【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の道南いさりび鉄道線 (五稜郭駅～木古内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.0万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +16.3％( +6.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 184 件(１年前(2021年)に比べて -18.6％( -42件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 26.7年から -1.9 ％減)。平均土地面積は 86.7 坪 (昨年 75.6 坪から +14.7 ％増)。平均建物面積は 54.3 坪 (昨年 55.1 坪から -1.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。久根別駅、上磯駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは木古内駅で昨年に比べ +215.5 ％、坪単価は 32.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(木古内駅、上磯駅)は +149.1 ％(坪単価 +16.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(清川口駅、東久根別駅)は -30.2 ％(坪単価 -12.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 ％ → 2022年 35.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 ％ → 2022年 3.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.3 ％ → 2022年 27.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった七重浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.3万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +5.4％( +2.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて -5.6％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上磯駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.7万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +82.6％( +10.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 道南いさりび鉄道線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 五稜郭駅 | 45.3万/坪 (26.3年/79.2坪) | 38.7万/坪 (27.9年/75.0坪) | 42.7万/坪 (25.0年/76.0坪) |
| 七重浜駅 | 56.3万/坪 (20.0年/95.9坪) | 53.4万/坪 (16.1年/72.4坪) | 49.8万/坪 (18.1年/143坪) |
| 東久根別駅 | 27.0万/坪 (29.3年/86.7坪) | 34.6万/坪 (23.0年/65.4坪) | 54.4万/坪 (17.6年/93.8坪) |
| 久根別駅 | 38.4万/坪 (23.4年/106坪) | 27.3万/坪 (27.1年/84.7坪) | 49.0万/坪 (26.9年/67.6坪) |
| 清川口駅 | 26.2万/坪 (33.0年/92.8坪) | 42.8万/坪 (14.8年/107坪) | 40.1万/坪 (10.9年/47.6坪) |
| 上磯駅 | 23.7万/坪 (32.6年/156坪) | 13.0万/坪 (25.6年/82.7坪) | 25.7万/坪 (28.9年/89.5坪) |
| 茂辺地駅 | - | 11.3万/坪 (43.5年/69.6坪) | 11.0万/坪 (27.8年/46.9坪) |
| 渡島当別駅 | 11.0万/坪 (40.7年/185坪) | - | 2.9万/坪 (28.9年/37.8坪) |
| 釜谷駅 | - | - | - |
| 泉沢駅 | 25.7万/坪 (15.5年/393坪) | - | - |
| 札苅駅 | - | 5.2万/坪 (44.9年/103坪) | - |
| 木古内駅 | 32.5万/坪 (29.8年/101坪) | 10.3万/坪 (25.9年/63.5坪) | 6.9万/坪 (35.3年/95.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
木古内駅 32.5 万/坪(昨年同期比 +215.5 ％)
木古内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.5万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +215.5％( +22.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.8年(昨年 25.9年から +15.4 ％増)。平均土地面積は 100.6 坪 (昨年 63.5 坪から +58.3 ％増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 117.6 坪から -56.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 25.9 年 → 2022年 29.8 年、+15.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 40.2 分 → 2022年 64.2 分、+59.6 ％と大きく増加)
上磯駅 23.7 万/坪(昨年同期比 +82.6 ％)
上磯駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.7万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +82.6％( +10.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 25.6年から +27.3 ％増)。平均土地面積は 155.8 坪 (昨年 82.7 坪から +88.4 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 45.1 坪から +20.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.8 分 → 2022年 9.2 分、-14.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.6 年 → 2022年 32.6 年、+27.3 ％と大きく増加)
清川口駅 26.2 万/坪(昨年同期比 -38.6 ％)
清川口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.2万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -38.6％( -16.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 14.8年から +123.7 ％増)。平均土地面積は 92.8 坪 (昨年 107.0 坪から -13.3 ％減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 36.3 坪から -22.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.8 年 → 2022年 33.0 年、+123.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 66.7 ％)
東久根別駅 27.0 万/坪(昨年同期比 -21.9 ％)
東久根別駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.0万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -21.9％( -7.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 23.0年から +27.5 ％増)。平均土地面積は 86.7 坪 (昨年 65.4 坪から +32.6 ％増)。平均建物面積は 63.3 坪 (昨年 34.6 坪から +82.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 21.1 分 → 2022年 14.7 分、-30.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 23.0 年 → 2022年 29.3 年、+27.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示