【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の阪急宝塚本線 (大阪梅田駅～池田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +4.9％( +4.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 141 件(１年前(2019年)に比べて +46.9％( +45件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 24.1年から -20.2 ％減)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 44.2 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 55.0 坪 (昨年 47.9 坪から +14.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三国駅、岡町駅、蛍池駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは蛍池駅で昨年に比べ +79.3 ％、坪単価は 97.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(蛍池駅、三国駅)は +66.5 ％(坪単価 +40.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(庄内駅、服部天神駅)は -26.6 ％(坪単価 -19.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 24.1 年 → 2020年 19.2 年、-20.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 34.5 ％ → 2020年 20.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.6 ％ → 2020年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.4 ％ → 2020年 23.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 10.4 ％ → 2020年 5.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -11.7％( -16.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2019年)に比べて +183.3％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった庄内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.8万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -36.1％( -23.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
| 阪急宝塚本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪梅田駅 | - | - | - |
| 中津駅 | 116万/坪 (44.3年/86.2坪) | 107万/坪 (43.3年/40.1坪) | 124万/坪 (38.8年/93.0坪) |
| 十三駅 | 64.1万/坪 (51.3年/24.2坪) | 55.4万/坪 (21.8年/28.7坪) | 105万/坪 (34.3年/31.8坪) |
| 三国駅 | 108万/坪 (4.5年/32.6坪) | 70.0万/坪 (30.8年/73.5坪) | 80.0万/坪 (19.6年/18.7坪) |
| 庄内駅 | 40.8万/坪 (38.6年/40.2坪) | 63.9万/坪 (30.1年/64.3坪) | 83.2万/坪 (19.3年/38.2坪) |
| 服部天神駅 | 80.0万/坪 (22.1年/45.5坪) | 96.4万/坪 (20.1年/24.7坪) | 88.3万/坪 (29.4年/86.2坪) |
| 曽根駅 | 125万/坪 (9.0年/34.0坪) | 142万/坪 (9.2年/34.8坪) | 138万/坪 (15.3年/45.5坪) |
| 岡町駅 | 108万/坪 (14.3年/35.7坪) | 88.7万/坪 (25.8年/32.1坪) | 79.7万/坪 (25.3年/20.4坪) |
| 豊中駅 | 122万/坪 (19.9年/36.2坪) | 130万/坪 (19.4年/37.7坪) | 103万/坪 (28.2年/37.1坪) |
| 蛍池駅 | 97.7万/坪 (18.5年/43.9坪) | 54.5万/坪 (37.8年/35.3坪) | 76.3万/坪 (18.1年/41.8坪) |
| 石橋阪大前駅 | 101万/坪 (19.6年/54.7坪) | 87.3万/坪 (24.3年/69.7坪) | 108万/坪 (15.1年/34.1坪) |
| 池田駅 | 82.1万/坪 (21.3年/60.1坪) | 89.7万/坪 (25.4年/40.4坪) | 79.9万/坪 (24.0年/43.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
蛍池駅 97.7 万/坪(昨年同期比 +79.3 ％)
蛍池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.7万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +79.3％( +43.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 37.8年から -51.1 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 35.3 坪から +24.3 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 31.3 坪から +50.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 37.8 年 → 2020年 18.5 年、-51.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 12.7 分 → 2020年 10.0 分、-21.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 14.3 ％)
三国駅 107.6 万/坪(昨年同期比 +53.6 ％)
三国駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +53.6％( +37.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.5年(昨年 30.8年から -85.5 ％減)。平均土地面積は 32.6 坪 (昨年 73.5 坪から -55.6 ％減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 123.5 坪から -75.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 30.8 年 → 2020年 4.5 年、-85.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 11.1 ％)
庄内駅 40.8 万/坪(昨年同期比 -36.1 ％)
庄内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.8万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -36.1％( -23.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.6年(昨年 30.1年から +28.3 ％増)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 64.3 坪から -37.4 ％減)。平均建物面積は 59.5 坪 (昨年 82.2 坪から -27.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 ％ → 2020年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 30.1 年 → 2020年 38.6 年、+28.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.8 分 → 2020年 13.7 分、+40.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 41.7 ％ → 2020年 50.0 ％)
服部天神駅 80.0 万/坪(昨年同期比 -17.0 ％)
服部天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -17.0％( -16.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 20.1年から +10.4 ％増)。平均土地面積は 45.5 坪 (昨年 24.7 坪から +84.2 ％増)。平均建物面積は 83.6 坪 (昨年 33.7 坪から +148.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 15.8 分 → 2020年 12.5 分、-21.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 27.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 20.1 年 → 2020年 22.1 年、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 27.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示