【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR京都線 (高槻駅～大阪駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -0.9％( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 213 件(１年前(2020年)に比べて +29.1％( +48件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 17.3年から +23.1 ％増)。平均土地面積は 45.0 坪 (昨年 44.8 坪から +0.6 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 37.1 坪から +4.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千里丘駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東淀川駅で昨年に比べ +271.0 ％、坪単価は 135 万円/坪となった。
上位 2 駅(東淀川駅、千里丘駅)は +148.4 ％(坪単価 +67.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(摂津富田駅、岸辺駅)は -15.3 ％(坪単価 -15.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 21.4 分 → 2021年 18.6 分、-12.9 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.2 ％ → 2021年 3.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 ％ → 2021年 6.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.3 年 → 2021年 21.2 年、+23.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.2 ％ → 2021年 28.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.1 ％ → 2021年 19.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千里丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +25.8％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった摂津富田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.4万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.8％( -15.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +30.8％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR京都線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 高槻駅 | 95.0万/坪 (27.3年/44.8坪) | 102万/坪 (23.7年/52.7坪) | 105万/坪 (21.5年/51.6坪) |
| 摂津富田駅 | 80.4万/坪 (23.6年/44.2坪) | 95.5万/坪 (13.5年/44.5坪) | 82.7万/坪 (23.9年/50.0坪) |
| JR総持寺駅 | 97.8万/坪 (19.8年/29.8坪) | 110万/坪 (19.3年/31.0坪) | 116万/坪 (13.9年/35.5坪) |
| 茨木駅 | 113万/坪 (19.2年/64.1坪) | 111万/坪 (13.8年/46.4坪) | 115万/坪 (10.7年/68.6坪) |
| 千里丘駅 | 179万/坪 (6.1年/41.0坪) | 142万/坪 (8.0年/35.6坪) | 113万/坪 (11.8年/38.3坪) |
| 岸辺駅 | 96.6万/坪 (19.8年/24.8坪) | 113万/坪 (11.3年/39.6坪) | 88.3万/坪 (33.2年/44.8坪) |
| 吹田駅 | 104万/坪 (20.6年/37.1坪) | 97.0万/坪 (26.6年/40.2坪) | 92.9万/坪 (22.4年/77.0坪) |
| 東淀川駅 | 135万/坪 (15.0年/24.2坪) | 36.3万/坪 (31.8年/18.2坪) | 68.1万/坪 (29.6年/60.5坪) |
| 新大阪駅 | 68.8万/坪 (24.8年/18.2坪) | - | 33.1万/坪 (42.8年/15.1坪) |
| 大阪駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東淀川駅 134.5 万/坪(昨年同期比 +271.0 ％)
東淀川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +271.0％( +98.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 31.8年から -52.9 ％減)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 18.2 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 25.7 坪から +18.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.8 年 → 2021年 15.0 年、-52.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.0 分 → 2021年 5.9 分、-16.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
千里丘駅 179.0 万/坪(昨年同期比 +25.8 ％)
千里丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +25.8％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2020年)に比べて +25.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.1年(昨年 8.0年から -24.2 ％減)。平均土地面積は 41.0 坪 (昨年 35.6 坪から +15.0 ％増)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 36.1 坪から -13.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 8.0 年 → 2021年 6.1 年、-24.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.2 分 → 2021年 10.8 分、-12.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 31.2 ％ → 2021年 52.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 ％ → 2021年 10.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 10.0 ％)
摂津富田駅 80.4 万/坪(昨年同期比 -15.8 ％)
摂津富田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.4万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.8％( -15.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +30.8％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 13.5年から +74.1 ％増)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 44.5 坪から -0.6 ％減)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 32.0 坪から +43.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 25.2 分 → 2021年 19.6 分、-22.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.5 年 → 2021年 23.6 年、+74.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.7 ％ → 2021年 39.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.7 ％ → 2021年 18.2 ％)
岸辺駅 96.6 万/坪(昨年同期比 -14.8 ％)
岸辺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.6万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -14.8％( -16.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 11.3年から +75.5 ％増)。平均土地面積は 24.8 坪 (昨年 39.6 坪から -37.3 ％減)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 40.5 坪から -23.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.3 年 → 2021年 19.8 年、+75.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示