【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のJR室蘭本線 (長万部駅~岩見沢駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.3万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.2%( +1.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 787 件(1年前(2021年)に比べて -12.8%( -116件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 28.8年から +9.3 %増)。平均土地面積は 100.7 坪 (昨年 94.5 坪から +6.5 %増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 44.6 坪から +6.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅減少、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 20 駅。ほとんどの駅において下落した。大岸駅、崎守駅、沼ノ端駅、早来駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは本輪西駅で昨年に比べ +1106.9 %、坪単価は 92.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(本輪西駅、北吉原駅)は +708.4 %(坪単価 +54.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(竹浦駅、栗沢駅)は -87.8 %(坪単価 -31.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.5 % → 2022年 4.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.0 % → 2022年 1.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 38.4 % → 2022年 41.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.0 % → 2022年 36.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった沼ノ端駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.1万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +51.4%( +33.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 74 件(1年前(2021年)に比べて -28.8%( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.5万円/坪(0.14万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -87.1%( -3.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR室蘭本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
長万部駅 | 7.5万/坪 (34.0年/108坪) | 3.2万/坪 (42.3年/99.2坪) | 6.5万/坪 (42.3年/199坪) |
静狩駅 | - | - | - |
礼文駅 | 1.2万/坪 (46.0年/106坪) | 1.1万/坪 (36.3年/54.5坪) | - |
大岸駅 | 15.4万/坪 (31.0年/157坪) | 10.3万/坪 (48.3年/154坪) | - |
豊浦駅 | 13.4万/坪 (49.7年/179坪) | 4.1万/坪 (45.8年/115坪) | 22.2万/坪 (28.6年/302坪) |
洞爺駅 | 19.3万/坪 (31.4年/162坪) | 22.8万/坪 (34.9年/158坪) | 24.0万/坪 (37.7年/130坪) |
有珠駅 | 6.5万/坪 (27.3年/406坪) | 10.9万/坪 (48.7年/194坪) | 15.5万/坪 (29.0年/166坪) |
長和駅 | 22.5万/坪 (44.5年/245坪) | 32.3万/坪 (33.6年/113坪) | 16.2万/坪 (40.0年/80.2坪) |
伊達紋別駅 | 32.7万/坪 (35.3年/116坪) | 49.0万/坪 (26.5年/85.4坪) | 40.9万/坪 (25.3年/119坪) |
北舟岡駅 | 25.7万/坪 (34.2年/86.0坪) | 60.5万/坪 (31.0年/193坪) | 53.2万/坪 (26.5年/138坪) |
稀府駅 | 2.5万/坪 (60.8年/112坪) | 16.6万/坪 (44.9年/91.7坪) | 8.0万/坪 (47.0年/90.8坪) |
黄金駅 | - | 11.0万/坪 (0年/299坪) | 6.0万/坪 (40.5年/99.8坪) |
崎守駅 | 19.0万/坪 (38.4年/104坪) | 13.8万/坪 (39.5年/97.6坪) | 12.8万/坪 (41.5年/94.4坪) |
本輪西駅 | 92.5万/坪 (34.7年/112坪) | 7.7万/坪 (42.5年/64.7坪) | 19.8万/坪 (38.2年/85.1坪) |
東室蘭駅 | 28.3万/坪 (36.4年/77.3坪) | 38.3万/坪 (26.8年/86.2坪) | 50.2万/坪 (22.7年/77.9坪) |
鷲別駅 | 29.7万/坪 (32.5年/77.5坪) | 36.5万/坪 (30.7年/72.6坪) | 35.5万/坪 (29.6年/69.4坪) |
幌別駅 | 29.3万/坪 (32.1年/88.7坪) | 24.7万/坪 (33.2年/89.3坪) | 26.6万/坪 (33.9年/79.5坪) |
富浦駅 | 5.9万/坪 (48.8年/135坪) | 7.4万/坪 (51.0年/81.7坪) | - |
登別駅 | 15.9万/坪 (41.3年/194坪) | 38.7万/坪 (30.6年/119坪) | 31.8万/坪 (30.1年/144坪) |
虎杖浜駅 | 10.2万/坪 (32.4年/157坪) | 18.9万/坪 (50.9年/203坪) | 23.3万/坪 (26.8年/186坪) |
竹浦駅 | 2.5万/坪 (53.8年/99.8坪) | 21.0万/坪 (36.9年/82.0坪) | 8.5万/坪 (38.0年/99.8坪) |
北吉原駅 | 32.4万/坪 (24.0年/71.6坪) | 7.9万/坪 (36.0年/66.6坪) | 6.4万/坪 (42.9年/145坪) |
萩野駅 | 12.7万/坪 (34.0年/96.4坪) | 22.3万/坪 (28.5年/103坪) | 16.5万/坪 (33.0年/95.5坪) |
白老駅 | 25.7万/坪 (31.3年/100.0坪) | 11.9万/坪 (37.8年/124坪) | 15.6万/坪 (37.6年/106坪) |
社台駅 | - | 9.2万/坪 (0年/257坪) | 53.5万/坪 (15.8年/83.2坪) |
錦岡駅 | 36.2万/坪 (26.7年/85.9坪) | 31.5万/坪 (27.4年/93.9坪) | 27.7万/坪 (24.5年/82.8坪) |
