【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の近鉄橿原線 (大和西大寺駅~橿原神宮前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.3%( -9.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 150 件(1年前(2023年)に比べて -52.5%( -166件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 25.0年から +12.1 %増)。平均土地面積は 60.8 坪 (昨年 57.7 坪から +5.3 %増)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 37.7 坪から +1.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。笠縫駅、八木西口駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは結崎駅で昨年に比べ +183.8 %、坪単価は 57.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(結崎駅、八木西口駅)は +123.2 %(坪単価 +38.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(石見駅、平端駅)は -55.6 %(坪単価 -28.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.2 % → 2024年 31.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 % → 2024年 1.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.0 年 → 2024年 28.0 年、+12.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 % → 2024年 36.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.7 % → 2024年 22.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった八木西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +62.6%( +39.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.1万円/坪(5.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -58.4%( -25.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
近鉄橿原線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大和西大寺駅 | 77.3万/坪 (19.8年/71.2坪) | 86.0万/坪 (23.8年/64.9坪) | 90.8万/坪 (21.3年/62.5坪) |
尼ケ辻駅 | 50.6万/坪 (33.5年/40.3坪) | 61.9万/坪 (28.8年/51.9坪) | 59.1万/坪 (24.5年/60.1坪) |
西ノ京駅 | 76.3万/坪 (24.5年/78.3坪) | 74.3万/坪 (22.8年/69.7坪) | 54.1万/坪 (30.0年/59.4坪) |
九条駅 | 41.8万/坪 (40.0年/46.8坪) | 49.0万/坪 (33.2年/52.3坪) | 61.5万/坪 (24.5年/49.2坪) |
近鉄郡山駅 | 45.9万/坪 (28.1年/58.4坪) | 53.5万/坪 (28.5年/58.4坪) | 54.0万/坪 (30.5年/50.7坪) |
筒井駅 | 30.1万/坪 (33.5年/30.6坪) | 56.3万/坪 (29.3年/63.9坪) | 46.5万/坪 (28.6年/67.1坪) |
平端駅 | 28.1万/坪 (35.5年/42.7坪) | 59.4万/坪 (19.1年/64.4坪) | 48.9万/坪 (23.7年/58.4坪) |
ファミリー公園前駅 | 6.0万/坪 (63.0年/49.9坪) | - | 66.1万/坪 (0.25年/31.8坪) |
結崎駅 | 57.4万/坪 (14.1年/57.5坪) | 20.2万/坪 (38.5年/47.8坪) | 47.4万/坪 (26.4年/49.6坪) |
石見駅 | 18.1万/坪 (41.5年/52.6坪) | 43.6万/坪 (30.4年/49.4坪) | 31.0万/坪 (31.1年/46.9坪) |
田原本駅 | 51.7万/坪 (28.4年/82.6坪) | 52.0万/坪 (27.1年/58.4坪) | 54.7万/坪 (19.8年/61.3坪) |
笠縫駅 | 73.4万/坪 (14.3年/48.4坪) | 56.1万/坪 (17.9年/47.2坪) | 32.8万/坪 (37.0年/39.8坪) |
新ノ口駅 | 57.5万/坪 (24.5年/91.2坪) | 79.1万/坪 (12.6年/42.0坪) | 55.7万/坪 (28.3年/67.6坪) |
大和八木駅 | 67.8万/坪 (23.7年/39.8坪) | 68.4万/坪 (23.2年/40.6坪) | 74.6万/坪 (22.4年/53.0坪) |
八木西口駅 | 102万/坪 (0.25年/45.4坪) | 62.8万/坪 (18.0年/47.1坪) | 55.1万/坪 (11.9年/54.5坪) |
畝傍御陵前駅 | 40.8万/坪 (29.4年/53.4坪) | 54.7万/坪 (15.3年/48.9坪) | 67.0万/坪 (19.7年/80.2坪) |
橿原神宮前駅 | 42.3万/坪 (32.7年/49.9坪) | 65.8万/坪 (18.5年/67.6坪) | 67.3万/坪 (30.0年/76.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
結崎駅 57.4 万/坪(昨年同期比 +183.8 %)
結崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.4万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +183.8%( +37.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -57.1%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 38.5年から -63.4 %減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 47.8 坪から +20.4 %増)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 33.5 坪から +0.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.5 年 → 2024年 14.1 年、-63.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.4 分 → 2024年 13.7 分、+31.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 33.3 %)
八木西口駅 102.2 万/坪(昨年同期比 +62.6 %)
八木西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +62.6%( +39.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 18.0年から -98.6 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 47.1 坪から -3.7 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 37.8 坪から -12.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.0 年 → 2024年 0.3 年、-98.6 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.5 分 → 2024年 18.0 分、+24.1 %と大きく増加)
石見駅 18.1 万/坪(昨年同期比 -58.4 %)
石見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.1万円/坪(5.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -58.4%( -25.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 30.4年から +36.3 %増)。平均土地面積は 52.6 坪 (昨年 49.4 坪から +6.5 %増)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 36.0 坪から -13.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.8 分 → 2024年 7.0 分、-35.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 60.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.4 年 → 2024年 41.5 年、+36.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 40.0 %)
平端駅 28.1 万/坪(昨年同期比 -52.7 %)
平端駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.1万円/坪(8.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -52.7%( -31.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 19.1年から +85.3 %増)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 64.4 坪から -33.6 %減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 30.7 坪から +1.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.1 年 → 2024年 35.5 年、+85.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示