この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅~金沢八景駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.5%( +1.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 30 件(1年前(2023年)に比べて -88.2%( -224件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 32.2年から -0.6 %減)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 71.5 ㎡から -6.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。海の公園南口駅、金沢八景駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは海の公園南口駅で昨年に比べ +39.8 %、単価は 45.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(海の公園南口駅、金沢八景駅)は +31.9 %(単価 +10.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(海の公園柴口駅、鳥浜駅)は -24.1 %(単価 -8.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 % → 2024年 26.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 % → 2024年 36.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 40.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.1 % → 2024年 16.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -16.6%( -9.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -86.5%( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった並木北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -8.1%( -1.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -96.2%( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
金沢シーサイドライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新杉田駅 | 48.3万/㎡ (25.2年/55.7㎡) | 57.9万/㎡ (17.8年/60.2㎡) | 46.2万/㎡ (23.0年/52.9㎡) |
南部市場駅 | - | 45.3万/㎡ (15.4年/69.0㎡) | 39.9万/㎡ (15.6年/80.0㎡) |
鳥浜駅 | 26.4万/㎡ (45.0年/72.5㎡) | 33.2万/㎡ (28.3年/71.5㎡) | 39.1万/㎡ (21.0年/67.8㎡) |
並木北駅 | 21.2万/㎡ (44.0年/80.0㎡) | 23.1万/㎡ (44.0年/76.9㎡) | 24.9万/㎡ (42.6年/76.9㎡) |
並木中央駅 | 23.5万/㎡ (42.0年/83.8㎡) | 27.2万/㎡ (42.1年/83.0㎡) | 27.6万/㎡ (40.8年/79.2㎡) |
幸浦駅 | 24.5万/㎡ (41.0年/100㎡) | 24.2万/㎡ (38.0年/90.8㎡) | 23.7万/㎡ (38.2年/86.8㎡) |
産業振興センター駅 | - | - | - |
市大医学部駅 | - | - | - |
八景島駅 | 33.3万/㎡ (22.0年/75.0㎡) | 36.9万/㎡ (26.8年/87.0㎡) | 30.8万/㎡ (23.5年/82.5㎡) |
海の公園柴口駅 | 27.1万/㎡ (29.0年/70.0㎡) | 37.5万/㎡ (26.7年/75.0㎡) | 36.1万/㎡ (26.5年/88.8㎡) |
海の公園南口駅 | 45.6万/㎡ (35.5年/42.5㎡) | 32.6万/㎡ (33.8年/48.3㎡) | 36.6万/㎡ (27.5年/68.8㎡) |
野島公園駅 | - | 37.0万/㎡ (34.0年/71.7㎡) | 33.8万/㎡ (25.3年/61.0㎡) |
金沢八景駅 | 45.0万/㎡ (27.8年/63.0㎡) | 36.3万/㎡ (35.7年/65.7㎡) | 32.7万/㎡ (39.3年/70.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
海の公園南口駅 45.6 万/㎡(昨年同期比 +39.8 %)
海の公園南口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +39.8%( +13.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 33.8年から +5.2 %増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から -12.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.0 分 → 2024年 2.5 分、-16.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 50.0 %)
金沢八景駅 45.0 万/㎡(昨年同期比 +24.0 %)
金沢八景駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +24.0%( +8.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -86.8%( -66件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 35.7年から -22.0 %減)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 65.7 ㎡から -4.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.7 年 → 2024年 27.8 年、-22.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.4 分 → 2024年 7.2 分、-23.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 % → 2024年 20.0 %)
海の公園柴口駅 27.1 万/㎡(昨年同期比 -27.6 %)
海の公園柴口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -27.6%( -10.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 26.7年から +8.8 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -6.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.7 分 → 2024年 4.0 分、+50.0 %と大きく増加)
鳥浜駅 26.4 万/㎡(昨年同期比 -20.6 %)
鳥浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -20.6%( -6.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -90.0%( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 28.3年から +59.1 %増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 71.5 ㎡から +1.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.2 分 → 2024年 5.5 分、-10.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.3 年 → 2024年 45.0 年、+59.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示