【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR山陽本線 (姫路駅～上郡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +10.7％( +5.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 119 件(１年前(2022年)に比べて +36.8％( +32件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 27.4年から +2.8 ％増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 82.5 坪から -10.1 ％減)。平均建物面積は 51.2 坪 (昨年 38.7 坪から +32.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。姫路駅、上郡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは相生駅で昨年に比べ +730.9 ％、坪単価は 33.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(相生駅、竜野駅)は +606.9 ％(坪単価 +44.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(有年駅、はりま勝原駅)は -26.1 ％(坪単価 -10.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.4 ％ → 2023年 2.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.2 ％ → 2023年 34.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.8 ％ → 2023年 25.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.1 ％ → 2023年 3.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった竜野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +483.0％( +60.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった有年駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.2万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -28.3％( -1.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR山陽本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 60.5万/坪 (26.6年/73.2坪) | 48.8万/坪 (30.7年/60.0坪) | 65.5万/坪 (23.8年/65.4坪) |
| 英賀保駅 | 67.6万/坪 (17.0年/53.4坪) | 61.4万/坪 (21.0年/70.8坪) | 76.6万/坪 (10.7年/50.2坪) |
| はりま勝原駅 | 63.5万/坪 (20.6年/46.5坪) | 83.4万/坪 (14.0年/41.7坪) | 112万/坪 (7.3年/44.4坪) |
| 網干駅 | 54.6万/坪 (31.8年/66.3坪) | 52.1万/坪 (24.8年/66.9坪) | 60.3万/坪 (19.8年/48.6坪) |
| 竜野駅 | 72.4万/坪 (0年/45.4坪) | 12.4万/坪 (30.8年/78.7坪) | - |
| 相生駅 | 33.5万/坪 (42.1年/88.0坪) | 4.0万/坪 (52.3年/103坪) | 18.8万/坪 (30.9年/59.6坪) |
| 有年駅 | 3.2万/坪 (57.3年/163坪) | 4.4万/坪 (0年/222坪) | - |
| 上郡駅 | 15.7万/坪 (46.0年/160坪) | 11.5万/坪 (40.3年/308坪) | 9.8万/坪 (34.8年/228坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
相生駅 33.5 万/坪(昨年同期比 +730.9 ％)
相生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.5万円/坪(10.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +730.9％( +29.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2022年)に比べて +333.3％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.1年(昨年 52.3年から -19.5 ％減)。平均土地面積は 88.0 坪 (昨年 102.9 坪から -14.5 ％減)。平均建物面積は 65.0 坪 (昨年 47.9 坪から +35.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 52.3 年 → 2023年 42.1 年、-19.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 26.7 分 → 2023年 20.9 分、-21.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
竜野駅 72.4 万/坪(昨年同期比 +483.0 ％)
竜野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +483.0％( +60.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 78.7 坪から -42.3 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 56.0 坪から -43.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 18.0 分 → 2023年 10.0 分、-44.4 ％と大きく減少)
有年駅 3.2 万/坪(昨年同期比 -28.3 ％)
有年駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.2万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -28.3％( -1.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 163.4 坪 (昨年 222.3 坪から -26.5 ％減)。平均建物面積は 89.2 坪 (昨年 36.3 坪から +145.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 60.0 分 → 2023年 30.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
はりま勝原駅 63.5 万/坪(昨年同期比 -23.8 ％)
はりま勝原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -23.8％( -19.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 14.0年から +47.3 ％増)。平均土地面積は 46.5 坪 (昨年 41.7 坪から +11.5 ％増)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 30.5 坪から +12.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 14.0 年 → 2023年 20.6 年、+47.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 11.8 分 → 2023年 18.1 分、+53.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示