この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のつくばエクスプレス線 (八潮駅～三郷中央駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +21.9％( +20.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 47 件(１年前(2021年)に比べて -13.0％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 14.5年から +15.9 ％増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 48.7 坪から +11.9 ％増)。平均建物面積は 43.5 坪 (昨年 47.2 坪から -7.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。八潮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは八潮駅で昨年に比べ +37.5 ％、坪単価は 108 万円/坪となった。
上位 1 駅(八潮駅)は +37.5 ％(坪単価 +29.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(三郷中央駅)は +13.4 ％(坪単価 +14.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 24.5 ％ → 2022年 13.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.5 ％ → 2022年 10.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 14.5 年 → 2022年 16.8 年、+15.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 7.5 ％ → 2022年 19.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.1 ％ → 2022年 19.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三郷中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +13.4％( +14.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -45.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八潮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +37.5％( +29.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2021年)に比べて +13.3％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
| つくばエクスプレス線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 八潮駅 | 108万/坪 (17.3年/58.1坪) | 78.3万/坪 (19.5年/58.0坪) | 83.8万/坪 (22.0年/59.6坪) |
| 三郷中央駅 | 124万/坪 (15.3年/44.9坪) | 109万/坪 (8.4年/37.1坪) | 92.4万/坪 (12.6年/47.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八潮駅 107.7 万/坪(昨年同期比 +37.5 ％)
八潮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +37.5％( +29.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2021年)に比べて +13.3％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 19.5年から -11.0 ％減)。平均土地面積は 58.1 坪 (昨年 58.0 坪から +0.3 ％増)。平均建物面積は 48.6 坪 (昨年 59.5 坪から -18.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 19.5 年 → 2022年 17.3 年、-11.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 41.4 ％ → 2022年 18.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.9 ％ → 2022年 18.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.7 ％ → 2022年 18.2 ％)
三郷中央駅 123.8 万/坪(昨年同期比 +13.4 ％)
三郷中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +13.4％( +14.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -45.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 8.4年から +82.5 ％増)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 37.1 坪から +21.0 ％増)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 31.9 坪から -5.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 30.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 8.4 年 → 2022年 15.3 年、+82.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 ％ → 2022年 23.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.8 ％ → 2022年 23.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示