【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の近鉄橿原線 (大和西大寺駅～橿原神宮前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.0万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -17.8％( -10.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 74 件(１年前(2023年)に比べて -39.8％( -49件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 26.6年から +12.3 ％増)。平均土地面積は 65.8 坪 (昨年 50.5 坪から +30.4 ％増)。平均建物面積は 44.3 坪 (昨年 35.2 坪から +26.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。大和西大寺駅、笠縫駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは結崎駅で昨年に比べ +258.6 ％、坪単価は 36.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(結崎駅、尼ケ辻駅)は +244.6 ％(坪単価 +28.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(筒井駅、新ノ口駅)は -54.4 ％(坪単価 -36.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 14.3 分 → 2024年 12.1 分、-15.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 13.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.2 ％ → 2024年 37.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.6 年 → 2024年 29.9 年、+12.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 37.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.6 ％ → 2024年 14.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった笠縫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +62.9％( +45.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった筒井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.4万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -60.1％( -24.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄橿原線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大和西大寺駅 | 85.4万/坪 (19.7年/108坪) | 63.9万/坪 (26.7年/41.2坪) | 69.1万/坪 (20.6年/52.0坪) |
| 尼ケ辻駅 | 45.3万/坪 (34.6年/41.7坪) | 13.7万/坪 (46.0年/60.5坪) | 66.2万/坪 (16.3年/83.2坪) |
| 西ノ京駅 | 73.5万/坪 (28.0年/62.2坪) | 84.3万/坪 (19.2年/61.1坪) | 54.1万/坪 (20.2年/52.5坪) |
| 九条駅 | 40.7万/坪 (39.8年/39.7坪) | 52.3万/坪 (33.3年/42.7坪) | 66.6万/坪 (20.8年/46.6坪) |
| 近鉄郡山駅 | 43.0万/坪 (28.2年/54.5坪) | 40.9万/坪 (33.4年/49.3坪) | 45.8万/坪 (32.7年/46.3坪) |
| 筒井駅 | 16.4万/坪 (38.8年/28.0坪) | 41.2万/坪 (33.5年/64.0坪) | 52.1万/坪 (21.4年/96.8坪) |
| 平端駅 | 22.5万/坪 (32.0年/30.3坪) | - | 60.7万/坪 (39.0年/90.0坪) |
| ファミリー公園前駅 | - | - | - |
| 結崎駅 | 36.5万/坪 (21.0年/63.5坪) | 10.2万/坪 (44.0年/49.9坪) | 37.9万/坪 (48.0年/56.0坪) |
| 石見駅 | 16.7万/坪 (45.7年/63.0坪) | 21.3万/坪 (56.0年/39.3坪) | - |
| 田原本駅 | 42.3万/坪 (29.8年/86.2坪) | 72.7万/坪 (15.4年/66.4坪) | 45.9万/坪 (16.2年/33.3坪) |
| 笠縫駅 | 118万/坪 (0年/66.6坪) | 72.7万/坪 (2.3年/49.4坪) | 38.9万/坪 (35.0年/41.3坪) |
| 新ノ口駅 | 51.1万/坪 (27.6年/118坪) | 99.7万/坪 (4.2年/51.1坪) | 61.7万/坪 (16.2年/41.7坪) |
| 大和八木駅 | 65.1万/坪 (18.5年/41.7坪) | 65.8万/坪 (27.9年/35.4坪) | 69.0万/坪 (17.9年/57.3坪) |
| 八木西口駅 | - | 45.6万/坪 (29.0年/33.3坪) | 91.7万/坪 (0年/55.2坪) |
| 畝傍御陵前駅 | 34.3万/坪 (25.0年/65.0坪) | 42.5万/坪 (29.0年/44.6坪) | 34.8万/坪 (46.7年/35.3坪) |
| 橿原神宮前駅 | 43.4万/坪 (31.5年/50.3坪) | 60.1万/坪 (19.0年/80.2坪) | 43.9万/坪 (39.3年/70.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
結崎駅 36.5 万/坪(昨年同期比 +258.6 ％)
結崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.5万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +258.6％( +26.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 44.0年から -52.3 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 49.9 坪から +27.3 ％増)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 35.9 坪から -1.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 44.0 年 → 2024年 21.0 年、-52.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.2 分 → 2024年 18.0 分、+94.6 ％と大きく増加)
尼ケ辻駅 45.3 万/坪(昨年同期比 +230.5 ％)
尼ケ辻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.3万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +230.5％( +31.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 46.0年から -24.8 ％減)。平均土地面積は 41.7 坪 (昨年 60.5 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 30.3 坪から -15.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.0 年 → 2024年 34.6 年、-24.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 20.0 ％)
筒井駅 16.4 万/坪(昨年同期比 -60.1 ％)
筒井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.4万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -60.1％( -24.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 33.5年から +15.9 ％増)。平均土地面積は 28.0 坪 (昨年 64.0 坪から -56.2 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 38.2 坪から -22.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 33.5 年 → 2024年 38.8 年、+15.9 ％と増加)
新ノ口駅 51.1 万/坪(昨年同期比 -48.7 ％)
新ノ口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.1万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -48.7％( -48.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 4.2年から +556.7 ％増)。平均土地面積は 118.4 坪 (昨年 51.1 坪から +131.6 ％増)。平均建物面積は 76.9 坪 (昨年 30.6 坪から +151.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.0 分 → 2024年 9.3 分、-22.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 4.2 年 → 2024年 27.6 年、+556.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示