【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR山陽本線 (姫路駅～上郡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.6万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.1％( +3.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 132 件(１年前(2023年)に比べて +14.8％( +17件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 24.6年から +5.6 ％増)。平均土地面積は 65.3 坪 (昨年 74.8 坪から -12.7 ％減)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 48.1 坪から -6.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。はりま勝原駅、竜野駅、上郡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは相生駅で昨年に比べ +278.6 ％、坪単価は 57.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(相生駅、竜野駅)は +182.1 ％(坪単価 +29.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(英賀保駅、姫路駅)は -16.7 ％(坪単価 -13.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 30.8 分 → 2024年 27.5 分、-10.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 ％ → 2024年 5.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.2 ％ → 2024年 27.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.3 ％ → 2024年 31.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 25.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったはりま勝原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.3万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +29.8％( +20.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上郡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.4万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +39.1％( +6.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山陽本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 60.5万/坪 (26.1年/58.2坪) | 69.2万/坪 (22.3年/64.3坪) | 65.5万/坪 (25.2年/86.8坪) |
| 英賀保駅 | 67.7万/坪 (23.0年/78.7坪) | 85.5万/坪 (10.0年/88.6坪) | 74.3万/坪 (19.6年/64.7坪) |
| はりま勝原駅 | 88.3万/坪 (17.7年/46.0坪) | 68.0万/坪 (18.0年/49.2坪) | 82.6万/坪 (17.0年/52.5坪) |
| 網干駅 | 60.6万/坪 (21.3年/57.3坪) | 53.7万/坪 (28.4年/58.5坪) | 64.2万/坪 (18.1年/66.7坪) |
| 竜野駅 | 35.3万/坪 (48.8年/74.4坪) | 19.0万/坪 (36.2年/65.6坪) | 14.8万/坪 (42.9年/78.4坪) |
| 相生駅 | 57.1万/坪 (27.7年/48.8坪) | 15.1万/坪 (37.7年/43.9坪) | 32.6万/坪 (27.5年/87.7坪) |
| 有年駅 | - | - | 1.7万/坪 (56.0年/39.3坪) |
| 上郡駅 | 24.4万/坪 (38.6年/253坪) | 17.5万/坪 (30.0年/256坪) | 8.8万/坪 (44.0年/140坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
相生駅 57.1 万/坪(昨年同期比 +278.6 ％)
相生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.1万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +278.6％( +42.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 37.7年から -26.5 ％減)。平均土地面積は 48.8 坪 (昨年 43.9 坪から +11.3 ％増)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 32.6 坪から -1.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.7 年 → 2024年 27.7 年、-26.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 22.4 分 → 2024年 19.2 分、-14.3 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
竜野駅 35.3 万/坪(昨年同期比 +85.5 ％)
竜野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.3万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +85.5％( +16.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 48.8年(昨年 36.2年から +34.7 ％増)。平均土地面積は 74.4 坪 (昨年 65.6 坪から +13.3 ％増)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 112.7 坪から -62.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 18.8 分 → 2024年 16.7 分、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 36.2 年 → 2024年 48.8 年、+34.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
英賀保駅 67.7 万/坪(昨年同期比 -20.8 ％)
英賀保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.7万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.8％( -17.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 10.0年から +130.0 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 88.6 坪から -11.3 ％減)。平均建物面積は 53.6 坪 (昨年 41.4 坪から +29.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 21.7 分 → 2024年 18.1 分、-16.4 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.0 年 → 2024年 23.0 年、+130.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 80.0 ％)
姫路駅 60.5 万/坪(昨年同期比 -12.6 ％)
姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.5万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.6％( -8.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2023年)に比べて +7.5％( +4件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 22.3年から +16.8 ％増)。平均土地面積は 58.2 坪 (昨年 64.3 坪から -9.5 ％減)。平均建物面積は 52.6 坪 (昨年 51.4 坪から +2.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.5 ％ → 2024年 23.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 22.3 年 → 2024年 26.1 年、+16.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 31.8 分 → 2024年 35.1 分、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 33.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.7 ％ → 2024年 32.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示