【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期の阪神なんば線 (出来島駅～大阪難波駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.1万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -24.9％( -28.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2019年)に比べて -4.2％( -1件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 16.5年から +68.0 ％増)。平均土地面積は 56.7 坪 (昨年 34.7 坪から +63.2 ％増)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 60.4 坪から -42.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。出来島駅、伝法駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは出来島駅で昨年に比べ +17.1 ％、坪単価は 115 万円/坪となった。
上位 1 駅(出来島駅)は +17.1 ％(坪単価 +16.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(福駅)は -63.1 ％(坪単価 -39.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.2 ％ → 2020年 8.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 29.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 16.5 年 → 2020年 27.7 年、+68.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.4 分 → 2020年 12.8 分、+53.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 41.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 ％ → 2020年 8.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった出来島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +17.1％( +16.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -63.1％( -39.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 阪神なんば線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出来島駅 | 115万/坪 (17.6年/53.6坪) | 98.5万/坪 (0.25年/24.2坪) | 96.5万/坪 (0.25年/42.4坪) |
| 福駅 | 23.1万/坪 (50.3年/25.0坪) | 62.7万/坪 (17.3年/30.3坪) | 67.4万/坪 (31.8年/36.3坪) |
| 伝法駅 | 104万/坪 (16.9年/146坪) | 91.5万/坪 (6.5年/30.9坪) | 34.8万/坪 (36.9年/21.9坪) |
| 千鳥橋駅 | 58.1万/坪 (45.5年/39.3坪) | 103万/坪 (14.5年/25.4坪) | 52.5万/坪 (30.8年/38.6坪) |
| 西九条駅 | - | 97.2万/坪 (12.3年/18.9坪) | 66.1万/坪 (47.3年/24.2坪) |
| 九条駅 | 85.5万/坪 (17.3年/23.6坪) | 153万/坪 (36.7年/48.0坪) | 145万/坪 (34.8年/18.9坪) |
| ドーム前駅 | - | - | - |
| 桜川駅 | - | 188万/坪 (3.3年/69.6坪) | 68.2万/坪 (32.8年/50.7坪) |
| 大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
出来島駅 115.3 万/坪(昨年同期比 +17.1 ％)
出来島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +17.1％( +16.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 0.3年から +6862.9 ％増)。平均土地面積は 53.6 坪 (昨年 24.2 坪から +121.4 ％増)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 33.3 坪から -6.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.3 年 → 2020年 17.6 年、+6862.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.5 分 → 2020年 19.1 分、+53.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 42.9 ％)
福駅 23.1 万/坪(昨年同期比 -63.1 ％)
福駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -63.1％( -39.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.3年(昨年 17.3年から +191.3 ％増)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 30.3 坪から -17.5 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 53.7 坪から -42.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.0 分 → 2020年 5.0 分、-44.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 17.3 年 → 2020年 50.3 年、+191.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示