から +9.0 %増)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 41.1 坪から -15.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 30 平方メートル未満のの単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。櫛ケ浜駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは玖珂駅で昨年に比べ -52.0 %、坪単価は 39.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(高水駅、川西駅)は +341.1 %(坪単価 +51.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(玖珂駅、周防花岡駅)は -44.9 %(坪単価 -39.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.3 年 → 2024年 30.5 年、+25.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.9 % → 2024年 39.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.2 % → 2024年 31.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.9万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +183.3%( +55.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった勝間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.0万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -16.7%( -4.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -81.8%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR岩徳線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
岩国駅 | 65.6万/坪 (27.2年/69.6坪) | 76.3万/坪 (22.5年/77.3坪) | 61.4万/坪 (25.3年/97.8坪) |
西岩国駅 | 47.3万/坪 (29.3年/66.2坪) | 52.6万/坪 (14.3年/77.4坪) | 45.8万/坪 (23.4年/70.3坪) |
川西駅 | 85.9万/坪 (17.3年/63.0坪) | 30.3万/坪 (32.6年/52.4坪) | 30.9万/坪 (48.3年/74.1坪) |
柱野駅 | - | - | - |
欽明路駅 | - | - | 16.7万/坪 (48.0年/60.5坪) |
玖珂駅 | 39.7万/坪 (37.0年/40.8坪) | 82.6万/坪 (18.6年/107坪) | 52.3万/坪 (24.1年/143坪) |
周防高森駅 | - | 18.8万/坪 (37.4年/72.9坪) | 7.5万/坪 (28.8年/110坪) |
米川駅 | - | 6.3万/坪 (43.0年/78.7坪) | 46.9万/坪 (27.5年/363坪) |
高水駅 | 55.7万/坪 (1.0年/72.6坪) | 9.3万/坪 (37.4年/143坪) | 28.5万/坪 (17.5年/236坪) |
勝間駅 | 23.0万/坪 (49.0年/80.2坪) | 27.7万/坪 (32.8年/73.2坪) | 23.6万/坪 (36.3年/70.7坪) |
大河内駅 | - | 26.6万/坪 (30.5年/82.6坪) | 40.3万/坪 (15.6年/77.9坪) |
周防久保駅 | 34.5万/坪 (30.2年/86.7坪) | 41.1万/坪 (28.2年/82.1坪) | 31.0万/坪 (26.7年/68.4坪) |
生野屋駅 | 37.2万/坪 (38.9年/72.2坪) | 17.8万/坪 (48.3年/65.0坪) | 21.7万/坪 (38.6年/67.3坪) |
周防花岡駅 | 58.5万/坪 (19.5年/137坪) | 94.1万/坪 (10.8年/57.0坪) | 75.9万/坪 (10.3年/73.2坪) |
櫛ケ浜駅 | 67.1万/坪 (42.7年/56.6坪) | 67.7万/坪 (27.6年/79.5坪) | 60.1万/坪 (21.7年/65.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高水駅 55.7 万/坪(昨年同期比 +498.8 %)
高水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +498.8%( +46.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 37.4年から -97.3 %減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 143.2 坪から -49.3 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 37.3 坪から -23.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.4 年 → 2024年 1.0 年、-97.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.3 分 → 2024年 6.0 分、-47.1 %と大きく減少)
川西駅 85.9 万/坪(昨年同期比 +183.3 %)
川西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.9万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +183.3%( +55.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.3年(昨年 32.6年から -46.8 %減)。平均土地面積は 63.0 坪 (昨年 52.4 坪から +20.2 %増)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 30.3 坪から +1.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.6 年 → 2024年 17.3 年、-46.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.7 分 → 2024年 17.7 分、+29.3 %と大きく増加)
玖珂駅 39.7 万/坪(昨年同期比 -52.0 %)
玖珂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.7万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -52.0%( -43.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 18.6年から +99.3 %増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 106.6 坪から -61.7 %減)。平均建物面積は 4.5 坪 (昨年 29.5 坪から -84.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.6 年 → 2024年 37.0 年、+99.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.5 分 → 2024年 13.5 分、+17.4 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 50.0 %)
周防花岡駅 58.5 万/坪(昨年同期比 -37.8 %)
周防花岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -37.8%( -35.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -70.4%( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 10.8年から +79.9 %増)。平均土地面積は 137.1 坪 (昨年 57.0 坪から +140.4 %増)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 36.0 坪から +5.5 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.8 年 → 2024年 19.5 年、+79.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 % → 2024年 28.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.2 % → 2024年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示