【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR山口線 (新山口駅～徳佐駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.7万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +12.8％( +6.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2021年)に比べて -13.7％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 21.8年から +13.9 ％増)。平均土地面積は 109.5 坪 (昨年 128.4 坪から -14.7 ％減)。平均建物面積は 52.5 坪 (昨年 64.1 坪から -18.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。新山口駅、周防下郷駅、大歳駅、矢原駅、山口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは周防下郷駅で昨年に比べ +82.1 ％、坪単価は 75.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(周防下郷駅、矢原駅)は +58.3 ％(坪単価 +26.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上山口駅、宮野駅)は -37.0 ％(坪単価 -19.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.8 ％ → 2022年 15.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 21.8 年 → 2022年 24.9 年、+13.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 23.2 分 → 2022年 27.4 分、+18.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.8 ％ → 2022年 34.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 ％ → 2022年 2.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.2万円/坪(30.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +32.8％( +24.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.7万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -62.8％( -36.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山口線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新山口駅 | 99.2万/坪 (1.0年/59.0坪) | 74.7万/坪 (17.3年/182坪) | 7.8万/坪 (40.0年/218坪) |
| 周防下郷駅 | 75.9万/坪 (58.0年/115坪) | 41.6万/坪 (37.5年/221坪) | 85.0万/坪 (1.0年/65.0坪) |
| 上郷駅 | 41.9万/坪 (34.5年/125坪) | 41.0万/坪 (25.7年/68.6坪) | 117万/坪 (16.3年/85.7坪) |
| 仁保津駅 | - | - | - |
| 大歳駅 | 48.4万/坪 (17.3年/165坪) | 37.9万/坪 (35.8年/72.6坪) | 45.1万/坪 (1.0年/69.6坪) |
| 矢原駅 | 75.7万/坪 (1.0年/60.5坪) | 56.3万/坪 (23.2年/129坪) | 55.8万/坪 (13.3年/65.0坪) |
| 湯田温泉駅 | 55.4万/坪 (21.3年/87.5坪) | 56.0万/坪 (14.6年/84.9坪) | 74.7万/坪 (14.5年/78.3坪) |
| 山口駅 | 55.5万/坪 (23.9年/113坪) | 41.6万/坪 (19.9年/163坪) | 53.7万/坪 (17.6年/77.4坪) |
| 上山口駅 | 21.7万/坪 (48.5年/157坪) | 58.3万/坪 (2.5年/83.2坪) | 61.4万/坪 (15.0年/95.8坪) |
| 宮野駅 | 25.6万/坪 (35.0年/85.7坪) | 28.9万/坪 (49.0年/84.7坪) | 48.4万/坪 (12.5年/69.8坪) |
| 仁保駅 | 80.0万/坪 (9.0年/112坪) | - | 3.1万/坪 (47.0年/99.8坪) |
| 篠目駅 | - | - | - |
| 長門峡駅 | - | - | - |
| 渡川駅 | - | - | - |
| 三谷駅 | - | - | - |
| 名草駅 | - | - | - |
| 地福駅 | - | - | - |
| 鍋倉駅 | - | - | - |
| 徳佐駅 | - | - | 38.8万/坪 (0年/169坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
周防下郷駅 75.9 万/坪(昨年同期比 +82.1 ％)
周防下郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.9万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +82.1％( +34.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 58.0年(昨年 37.5年から +54.7 ％増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 220.8 坪から -47.9 ％減)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 79.4 坪から -53.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.5 分 → 2022年 7.0 分、-39.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 37.5 年 → 2022年 58.0 年、+54.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
矢原駅 75.7 万/坪(昨年同期比 +34.4 ％)
矢原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.7万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +34.4％( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 23.2年から -95.7 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 129.2 坪から -53.2 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 93.5 坪から -69.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.2 年 → 2022年 1.0 年、-95.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.9 分 → 2022年 24.0 分、+51.4 ％と大きく増加)
上山口駅 21.7 万/坪(昨年同期比 -62.8 ％)
上山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.7万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -62.8％( -36.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.5年(昨年 2.5年から +1840.3 ％増)。平均土地面積は 156.5 坪 (昨年 83.2 坪から +88.2 ％増)。平均建物面積は 71.1 坪 (昨年 56.0 坪から +27.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.7 分 → 2022年 8.0 分、-48.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 2.5 年 → 2022年 48.5 年、+1840.3 ％と大きく増加)
宮野駅 25.6 万/坪(昨年同期比 -11.3 ％)
宮野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -11.3％( -3.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 49.0年から -28.6 ％減)。平均土地面積は 85.7 坪 (昨年 84.7 坪から +1.2 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 16.6 坪から +109.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 49.0 年 → 2022年 35.0 年、-28.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.0 分 → 2022年 16.7 分、+28.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示