【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR川越線 (大宮駅～高麗川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.5万円/坪(30.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.4％( -7.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 96 件(１年前(2023年)に比べて -87.0％( -640件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 15.2年から +32.4 ％増)。平均土地面積は 56.9 坪 (昨年 44.6 坪から +27.6 ％増)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 35.8 坪から +14.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。武蔵高萩駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵高萩駅で昨年に比べ +15.5 ％、坪単価は 54.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵高萩駅、川越駅)は +7.2 ％(坪単価 +3.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(的場駅、日進駅)は -29.0 ％(坪単価 -29.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.6 ％ → 2024年 19.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.2 年 → 2024年 20.1 年、+32.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.4 ％ → 2024年 22.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.7 ％ → 2024年 29.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.1％( -2.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて -87.2％( -184件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.3万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +15.5％( +7.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -83.9％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR川越線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 134万/坪 (18.3年/69.7坪) | 137万/坪 (13.1年/43.2坪) | 139万/坪 (15.1年/42.3坪) |
| 日進駅 | 88.9万/坪 (25.0年/43.5坪) | 119万/坪 (14.6年/40.3坪) | 123万/坪 (8.4年/50.2坪) |
| 西大宮駅 | 114万/坪 (5.5年/39.8坪) | 116万/坪 (8.4年/42.0坪) | 129万/坪 (6.5年/43.6坪) |
| 指扇駅 | 88.5万/坪 (14.3年/30.3坪) | 92.4万/坪 (16.9年/40.5坪) | 97.7万/坪 (7.1年/47.9坪) |
| 南古谷駅 | 70.5万/坪 (22.6年/93.4坪) | 88.8万/坪 (17.4年/40.2坪) | 76.5万/坪 (16.5年/48.6坪) |
| 川越駅 | 103万/坪 (21.0年/39.7坪) | 104万/坪 (19.3年/45.5坪) | 93.7万/坪 (16.7年/48.9坪) |
| 西川越駅 | - | 86.7万/坪 (15.4年/43.5坪) | 89.2万/坪 (13.6年/37.5坪) |
| 的場駅 | 60.2万/坪 (32.8年/34.2坪) | 89.6万/坪 (13.7年/48.5坪) | 90.4万/坪 (13.5年/40.4坪) |
| 笠幡駅 | 61.6万/坪 (18.3年/43.4坪) | 72.9万/坪 (14.3年/51.0坪) | 68.2万/坪 (20.4年/52.6坪) |
| 武蔵高萩駅 | 54.3万/坪 (27.0年/59.3坪) | 47.0万/坪 (31.8年/48.4坪) | 48.3万/坪 (29.5年/64.0坪) |
| 高麗川駅 | 55.5万/坪 (34.2年/106坪) | 63.3万/坪 (19.9年/63.8坪) | 65.5万/坪 (22.1年/63.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵高萩駅 54.3 万/坪(昨年同期比 +15.5 ％)
武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.3万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +15.5％( +7.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -83.9％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 31.8年から -15.1 ％減)。平均土地面積は 59.3 坪 (昨年 48.4 坪から +22.4 ％増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 28.3 坪から +7.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 31.8 年 → 2024年 27.0 年、-15.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
川越駅 103.4 万/坪(昨年同期比 -1.0 ％)
川越駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.0％( -1.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -80.2％( -93件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 19.3年から +8.9 ％増)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 45.5 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 35.0 坪から +16.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 31.9 分 → 2024年 23.9 分、-25.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 ％ → 2024年 4.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 ％ → 2024年 13.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 ％ → 2024年 34.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 30.4 ％)
的場駅 60.2 万/坪(昨年同期比 -32.9 ％)
的場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.2万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -32.9％( -29.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -88.6％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 13.7年から +138.9 ％増)。平均土地面積は 34.2 坪 (昨年 48.5 坪から -29.5 ％減)。平均建物面積は 25.4 坪 (昨年 34.0 坪から -25.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.7 年 → 2024年 32.8 年、+138.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.1 分 → 2024年 14.0 分、+15.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 60.0 ％)
日進駅 88.9 万/坪(昨年同期比 -25.0 ％)
日進駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.9万円/坪(26.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.0％( -29.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -92.5％( -49件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 14.6年から +71.6 ％増)。平均土地面積は 43.5 坪 (昨年 40.3 坪から +7.9 ％増)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 42.3 坪から -15.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.9 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.6 年 → 2024年 25.0 年、+71.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.8 ％ → 2024年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示