【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR奈良線 (木津駅~京都駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +2.4%( +1.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 92 件(1年前(2021年)に比べて -39.5%( -60件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 20.2年から +36.4 %増)。平均土地面積は 47.0 坪 (昨年 44.9 坪から +4.7 %増)。平均建物面積は 33.2 坪 (昨年 33.2 坪から -0.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。上狛駅、棚倉駅、桃山駅、東福寺駅、京都駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは京都駅で昨年に比べ +86.7 %、坪単価は 136 万円/坪となった。
上位 2 駅(京都駅、棚倉駅)は +77.2 %(坪単価 +44.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(稲荷駅、玉水駅)は -53.1 %(坪単価 -65.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.1 % → 2022年 16.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.3 % → 2022年 3.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.2 年 → 2022年 27.6 年、+36.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 14.1 分 → 2022年 15.7 分、+11.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.9 % → 2022年 45.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.7 % → 2022年 13.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +86.7%( +63.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった玉水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.2万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -40.7%( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR奈良線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
木津駅 | 65.1万/坪 (22.3年/97.6坪) | 80.5万/坪 (8.7年/46.3坪) | 90.8万/坪 (2.7年/59.5坪) |
上狛駅 | 46.3万/坪 (36.5年/93.8坪) | 33.1万/坪 (17.0年/46.9坪) | - |
棚倉駅 | 66.1万/坪 (15.0年/49.9坪) | 39.4万/坪 (33.4年/103坪) | 40.8万/坪 (15.0年/66.6坪) |
玉水駅 | 26.2万/坪 (45.0年/56.0坪) | 44.1万/坪 (31.0年/121坪) | 46.4万/坪 (29.5年/59.0坪) |
山城多賀駅 | - | - | - |
山城青谷駅 | 53.4万/坪 (14.0年/53.9坪) | 72.4万/坪 (14.0年/45.4坪) | 21.2万/坪 (37.9年/117坪) |
長池駅 | - | 75.8万/坪 (16.0年/31.2坪) | 45.8万/坪 (32.0年/33.3坪) |
城陽駅 | 61.2万/坪 (39.2年/47.6坪) | 84.8万/坪 (22.1年/37.3坪) | 94.6万/坪 (17.0年/33.6坪) |
新田駅 | 70.8万/坪 (25.1年/41.1坪) | 80.7万/坪 (17.8年/37.2坪) | 68.2万/坪 (20.8年/41.1坪) |
JR小倉駅 | 72.7万/坪 (34.8年/43.0坪) | 78.8万/坪 (29.7年/43.1坪) | 110万/坪 (47.0年/52.9坪) |
宇治駅 | 77.3万/坪 (27.8年/44.8坪) | 75.5万/坪 (17.2年/44.1坪) | 72.2万/坪 (32.2年/101坪) |
黄檗駅 | 83.8万/坪 (19.8年/36.6坪) | 81.7万/坪 (23.3年/41.6坪) | 80.9万/坪 (53.5年/84.7坪) |
木幡駅 | 67.0万/坪 (24.4年/32.0坪) | 58.7万/坪 (28.2年/36.9坪) | 110万/坪 (0.3年/39.8坪) |
六地蔵駅 | 62.9万/坪 (47.4年/92.6坪) | 65.6万/坪 (28.4年/57.3坪) | 96.7万/坪 (11.8年/46.1坪) |
桃山駅 | 120万/坪 (20.0年/38.6坪) | 94.9万/坪 (58.0年/112坪) | - |
JR藤森駅 | 88.4万/坪 (17.5年/35.3坪) | 83.1万/坪 (19.2年/51.4坪) | 113万/坪 (38.0年/67.1坪) |
稲荷駅 | 59.0万/坪 (24.0年/30.3坪) | 171万/坪 (0年/43.9坪) | - |
東福寺駅 | 125万/坪 (46.8年/27.4坪) | 104万/坪 (13.7年/30.0坪) | 71.9万/坪 (20.3年/30.3坪) |
京都駅 | 136万/坪 (29.5年/35.2坪) | 72.7万/坪 (66.0年/36.9坪) | 145万/坪 (45.5年/26.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京都駅 135.8 万/坪(昨年同期比 +86.7 %)
京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +86.7%( +63.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 66.0年から -55.3 %減)。平均土地面積は 35.2 坪 (昨年 36.9 坪から -4.7 %減)。平均建物面積は 53.3 坪 (昨年 15.1 坪から +252.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 66.0 年 → 2022年 29.5 年、-55.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.2 分 → 2022年 10.0 分、+22.0 %と大きく増加)
棚倉駅 66.1 万/坪(昨年同期比 +67.6 %)
棚倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +67.6%( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 33.4年から -55.0 %減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 102.9 坪から -51.5 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 54.5 坪から -41.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 33.4 年 → 2022年 15.0 年、-55.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.0 分 → 2022年 4.0 分、-60.0 %と大きく減少)
稲荷駅 59.0 万/坪(昨年同期比 -65.6 %)
稲荷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.0万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -65.6%( -112.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 43.9 坪から -31.0 %減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 48.4 坪から -12.5 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.0 分 → 2022年 10.0 分、+400.0 %と大きく増加)
玉水駅 26.2 万/坪(昨年同期比 -40.7 %)
玉水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.2万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -40.7%( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 45.0年(昨年 31.0年から +45.2 %増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 121.0 坪から -53.8 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 31.8 坪から +9.5 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 31.0 年 → 2022年 45.0 年、+45.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.0 分 → 2022年 10.0 分、+25.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示