この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅～金沢八景駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +8.5％( +2.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 163 件(１年前(2022年)に比べて +14.0％( +20件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 32.7年から -1.8 ％減)。平均専有面積は 70.2 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +2.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新杉田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新杉田駅で昨年に比べ +21.6 ％、単価は 55.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新杉田駅、八景島駅)は +20.3 ％(単価 +7.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(鳥浜駅、海の公園南口駅)は -12.4 ％(単価 -4.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.4 ％ → 2023年 4.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 43.3 ％ → 2023年 33.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 6.7 分 → 2023年 7.3 分、+10.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.2 ％ → 2023年 39.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.4 ％ → 2023年 0.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +21.6％( +9.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2022年)に比べて -5.6％( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった並木北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -9.7％( -2.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(１年前(2022年)に比べて +15.4％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
| 金沢シーサイドライン | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新杉田駅 | 55.7万/㎡ (19.9年/55.7㎡) | 45.8万/㎡ (23.4年/50.7㎡) | 50.7万/㎡ (15.7年/62.9㎡) |
| 南部市場駅 | 45.9万/㎡ (15.7年/68.3㎡) | 39.9万/㎡ (15.6年/80.0㎡) | 31.7万/㎡ (17.0年/80.0㎡) |
| 鳥浜駅 | 34.4万/㎡ (26.9年/71.4㎡) | 39.9万/㎡ (20.8年/67.5㎡) | 34.9万/㎡ (18.3年/71.9㎡) |
| 並木北駅 | 23.3万/㎡ (43.9年/76.7㎡) | 25.8万/㎡ (42.6年/76.2㎡) | 23.1万/㎡ (42.1年/75.3㎡) |
| 並木中央駅 | 26.9万/㎡ (42.2年/81.9㎡) | 27.7万/㎡ (40.8年/77.5㎡) | 21.6万/㎡ (40.2年/79.1㎡) |
| 幸浦駅 | 24.4万/㎡ (37.4年/89.2㎡) | 24.4万/㎡ (37.8年/85.0㎡) | 24.5万/㎡ (36.8年/86.8㎡) |
| 産業振興センター駅 | - | - | - |
| 市大医学部駅 | - | - | 23.8万/㎡ (0年/80.0㎡) |
| 八景島駅 | 36.6万/㎡ (27.7年/85.6㎡) | 30.8万/㎡ (23.5年/82.5㎡) | 26.5万/㎡ (29.4年/84.5㎡) |
| 海の公園柴口駅 | 36.9万/㎡ (27.0年/77.5㎡) | 35.8万/㎡ (26.4年/85.0㎡) | 31.7万/㎡ (28.5年/84.5㎡) |
| 海の公園南口駅 | 32.6万/㎡ (33.8年/48.3㎡) | 36.6万/㎡ (27.5年/68.8㎡) | 23.3万/㎡ (27.8年/60.0㎡) |
| 野島公園駅 | 37.0万/㎡ (34.0年/71.7㎡) | 34.2万/㎡ (26.8年/57.5㎡) | 38.6万/㎡ (22.2年/70.8㎡) |
| 金沢八景駅 | 36.9万/㎡ (34.4年/66.2㎡) | 32.1万/㎡ (40.1年/68.4㎡) | 37.5万/㎡ (32.1年/65.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新杉田駅 55.7 万/㎡(昨年同期比 +21.6 ％)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +21.6％( +9.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2022年)に比べて -5.6％( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 23.4年から -14.9 ％減)。平均専有面積は 55.7 ㎡ (昨年 50.7 ㎡から +9.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 23.4 年 → 2023年 19.9 年、-14.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.1 分 → 2023年 7.1 分、-12.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 23.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.6 ％ → 2023年 14.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.6 ％ → 2023年 2.9 ％)
八景島駅 36.6 万/㎡(昨年同期比 +19.1 ％)
八景島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +19.1％( +5.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて +125.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 23.5年から +17.7 ％増)。平均専有面積は 85.6 ㎡ (昨年 82.5 ㎡から +3.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 55.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 23.5 年 → 2023年 27.7 年、+17.7 ％と増加)
鳥浜駅 34.4 万/㎡(昨年同期比 -13.9 ％)
鳥浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -13.9％( -5.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +10.0％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 20.8年から +29.5 ％増)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +5.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.8 年 → 2023年 26.9 年、+29.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 5.2 分 → 2023年 6.0 分、+15.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 45.5 ％)
海の公園南口駅 32.6 万/㎡(昨年同期比 -10.9 ％)
海の公園南口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -10.9％( -4.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 27.5年から +22.7 ％増)。平均専有面積は 48.3 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 4.5 分 → 2023年 3.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 27.5 年 → 2023年 33.8 年、+22.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示