糸井駅 | 35.2万/坪 (34.1年/87.5坪) | 31.3万/坪 (29.9年/87.0坪) | 28.2万/坪 (30.0年/81.2坪) |
青葉駅 | 36.4万/坪 (29.3年/86.6坪) | 38.1万/坪 (28.6年/84.4坪) | 36.5万/坪 (26.7年/108坪) |
苫小牧駅 | 43.7万/坪 (29.4年/89.5坪) | 40.5万/坪 (27.4年/89.6坪) | 40.1万/坪 (24.7年/88.0坪) |
沼ノ端駅 | 97.1万/坪 (17.0年/86.0坪) | 64.1万/坪 (12.6年/75.4坪) | 61.6万/坪 (11.3年/92.0坪) |
遠浅駅 | - | 13.4万/坪 (23.3年/99.8坪) | 16.1万/坪 (47.9年/377坪) |
早来駅 | 38.9万/坪 (25.6年/245坪) | 28.4万/坪 (25.9年/98.6坪) | 16.1万/坪 (27.7年/154坪) |
安平駅 | 0.5万/坪 (47.5年/121坪) | 3.7万/坪 (47.3年/363坪) | 2.6万/坪 (46.8年/121坪) |
追分駅 | 8.2万/坪 (36.8年/107坪) | 21.6万/坪 (23.3年/186坪) | 13.1万/坪 (28.4年/94.8坪) |
三川駅 | - | 3.3万/坪 (47.5年/121坪) | |
古山駅 | - | - | 4.9万/坪 (32.6年/372坪) |
由仁駅 | 22.2万/坪 (30.7年/127坪) | 25.8万/坪 (26.7年/162坪) | 18.8万/坪 (30.6年/99.4坪) |
栗山駅 | 13.4万/坪 (48.3年/128坪) | 18.0万/坪 (35.4年/156坪) | 18.0万/坪 (32.5年/109坪) |
栗丘駅 | - | - | |
栗沢駅 | 6.2万/坪 (44.4年/179坪) | 50.0万/坪 (26.5年/126坪) | 10.8万/坪 (40.7年/109坪) |
志文駅 | 16.0万/坪 (34.9年/144坪) | 15.3万/坪 (39.7年/112坪) | 15.9万/坪 (31.6年/70.7坪) |
岩見沢駅 | 17.1万/坪 (36.3年/113坪) | 23.0万/坪 (34.7年/98.4坪) | 26.1万/坪 (31.0年/107坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
本輪西駅 92.5 万/坪(昨年同期比 +1106.9 %)
本輪西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.5万円/坪(28.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1106.9%( +84.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて -7.7%( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 42.5年から -18.5 %減)。平均土地面積は 111.6 坪 (昨年 64.7 坪から +72.6 %増)。平均建物面積は 55.4 坪 (昨年 29.1 坪から +90.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 42.5 年 → 2022年 34.7 年、-18.5 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 76.9 % → 2022年 41.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 25.8 分 → 2022年 31.3 分、+21.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.4 % → 2022年 50.0 %)
北吉原駅 32.4 万/坪(昨年同期比 +309.9 %)
北吉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.4万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +309.9%( +24.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 36.0年から -33.3 %減)。平均土地面積は 71.6 坪 (昨年 66.6 坪から +7.6 %増)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 25.7 坪から +19.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.0 年 → 2022年 24.0 年、-33.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.0 分 → 2022年 20.7 分、+37.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 66.7 %)
竹浦駅 2.5 万/坪(昨年同期比 -87.9 %)
竹浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -87.9%( -18.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.8年(昨年 36.9年から +45.9 %増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 82.0 坪から +21.8 %増)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 31.8 坪から -38.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 36.9 年 → 2022年 53.8 年、+45.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.0 分 → 2022年 30.0 分、+150.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 100.0 %)
栗沢駅 6.2 万/坪(昨年同期比 -87.7 %)
栗沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.2万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -87.7%( -43.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.4年(昨年 26.5年から +67.5 %増)。平均土地面積は 179.5 坪 (昨年 126.0 坪から +42.4 %増)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 27.7 坪から +42.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 26.5 年 → 2022年 44.4 年、+67.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.0 分 → 2022年 13.0 分、+18.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 80.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示