【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年10月〜12月期の近鉄奈良線 (生駒駅～近鉄奈良駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.3万円/坪(12.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +26.8％( +8.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 41 件(１年前(2022年)に比べて +20.6％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 101.7 坪 (昨年 75.3 坪から +35.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。東生駒駅、学園前駅、大和西大寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは富雄駅で昨年に比べ +123.5 ％、坪単価は 38.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(富雄駅、生駒駅)は +118.9 ％(坪単価 +20.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(菖蒲池駅、近鉄奈良駅)は -23.3 ％(坪単価 -7.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 19.7 分 → 2023年 25.1 分、+27.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.8 ％ → 2023年 9.8 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった学園前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.6万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +84.4％( +25.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった菖蒲池駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.1万円/坪(6.4万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -29.9％( -9.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
| 近鉄奈良線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 生駒駅 | 38.0万/坪 (58.2坪) | 17.7万/坪 (64.1坪) | 39.3万/坪 (50.7坪) |
| 東生駒駅 | 40.9万/坪 (63.5坪) | 28.7万/坪 (52.9坪) | 34.2万/坪 (51.9坪) |
| 富雄駅 | 38.7万/坪 (198坪) | 17.3万/坪 (84.7坪) | 26.7万/坪 (117坪) |
| 学園前駅 | 55.0万/坪 (123坪) | 29.8万/坪 (68.1坪) | 35.3万/坪 (167坪) |
| 菖蒲池駅 | 21.1万/坪 (68.4坪) | 30.2万/坪 (74.5坪) | 10.6万/坪 (62.0坪) |
| 大和西大寺駅 | 53.5万/坪 (109坪) | 36.4万/坪 (63.3坪) | 32.9万/坪 (110坪) |
| 新大宮駅 | 46.0万/坪 (130坪) | 53.2万/坪 (58.1坪) | 46.1万/坪 (30.8坪) |
| 近鉄奈良駅 | 28.4万/坪 (78.7坪) | 34.1万/坪 (124坪) | 31.0万/坪 (64.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
富雄駅 38.7 万/坪(昨年同期比 +123.5 ％)
富雄駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.7万円/坪(11.7万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +123.5％( +21.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 198.1 坪 (昨年 84.7 坪から +133.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 20.0 分 → 2023年 4.5 分、-77.5 ％と大きく減少)
生駒駅 38.0 万/坪(昨年同期比 +114.3 ％)
生駒駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.0万円/坪(11.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +114.3％( +20.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 58.2 坪 (昨年 64.1 坪から -9.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 17.0 分 → 2023年 22.5 分、+32.4 ％と大きく増加)
菖蒲池駅 21.1 万/坪(昨年同期比 -29.9 ％)
菖蒲池駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.1万円/坪(6.4万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -29.9％( -9.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 68.4 坪 (昨年 74.5 坪から -8.1 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.2 分 → 2023年 17.8 分、+115.2 ％と大きく増加)
近鉄奈良駅 28.4 万/坪(昨年同期比 -16.7 ％)
近鉄奈良駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.4万円/坪(8.6万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -16.7％( -5.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +140.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 124.3 坪から -36.7 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 40.2 分 → 2023年 48.8 分、+21.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 8.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示