【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR阪和線 (天王寺駅～東羽衣駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +3.7％( +2.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 273 件(１年前(2022年)に比べて -1.1％( -3件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 27.3年から -2.5 ％減)。平均土地面積は 41.5 坪 (昨年 46.7 坪から -11.0 ％減)。平均建物面積は 35.6 坪 (昨年 38.6 坪から -8.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 16 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三国ケ丘駅、津久野駅、富木駅、信太山駅、和泉府中駅、下松駅、東貝塚駅、東佐野駅、長滝駅、和泉鳥取駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新家駅で昨年に比べ +170.5 ％、坪単価は 54.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(新家駅、津久野駅)は +123.0 ％(坪単価 +37.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(杉本町駅、久米田駅)は -54.6 ％(坪単価 -52.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.9 ％ → 2023年 18.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 34.1 ％ → 2023年 30.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.5 ％ → 2023年 30.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.6 ％ → 2023年 1.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三国ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +70.9％( +57.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった和泉橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.0万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -44.5％( -18.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR阪和線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 天王寺駅 | 86.7万/坪 (49.3年/37.1坪) | 97.4万/坪 (42.4年/102坪) | - |
| 美章園駅 | 96.1万/坪 (18.2年/19.1坪) | 116万/坪 (8.8年/22.7坪) | - |
| 南田辺駅 | 86.9万/坪 (28.8年/18.2坪) | 80.0万/坪 (34.8年/29.5坪) | 93.9万/坪 (11.3年/23.2坪) |
| 鶴ケ丘駅 | 130万/坪 (30.0年/29.5坪) | 166万/坪 (4.4年/20.0坪) | 94.6万/坪 (24.1年/21.8坪) |
| 長居駅 | 126万/坪 (16.3年/26.5坪) | 109万/坪 (33.6年/45.8坪) | 107万/坪 (18.6年/39.9坪) |
| 我孫子町駅 | 67.1万/坪 (30.8年/69.6坪) | - | 141万/坪 (-0.25年/40.8坪) |
| 杉本町駅 | 44.4万/坪 (40.4年/17.9坪) | 100万/坪 (18.4年/17.6坪) | 83.8万/坪 (22.6年/42.2坪) |
| 浅香駅 | 81.9万/坪 (23.0年/29.6坪) | 90.1万/坪 (25.0年/37.5坪) | 90.4万/坪 (26.3年/42.7坪) |
| 堺市駅 | 94.5万/坪 (19.8年/25.9坪) | 106万/坪 (25.0年/37.9坪) | 70.4万/坪 (26.5年/14.7坪) |
| 三国ケ丘駅 | 139万/坪 (29.9年/40.0坪) | 81.3万/坪 (34.1年/25.3坪) | 57.0万/坪 (42.8年/22.9坪) |
| 百舌鳥駅 | 113万/坪 (27.8年/34.0坪) | 118万/坪 (6.1年/36.3坪) | 48.5万/坪 (42.7年/49.6坪) |
| 上野芝駅 | 86.0万/坪 (25.2年/48.7坪) | 71.7万/坪 (28.1年/65.6坪) | 58.2万/坪 (32.0年/28.7坪) |
| 津久野駅 | 96.2万/坪 (20.1年/38.0坪) | 54.8万/坪 (34.1年/25.0坪) | 58.7万/坪 (32.0年/32.4坪) |
| 鳳駅 | 70.7万/坪 (29.8年/30.3坪) | 80.5万/坪 (26.1年/52.6坪) | 57.5万/坪 (33.8年/70.8坪) |
| 富木駅 | 67.5万/坪 (29.0年/31.0坪) | 55.0万/坪 (30.2年/28.1坪) | 46.2万/坪 (28.9年/79.2坪) |
| 北信太駅 | 49.7万/坪 (32.0年/23.9坪) | 52.8万/坪 (21.6年/30.5坪) | 59.6万/坪 (30.2年/41.1坪) |
| 信太山駅 | 52.8万/坪 (25.8年/31.5坪) | 40.2万/坪 (32.1年/65.0坪) | 56.8万/坪 (30.1年/59.5坪) |
| 和泉府中駅 | 65.4万/坪 (24.6年/36.4坪) | 52.1万/坪 (32.6年/54.6坪) | 48.7万/坪 (30.3年/35.3坪) |
| 久米田駅 | 43.3万/坪 (33.9年/43.6坪) | 92.9万/坪 (26.3年/50.9坪) | 47.3万/坪 (28.4年/41.5坪) |
| 下松駅 | 80.9万/坪 (12.5年/53.9坪) | 55.7万/坪 (22.6年/35.0坪) | 78.2万/坪 (13.0年/60.7坪) |
| 東岸和田駅 | 59.3万/坪 (21.3年/62.3坪) | 57.4万/坪 (26.7年/41.1坪) | 71.4万/坪 (19.0年/39.8坪) |
| 東貝塚駅 | 51.8万/坪 (21.6年/32.8坪) | 38.8万/坪 (44.3年/50.4坪) | 60.8万/坪 (17.2年/39.0坪) |
| 和泉橋本駅 | 23.0万/坪 (49.5年/56.3坪) | 41.5万/坪 (25.8年/63.5坪) | 44.4万/坪 (35.8年/43.4坪) |
