この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅～金沢八景駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +13.9％( +4.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて -14.6％( -6件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 32.8年から -1.8 ％減)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 66.6 ㎡から +4.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。新杉田駅、鳥浜駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新杉田駅で昨年に比べ +31.0 ％、単価は 53.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新杉田駅、鳥浜駅)は +27.6 ％(単価 +10.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(並木北駅、並木中央駅)は -25.0 ％(単価 -6.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.8 ％ → 2023年 21.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 39.0 ％ → 2023年 31.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 5.4 分 → 2023年 6.1 分、+11.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 34.1 ％ → 2023年 40.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 36.6 ％ → 2023年 30.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +31.0％( +12.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった並木北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -34.9％( -8.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 金沢シーサイドライン | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新杉田駅 | 53.8万/㎡ (21.7年/47.8㎡) | 41.1万/㎡ (23.4年/38.3㎡) | 31.5万/㎡ (23.9年/56.9㎡) |
| 南部市場駅 | 47.5万/㎡ (17.3年/67.5㎡) | 39.9万/㎡ (15.6年/80.0㎡) | 24.9万/㎡ (20.3年/80.0㎡) |
| 鳥浜駅 | 41.9万/㎡ (23.6年/68.3㎡) | 33.7万/㎡ (24.6年/66.7㎡) | 43.0万/㎡ (9.3年/67.5㎡) |
| 並木北駅 | 16.5万/㎡ (43.6年/75.0㎡) | 25.4万/㎡ (42.5年/73.8㎡) | 22.5万/㎡ (42.0年/76.0㎡) |
| 並木中央駅 | 25.2万/㎡ (42.9年/75.0㎡) | 29.7万/㎡ (40.9年/74.3㎡) | 21.4万/㎡ (39.5年/76.0㎡) |
| 幸浦駅 | 23.5万/㎡ (40.3年/100㎡) | 25.2万/㎡ (38.4年/87.5㎡) | 22.4万/㎡ (38.5年/90.0㎡) |
| 産業振興センター駅 | - | - | - |
| 市大医学部駅 | - | - | - |
| 八景島駅 | 34.6万/㎡ (33.8年/90.0㎡) | - | 28.4万/㎡ (32.3年/95.0㎡) |
| 海の公園柴口駅 | - | - | 32.1万/㎡ (30.3年/90.0㎡) |
| 海の公園南口駅 | 26.7万/㎡ (36.3年/45.0㎡) | - | - |
| 野島公園駅 | - | 33.1万/㎡ (19.3年/72.5㎡) | 39.8万/㎡ (13.3年/77.5㎡) |
| 金沢八景駅 | 33.3万/㎡ (38.1年/76.7㎡) | 30.9万/㎡ (41.3年/65.7㎡) | 32.2万/㎡ (34.2年/69.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新杉田駅 53.8 万/㎡(昨年同期比 +31.0 ％)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +31.0％( +12.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.7年(昨年 23.4年から -7.1 ％減)。平均専有面積は 47.8 ㎡ (昨年 38.3 ㎡から +24.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 6.8 分 → 2023年 5.4 分、-19.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 44.4 ％)
鳥浜駅 41.9 万/㎡(昨年同期比 +24.2 ％)
鳥浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +24.2％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.6年(昨年 24.6年から -4.1 ％減)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +2.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 66.7 ％)
並木北駅 16.5 万/㎡(昨年同期比 -34.9 ％)
並木北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -34.9％( -8.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.6年(昨年 42.5年から +2.5 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 73.8 ㎡から +1.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 5.5 分 → 2023年 4.7 分、-15.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
並木中央駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 -15.1 ％)
並木中央駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -15.1％( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -57.1％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.9年(昨年 40.9年から +5.1 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 74.3 ㎡から +1.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.0 分 → 2023年 6.3 分、+26.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.9 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示