【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR武蔵野線 (東所沢駅~三郷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -7.6%( -9.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 254 件(1年前(2023年)に比べて -66.4%( -503件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.4年(昨年 13.0年から +3.0 %増)。平均土地面積は 47.3 坪 (昨年 43.1 坪から +9.9 %増)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 36.5 坪から +2.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。北朝霞駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北朝霞駅で昨年に比べ +97.1 %、坪単価は 113 万円/坪となった。
上位 2 駅(北朝霞駅、吉川美南駅)は +53.4 %(坪単価 +35.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三郷駅、新座駅)は -24.5 %(坪単価 -29.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.9 % → 2024年 2.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.4 % → 2024年 0.9 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.3 % → 2024年 41.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 % → 2024年 7.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった吉川美南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +9.8%( +14.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -87.5%( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.8万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -29.3%( -30.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -73.7%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR武蔵野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東所沢駅 | 104万/坪 (23.9年/103坪) | 119万/坪 (11.7年/56.3坪) | 114万/坪 (15.4年/48.1坪) |
新座駅 | 117万/坪 (15.4年/50.6坪) | 146万/坪 (9.1年/34.6坪) | 118万/坪 (19.0年/37.3坪) |
北朝霞駅 | 113万/坪 (21.3年/26.5坪) | 57.1万/坪 (29.0年/36.3坪) | 103万/坪 (20.4年/31.8坪) |
西浦和駅 | 105万/坪 (15.8年/40.5坪) | 123万/坪 (15.8年/43.0坪) | 121万/坪 (14.4年/42.4坪) |
武蔵浦和駅 | 152万/坪 (8.8年/32.2坪) | 161万/坪 (13.6年/46.4坪) | 168万/坪 (5.0年/26.1坪) |
南浦和駅 | 152万/坪 (8.7年/25.7坪) | 162万/坪 (12.3年/33.6坪) | 142万/坪 (13.7年/33.4坪) |
東浦和駅 | 110万/坪 (8.4年/35.4坪) | 117万/坪 (12.3年/40.2坪) | 123万/坪 (9.7年/43.6坪) |
東川口駅 | 128万/坪 (13.7年/41.1坪) | 122万/坪 (10.3年/44.6坪) | 116万/坪 (13.9年/45.8坪) |
南越谷駅 | 88.2万/坪 (24.8年/32.8坪) | 98.8万/坪 (19.0年/35.0坪) | 81.3万/坪 (14.0年/32.5坪) |
越谷レイクタウン駅 | 136万/坪 (19.4年/82.1坪) | 131万/坪 (13.5年/53.5坪) | 139万/坪 (15.3年/82.1坪) |
吉川駅 | 88.5万/坪 (17.8年/68.5坪) | 103万/坪 (17.5年/53.3坪) | 93.1万/坪 (19.2年/65.0坪) |
吉川美南駅 | 164万/坪 (10.3年/54.5坪) | 149万/坪 (11.8年/48.1坪) | 117万/坪 (14.0年/56.9坪) |
新三郷駅 | 97.2万/坪 (8.5年/36.3坪) | 94.3万/坪 (19.7年/46.2坪) | 101万/坪 (16.1年/59.2坪) |
三郷駅 | 73.8万/坪 (25.1年/82.9坪) | 104万/坪 (15.5年/44.5坪) | 93.2万/坪 (17.0年/62.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北朝霞駅 112.5 万/坪(昨年同期比 +97.1 %)
北朝霞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +97.1%( +55.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.3年(昨年 29.0年から -26.7 %減)。平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 36.3 坪から -27.1 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 33.3 坪から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 29.0 年 → 2024年 21.3 年、-26.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
吉川美南駅 163.7 万/坪(昨年同期比 +9.8 %)
吉川美南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +9.8%( +14.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -87.5%( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.3年(昨年 11.8年から -12.8 %減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 48.1 坪から +13.2 %増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 31.3 坪から +4.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 11.8 年 → 2024年 10.3 年、-12.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.2 分 → 2024年 11.3 分、-25.7 %と大きく減少)
三郷駅 73.8 万/坪(昨年同期比 -29.3 %)
三郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.8万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -29.3%( -30.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -73.7%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 15.5年から +62.3 %増)。平均土地面積は 82.9 坪 (昨年 44.5 坪から +86.3 %増)。平均建物面積は 79.3 坪 (昨年 37.8 坪から +109.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.5 年 → 2024年 25.1 年、+62.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 % → 2024年 20.0 %)
新座駅 117.4 万/坪(昨年同期比 -19.7 %)
新座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -19.7%( -28.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて -63.0%( -46件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 9.1年から +68.6 %増)。平均土地面積は 50.6 坪 (昨年 34.6 坪から +46.2 %増)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 33.4 坪から +16.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.1 年 → 2024年 15.4 年、+68.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 14.7 分 → 2024年 16.2 分、+10.4 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 % → 2024年 22.2 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.4 % → 2024年 14.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示