【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の山陽新幹線 (新岩国駅~新下関駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.6万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -17.0%( -9.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 33 件(1年前(2021年)に比べて +3.1%( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 28.1年から -4.6 %減)。平均土地面積は 98.6 坪 (昨年 74.3 坪から +32.8 %増)。平均建物面積は 54.3 坪 (昨年 43.4 坪から +25.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新山口駅、新下関駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新山口駅で昨年に比べ +30.2 %、坪単価は 42.1 万円/坪となった。
上位 1 駅(新山口駅)は +30.2 %(坪単価 +9.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(徳山駅)は -32.7 %(坪単価 -19.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 % → 2022年 6.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.9 % → 2022年 30.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.6 % → 2022年 33.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.6 % → 2022年 26.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新下関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.4万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +28.1%( +18.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった厚狭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.5万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -0.9%( -0.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
山陽新幹線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新岩国駅 | - | - | - |
徳山駅 | 40.6万/坪 (24.5年/82.9坪) | 60.3万/坪 (25.8年/77.9坪) | 60.2万/坪 (27.5年/71.2坪) |
新山口駅 | 42.1万/坪 (23.5年/102坪) | 32.4万/坪 (45.5年/76.4坪) | 32.3万/坪 (47.5年/215坪) |
厚狭駅 | 35.5万/坪 (40.3年/190坪) | 35.8万/坪 (27.5年/69.6坪) | 11.4万/坪 (39.5年/136坪) |
新下関駅 | 85.4万/坪 (22.9年/57.5坪) | 66.7万/坪 (29.0年/65.3坪) | 74.4万/坪 (24.9年/76.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新山口駅 42.1 万/坪(昨年同期比 +30.2 %)
新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.1万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +30.2%( +9.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 45.5年から -48.3 %減)。平均土地面積は 101.9 坪 (昨年 76.4 坪から +33.5 %増)。平均建物面積は 62.8 坪 (昨年 31.8 坪から +97.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 45.5 年 → 2022年 23.5 年、-48.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 16.0 分 → 2022年 13.8 分、-13.7 %と減少)
徳山駅 40.6 万/坪(昨年同期比 -32.7 %)
徳山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.6万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -32.7%( -19.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2021年)に比べて -10.0%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 25.8年から -4.8 %減)。平均土地面積は 82.9 坪 (昨年 77.9 坪から +6.5 %増)。平均建物面積は 64.2 坪 (昨年 53.2 坪から +20.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.0 % → 2022年 12.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 35.3 % → 2022年 29.4 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.2 % → 2022年 23.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.5 % → 2022年 29.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示