【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期のJR南武支線 (尻手駅～浜川崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +17.5％( +10.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2021年)に比べて +20.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 20.5年から -24.6 ％減)。平均専有面積は 54.6 ㎡ (昨年 48.8 ㎡から +12.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。尻手駅、小田栄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小田栄駅で昨年に比べ +56.2 ％、単価は 57.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(小田栄駅)は +56.2 ％(単価 +20.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(八丁畷駅)は -2.8 ％(単価 -2.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 20.5 年 → 2022年 15.5 年、-24.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.5 ％ → 2022年 4.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.5 ％ → 2022年 14.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 7.5 ％ → 2022年 4.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった尻手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +46.6％( +24.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2021年)に比べて +29.4％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小田栄駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +56.2％( +20.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR南武支線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 尻手駅 | 75.9万/㎡ (13.3年/49.8㎡) | 51.8万/㎡ (22.0年/52.9㎡) | 63.9万/㎡ (15.9年/55.4㎡) |
| 八丁畷駅 | 68.7万/㎡ (19.9年/53.7㎡) | 70.7万/㎡ (19.3年/41.6㎡) | 51.7万/㎡ (27.0年/66.8㎡) |
| 川崎新町駅 | 61.4万/㎡ (4.8年/70.0㎡) | 62.9万/㎡ (3.8年/70.0㎡) | - |
| 小田栄駅 | 57.0万/㎡ (10.6年/72.0㎡) | 36.5万/㎡ (24.8年/63.3㎡) | - |
| 浜川崎駅 | 56.0万/㎡ (14.8年/75.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
小田栄駅 57.0 万/㎡(昨年同期比 +56.2 ％)
小田栄駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +56.2％( +20.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.6年(昨年 24.8年から -57.4 ％減)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +13.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 24.8 年 → 2022年 10.6 年、-57.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.3 分 → 2022年 4.6 分、-55.5 ％と大きく減少)
八丁畷駅 68.7 万/㎡(昨年同期比 -2.8 ％)
八丁畷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -2.8％( -2.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 19 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.9年(昨年 19.3年から +2.7 ％増)。平均専有面積は 53.7 ㎡ (昨年 41.6 ㎡から +29.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 21.1 ％ → 2022年 21.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 10.5 ％ → 2022年 10.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.1 ％ → 2022年 15.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.3 ％ → 2022年 5.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示