【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の京浜急行久里浜線 (堀ノ内駅~三崎口駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +20.7%( +4.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 65 件(1年前(2021年)に比べて -7.1%( -5件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 29.5年から +7.7 %増)。平均専有面積は 63.6 ㎡ (昨年 67.3 ㎡から -5.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。堀ノ内駅、新大津駅、京急長沢駅、三浦海岸駅、三崎口駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新大津駅で昨年に比べ +59.2 %、単価は 26.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新大津駅、京急長沢駅)は +59.0 %(単価 +9.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北久里浜駅、YRP野比駅)は +2.5 %(単価 +0.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 62.3 % → 2022年 53.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.5 % → 2022年 1.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.4 分 → 2022年 13.3 分、+41.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.6 % → 2022年 32.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 29.4 % → 2022年 16.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三崎口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +24.5%( +6.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +133.3%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった堀ノ内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +29.3%( +3.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
京浜急行久里浜線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
堀ノ内駅 | 14.9万/㎡ (38.9年/42.0㎡) | 11.5万/㎡ (38.9年/42.5㎡) | - |
新大津駅 | 26.3万/㎡ (35.3年/70.0㎡) | 16.5万/㎡ (33.6年/63.3㎡) | - |
北久里浜駅 | 25.6万/㎡ (24.2年/60.0㎡) | 26.3万/㎡ (25.6年/60.7㎡) | 13.3万/㎡ (27.8年/35.0㎡) |
京急久里浜駅 | 29.1万/㎡ (23.3年/71.2㎡) | 26.1万/㎡ (28.7年/61.0㎡) | 19.3万/㎡ (19.8年/67.5㎡) |
YRP野比駅 | 22.6万/㎡ (28.9年/85.0㎡) | 21.0万/㎡ (26.2年/93.8㎡) | 16.2万/㎡ (21.3年/105㎡) |
京急長沢駅 | 23.1万/㎡ (38.8年/66.4㎡) | 14.6万/㎡ (38.2年/72.7㎡) | 15.7万/㎡ (41.8年/67.5㎡) |
津久井浜駅 | 24.7万/㎡ (33.6年/68.3㎡) | - | - |
三浦海岸駅 | 29.7万/㎡ (34.9年/68.2㎡) | 23.4万/㎡ (30.8年/63.8㎡) | 30.7万/㎡ (21.3年/75.0㎡) |
三崎口駅 | 32.4万/㎡ (43.6年/50.7㎡) | 26.0万/㎡ (15.3年/50.0㎡) | 20.8万/㎡ (43.3年/33.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新大津駅 26.3 万/㎡(昨年同期比 +59.2 %)
新大津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +59.2%( +9.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 33.6年から +5.0 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +10.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 9.0 分 → 2022年 8.0 分、-11.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
京急長沢駅 23.1 万/㎡(昨年同期比 +58.8 %)
京急長沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +58.8%( +8.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて -36.4%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 38.2年から +1.7 %増)。平均専有面積は 66.4 ㎡ (昨年 72.7 ㎡から -8.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 72.7 % → 2022年 57.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 42.9 %)
北久里浜駅 25.6 万/㎡(昨年同期比 -2.6 %)
北久里浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -2.6%( -0.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて +7.1%( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 25.6年から -5.6 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 60.7 ㎡から -1.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 64.3 % → 2022年 57.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.5 分 → 2022年 14.4 分、+37.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 61.5 % → 2022年 26.7 %)
YRP野比駅 22.6 万/㎡(昨年同期比 +7.6 %)
YRP野比駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +7.6%( +1.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -75.0%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 26.2年から +10.5 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 93.8 ㎡から -9.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 26.2 年 → 2022年 28.9 年、+10.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 91.7 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示