| 東佐野駅 | 42.7万/坪 (33.5年/65.5坪) | 35.4万/坪 (33.1年/42.4坪) | 40.7万/坪 (9.8年/34.8坪) |
| 熊取駅 | 41.9万/坪 (31.3年/60.4坪) | 40.3万/坪 (26.6年/55.0坪) | 53.4万/坪 (20.4年/50.0坪) |
| 日根野駅 | 61.4万/坪 (14.1年/65.0坪) | 84.0万/坪 (10.3年/49.0坪) | 72.1万/坪 (10.5年/50.9坪) |
| 長滝駅 | 47.4万/坪 (31.4年/84.2坪) | 30.5万/坪 (14.3年/54.5坪) | 28.8万/坪 (32.3年/159坪) |
| 新家駅 | 54.0万/坪 (27.8年/49.4坪) | 20.0万/坪 (40.8年/55.4坪) | 19.6万/坪 (36.8年/41.2坪) |
| 和泉砂川駅 | 23.9万/坪 (41.4年/47.5坪) | 35.5万/坪 (28.8年/46.5坪) | 37.1万/坪 (26.6年/41.1坪) |
| 和泉鳥取駅 | 47.0万/坪 (20.2年/54.1坪) | 36.8万/坪 (29.2年/53.1坪) | - |
| 山中渓駅 | - | - | 17.8万/坪 (44.8年/37.8坪) |
| 東羽衣駅 | 116万/坪 (9.8年/18.2坪) | - | 73.5万/坪 (16.8年/34.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新家駅 54.0 万/坪(昨年同期比 +170.5 ％)
新家駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.0万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +170.5％( +34.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 40.8年から -31.9 ％減)。平均土地面積は 49.4 坪 (昨年 55.4 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 32.4 坪から +9.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 40.8 年 → 2023年 27.8 年、-31.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.4 分 → 2023年 12.8 分、+23.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
津久野駅 96.2 万/坪(昨年同期比 +75.5 ％)
津久野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.2万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +75.5％( +41.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 34.1年から -41.1 ％減)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 25.0 坪から +51.8 ％増)。平均建物面積は 28.3 坪 (昨年 23.0 坪から +23.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 34.1 年 → 2023年 20.1 年、-41.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.3 ％ → 2023年 38.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 27.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 14.8 分 → 2023年 17.5 分、+18.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 13.3 ％)
杉本町駅 44.4 万/坪(昨年同期比 -55.8 ％)
杉本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -55.8％( -56.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 18.4年から +119.4 ％増)。平均土地面積は 17.9 坪 (昨年 17.6 坪から +1.4 ％増)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 26.7 坪から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 18.4 年 → 2023年 40.4 年、+119.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.7 分 → 2023年 8.2 分、+44.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 16.7 ％)
久米田駅 43.3 万/坪(昨年同期比 -53.4 ％)
久米田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.3万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -53.4％( -49.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2022年)に比べて +5.9％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 26.3年から +29.0 ％増)。平均土地面積は 43.6 坪 (昨年 50.9 坪から -14.3 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 29.0 坪から +8.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 17.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.3 年 → 2023年 33.9 年、+29.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 15.7 分 → 2023年 19.3 分、+23.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.2 ％ → 2023年 41.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.2 ％ → 2023年 41.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示