【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR和歌山線 (隅田駅～和歌山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.7万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +6.2％( +2.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 52 件(１年前(2021年)に比べて -27.8％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 27.1年から -19.2 ％減)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 60.1 坪から +22.3 ％増)。平均建物面積は 37.2 坪 (昨年 38.0 坪から -2.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。岩出駅、田井ノ瀬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは粉河駅で昨年に比べ +7693.3 ％、坪単価は 44.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(粉河駅、下井阪駅)は +3998.7 ％(坪単価 +35.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(笠田駅、千旦駅)は -86.3 ％(坪単価 -53.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 27.1 年 → 2022年 21.9 年、-19.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.2 ％ → 2022年 32.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 4.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 18.6 分 → 2022年 21.6 分、+16.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.0 ％ → 2022年 27.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.6 ％ → 2022年 9.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった布施屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(41.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +134.3％( +77.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった笠田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.2万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -94.2％( -67.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR和歌山線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 隅田駅 | - | 58.2万/坪 (0.8年/69.6坪) | 86.0万/坪 (0.8年/54.5坪) |
| 下兵庫駅 | 4.0万/坪 (57.8年/49.9坪) | - | 29.6万/坪 (31.8年/127坪) |
| 橋本駅 | 4.7万/坪 (0年/37.8坪) | 6.6万/坪 (53.8年/62.0坪) | 22.2万/坪 (33.1年/39.3坪) |
| 紀伊山田駅 | 10.8万/坪 (53.8年/134坪) | - | 52.3万/坪 (8.8年/75.6坪) |
| 高野口駅 | 11.7万/坪 (32.8年/126坪) | 27.9万/坪 (30.4年/61.0坪) | 12.2万/坪 (50.5年/59.4坪) |
| 中飯降駅 | - | - | - |
| 妙寺駅 | - | - | - |
| 大谷駅 | 94.5万/坪 (0.8年/154坪) | - | - |
| 笠田駅 | 4.2万/坪 (39.8年/66.6坪) | 72.1万/坪 (-0.25年/59.0坪) | 69.0万/坪 (-0.25年/59.0坪) |
| 西笠田駅 | - | - | - |
| 名手駅 | 27.5万/坪 (22.8年/90.8坪) | 27.1万/坪 (29.5年/91.5坪) | - |
| 粉河駅 | 44.4万/坪 (24.8年/153坪) | 0.6万/坪 (49.3年/62.8坪) | - |
| 紀伊長田駅 | 12.9万/坪 (27.8年/30.3坪) | 12.7万/坪 (21.8年/215坪) | - |
| 打田駅 | 66.1万/坪 (0.8年/49.9坪) | - | 43.7万/坪 (20.1年/83.2坪) |
| 下井阪駅 | 37.0万/坪 (24.1年/58.7坪) | 9.2万/坪 (42.8年/114坪) | 20.9万/坪 (28.8年/30.3坪) |
| 岩出駅 | 69.3万/坪 (8.1年/55.1坪) | 46.9万/坪 (22.5年/53.1坪) | 42.9万/坪 (22.5年/46.0坪) |
| 船戸駅 | 22.6万/坪 (28.3年/74.1坪) | 35.8万/坪 (22.3年/40.8坪) | 39.7万/坪 (8.8年/60.5坪) |
| 紀伊小倉駅 | 41.0万/坪 (28.8年/90.0坪) | 54.3万/坪 (15.0年/84.7坪) | 57.9万/坪 (8.1年/48.4坪) |
| 布施屋駅 | 135万/坪 (-0.25年/66.6坪) | 57.8万/坪 (8.8年/52.5坪) | 76.0万/坪 (30.8年/49.9坪) |
| 千旦駅 | 10.7万/坪 (0年/188坪) | 49.6万/坪 (0年/48.4坪) | - |
| 田井ノ瀬駅 | 79.8万/坪 (17.8年/58.5坪) | 42.3万/坪 (22.3年/51.4坪) | 5.2万/坪 (46.8年/54.5坪) |
| 和歌山駅 | 59.0万/坪 (25.0年/47.0坪) | 50.4万/坪 (38.9年/47.4坪) | 63.9万/坪 (25.4年/57.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
粉河駅 44.4 万/坪(昨年同期比 +7693.3 ％)
粉河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +7693.3％( +43.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.8年(昨年 49.3年から -49.7 ％減)。平均土地面積は 152.8 坪 (昨年 62.8 坪から +143.4 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 47.6 坪から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 49.3 年 → 2022年 24.8 年、-49.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.0 分 → 2022年 10.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
下井阪駅 37.0 万/坪(昨年同期比 +304.1 ％)
下井阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.0万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +304.1％( +27.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 42.8年から -43.7 ％減)。平均土地面積は 58.7 坪 (昨年 114.2 坪から -48.6 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 74.9 坪から -59.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 42.8 年 → 2022年 24.1 年、-43.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 23.0 分 → 2022年 25.3 分、+10.1 ％と増加)
笠田駅 4.2 万/坪(昨年同期比 -94.2 ％)
笠田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.2万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -94.2％( -67.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 -0.2年から -16232.8 ％減)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 59.0 坪から +12.8 ％増)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 33.3 坪から +20.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 -0.2 年 → 2022年 39.8 年、-16232.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.0 分 → 2022年 21.5 分、+79.2 ％と大きく増加)
千旦駅 10.7 万/坪(昨年同期比 -78.4 ％)
千旦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.7万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -78.4％( -38.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 187.6 坪 (昨年 48.4 坪から +287.5 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 30.3 坪から +110.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.0 分 → 2022年 3.0 分、-80.0 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示