【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の近鉄京都線 (京都駅～山田川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.6万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +4.4％( +3.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 112 件(１年前(2021年)に比べて -30.0％( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 26.4年から +15.1 ％増)。平均土地面積は 40.7 坪 (昨年 40.8 坪から -0.2 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 36.0 坪から -5.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東寺駅、上鳥羽口駅、竹田駅、富野荘駅、興戸駅、新祝園駅、山田川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京都駅で昨年に比べ +105.1 ％、坪単価は 465 万円/坪となった。
上位 2 駅(京都駅、上鳥羽口駅)は +100.7 ％(坪単価 +143.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(狛田駅、木津川台駅)は -44.0 ％(坪単価 -41.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.5 ％ → 2022年 26.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.9 ％ → 2022年 30.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 26.4 年 → 2022年 30.4 年、+15.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.2 ％ → 2022年 37.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.2 ％ → 2022年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 465万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +105.1％( +238.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった狛田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.8万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -49.6％( -45.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄京都線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 465万/坪 (27.8年/69.6坪) | 227万/坪 (31.0年/36.8坪) | 72.4万/坪 (39.3年/36.3坪) |
| 東寺駅 | 141万/坪 (7.4年/23.4坪) | 90.7万/坪 (22.3年/21.9坪) | 83.9万/坪 (30.8年/21.8坪) |
| 十条駅 | 102万/坪 (20.8年/22.7坪) | 85.9万/坪 (26.8年/20.9坪) | 160万/坪 (37.8年/80.4坪) |
| 上鳥羽口駅 | 100万/坪 (32.8年/69.6坪) | 51.1万/坪 (30.4年/34.3坪) | 80.8万/坪 (16.8年/24.2坪) |
| 竹田駅 | 92.7万/坪 (40.4年/32.1坪) | 72.0万/坪 (30.3年/57.0坪) | 97.8万/坪 (21.8年/145坪) |
| 伏見駅 | 67.2万/坪 (36.5年/16.6坪) | 58.1万/坪 (32.3年/44.5坪) | 44.9万/坪 (40.3年/42.4坪) |
| 近鉄丹波橋駅 | - | 138万/坪 (22.8年/23.4坪) | 184万/坪 (69.8年/72.6坪) |
| 桃山御陵前駅 | - | - | - |
| 向島駅 | 57.5万/坪 (45.3年/54.5坪) | 63.5万/坪 (26.6年/51.2坪) | 34.6万/坪 (46.0年/24.2坪) |
| 小倉駅 | 56.9万/坪 (35.5年/26.6坪) | 66.3万/坪 (29.2年/24.3坪) | 46.1万/坪 (35.9年/24.0坪) |
| 伊勢田駅 | 64.1万/坪 (33.7年/35.0坪) | 79.9万/坪 (24.2年/47.7坪) | 110万/坪 (-0.25年/37.1坪) |
| 大久保駅 | 72.0万/坪 (42.4年/50.5坪) | 61.5万/坪 (31.0年/37.4坪) | 60.6万/坪 (40.6年/56.0坪) |
| 久津川駅 | 73.8万/坪 (27.3年/35.8坪) | 77.0万/坪 (21.9年/29.3坪) | 87.7万/坪 (23.6年/54.5坪) |
| 寺田駅 | 91.7万/坪 (27.3年/30.3坪) | 81.3万/坪 (27.9年/29.8坪) | 83.7万/坪 (28.0年/40.5坪) |
| 富野荘駅 | 58.2万/坪 (53.0年/28.1坪) | 39.2万/坪 (53.3年/21.6坪) | 51.1万/坪 (47.8年/38.3坪) |
| 新田辺駅 | 70.2万/坪 (34.2年/101坪) | 97.2万/坪 (12.1年/44.6坪) | 79.1万/坪 (29.1年/75.6坪) |
| 興戸駅 | 97.6万/坪 (1.8年/43.9坪) | 62.8万/坪 (39.8年/41.8坪) | - |
| 三山木駅 | 117万/坪 (3.8年/30.3坪) | 105万/坪 (8.8年/58.2坪) | - |
| 近鉄宮津駅 | 97.4万/坪 (0.8年/31.8坪) | 98.0万/坪 (0.8年/39.3坪) | 80.3万/坪 (0.8年/43.9坪) |
| 狛田駅 | 45.8万/坪 (44.4年/44.2坪) | 90.8万/坪 (6.8年/43.9坪) | 19.4万/坪 (42.8年/31.8坪) |
| 新祝園駅 | 89.3万/坪 (19.8年/50.1坪) | 66.2万/坪 (25.8年/65.6坪) | 73.0万/坪 (10.3年/71.4坪) |
| 木津川台駅 | 60.1万/坪 (9.8年/32.5坪) | 97.4万/坪 (3.8年/49.9坪) | 69.0万/坪 (26.3年/60.5坪) |
| 山田川駅 | 56.3万/坪 (31.1年/40.3坪) | 46.5万/坪 (49.8年/92.3坪) | 72.4万/坪 (0.8年/54.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京都駅 465.2 万/坪(昨年同期比 +105.1 ％)
京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 465万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +105.1％( +238.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 31.0年から -10.5 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 36.8 坪から +89.0 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 49.2 坪から -21.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.0 年 → 2022年 27.8 年、-10.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.3 分 → 2022年 6.0 分、-28.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
上鳥羽口駅 100.2 万/坪(昨年同期比 +96.3 ％)
上鳥羽口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +96.3％( +49.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 30.4年から +7.7 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 34.3 坪から +102.9 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 29.2 坪から +60.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 17.0 分 → 2022年 9.0 分、-47.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
狛田駅 45.8 万/坪(昨年同期比 -49.6 ％)
狛田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.8万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -49.6％( -45.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.4年(昨年 6.8年から +557.8 ％増)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 43.9 坪から +0.9 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 29.5 坪から +14.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 6.8 年 → 2022年 44.4 年、+557.8 ％と大きく増加)
木津川台駅 60.1 万/坪(昨年同期比 -38.4 ％)
木津川台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.1万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -38.4％( -37.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.8年(昨年 3.8年から +159.8 ％増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 49.9 坪から -34.8 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 28.7 坪から +15.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 3.8 年 → 2022年 9.8 年、+159.8 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示