【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の阪神なんば線 (出来島駅～大阪難波駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.2万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.3％( +12.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて -54.8％( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 28.0年から +14.2 ％増)。平均土地面積は 25.4 坪 (昨年 28.9 坪から -11.9 ％減)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 43.1 坪から -18.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。出来島駅、福駅、西九条駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西九条駅で昨年に比べ +58.3 ％、坪単価は 177 万円/坪となった。
上位 2 駅(西九条駅、出来島駅)は +45.5 ％(坪単価 +45.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(千鳥橋駅、伝法駅)は -1.1 ％(坪単価 -0.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 ％ → 2024年 23.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.5 ％ → 2024年 6.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 28.0 年 → 2024年 32.0 年、+14.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.9 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.1 ％ → 2024年 21.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西九条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 177万円/坪(53.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +58.3％( +65.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千鳥橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.4％( -1.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -69.2％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪神なんば線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出来島駅 | 107万/坪 (11.3年/36.7坪) | 80.4万/坪 (20.6年/25.4坪) | 96.8万/坪 (10.3年/32.2坪) |
| 福駅 | 78.6万/坪 (25.4年/23.2坪) | 63.7万/坪 (32.5年/37.6坪) | - |
| 伝法駅 | 78.6万/坪 (32.7年/18.4坪) | 78.5万/坪 (28.0年/27.7坪) | 89.8万/坪 (13.5年/21.8坪) |
| 千鳥橋駅 | 78.1万/坪 (46.7年/20.0坪) | 80.0万/坪 (24.6年/20.5坪) | 62.2万/坪 (37.5年/36.9坪) |
| 西九条駅 | 177万/坪 (21.3年/39.8坪) | 112万/坪 (31.8年/39.3坪) | 98.5万/坪 (16.0年/15.1坪) |
| 九条駅 | 110万/坪 (52.3年/30.8坪) | 98.4万/坪 (34.5年/33.0坪) | 102万/坪 (32.3年/35.2坪) |
| ドーム前駅 | - | - | - |
| 桜川駅 | - | 112万/坪 (29.0年/27.2坪) | 167万/坪 (27.5年/56.0坪) |
| 大阪難波駅 | - | - | 254万/坪 (51.0年/22.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西九条駅 177.2 万/坪(昨年同期比 +58.3 ％)
西九条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 177万円/坪(53.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +58.3％( +65.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 31.8年から -32.8 ％減)。平均土地面積は 39.8 坪 (昨年 39.3 坪から +1.3 ％増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 53.2 坪から -41.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.8 年 → 2024年 21.3 年、-32.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.4 分 → 2024年 4.3 分、-62.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
出来島駅 106.6 万/坪(昨年同期比 +32.6 ％)
出来島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +32.6％( +26.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -63.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 20.6年から -45.2 ％減)。平均土地面積は 36.7 坪 (昨年 25.4 坪から +44.2 ％増)。平均建物面積は 49.2 坪 (昨年 28.6 坪から +71.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.6 年 → 2024年 11.3 年、-45.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.7 分 → 2024年 13.7 分、-27.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
千鳥橋駅 78.1 万/坪(昨年同期比 -2.4 ％)
千鳥橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.4％( -1.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -69.2％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.7年(昨年 24.6年から +89.8 ％増)。平均土地面積は 20.0 坪 (昨年 20.5 坪から -2.1 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 34.2 坪から +1.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.6 年 → 2024年 46.7 年、+89.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
伝法駅 78.6 万/坪(昨年同期比 +0.1 ％)
伝法駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.1％( +0.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -35.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 28.0年から +17.0 ％増)。平均土地面積は 18.4 坪 (昨年 27.7 坪から -33.6 ％減)。平均建物面積は 23.2 坪 (昨年 39.8 坪から -41.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 30.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 28.0 年 → 2024年 32.7 年、+17.0 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.2 分 → 2024年 12.8 分、+25.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 ％ → 2024年 38.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 7.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示