【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のグリーンライン (中山駅～日吉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.4％( +4.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 147 件(１年前(2023年)に比べて -84.0％( -770件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 24.2年から -3.7 ％減)。平均専有面積は 74.7 ㎡ (昨年 71.8 ㎡から +4.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。川和町駅、北山田駅、日吉駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは日吉駅で昨年に比べ +17.3 ％、単価は 64.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(日吉駅、北山田駅)は +15.8 ％(単価 +9.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(都筑ふれあいの丘駅、東山田駅)は -11.4 ％(単価 -6.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 5.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 ％ → 2024年 4.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.0 ％ → 2024年 10.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったセンター北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +8.4％( +6.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -82.6％( -90件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +3.3％( +1.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -91件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| グリーンライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中山駅 | 42.3万/㎡ (23.8年/69.6㎡) | 41.0万/㎡ (27.7年/69.5㎡) | 40.5万/㎡ (26.5年/73.2㎡) |
| 川和町駅 | 45.1万/㎡ (16.8年/81.2㎡) | 39.9万/㎡ (22.3年/78.8㎡) | 34.6万/㎡ (27.4年/78.1㎡) |
| 都筑ふれあいの丘駅 | 49.8万/㎡ (28.7年/85.6㎡) | 56.5万/㎡ (22.5年/82.5㎡) | 51.4万/㎡ (24.4年/85.4㎡) |
| センター南駅 | 66.7万/㎡ (21.8年/80.4㎡) | 67.6万/㎡ (20.4年/76.1㎡) | 66.4万/㎡ (19.5年/79.4㎡) |
| センター北駅 | 77.6万/㎡ (20.8年/81.6㎡) | 71.6万/㎡ (19.9年/82.2㎡) | 71.7万/㎡ (18.1年/83.2㎡) |
| 北山田駅 | 68.8万/㎡ (14.6年/86.4㎡) | 60.2万/㎡ (20.9年/84.0㎡) | 57.3万/㎡ (18.0年/83.0㎡) |
| 東山田駅 | 51.0万/㎡ (30.0年/75.0㎡) | 57.3万/㎡ (15.5年/66.0㎡) | 52.3万/㎡ (22.5年/71.7㎡) |
| 高田駅 | 54.7万/㎡ (21.3年/83.8㎡) | 53.6万/㎡ (19.3年/75.0㎡) | 52.8万/㎡ (19.1年/79.9㎡) |
| 日吉本町駅 | 62.2万/㎡ (31.9年/50.0㎡) | 63.3万/㎡ (25.6年/63.4㎡) | 52.5万/㎡ (31.0年/57.8㎡) |
| 日吉駅 | 64.5万/㎡ (23.5年/69.8㎡) | 55.0万/㎡ (27.7年/62.4㎡) | 56.8万/㎡ (26.1年/66.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
日吉駅 64.5 万/㎡(昨年同期比 +17.3 ％)
日吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.3％( +9.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2023年)に比べて -83.2％( -238件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 27.7年から -15.1 ％減)。平均専有面積は 69.8 ㎡ (昨年 62.4 ㎡から +11.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.7 年 → 2024年 23.5 年、-15.1 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 ％ → 2024年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.3 ％ → 2024年 5.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.9 ％ → 2024年 14.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.9 ％ → 2024年 8.3 ％)
北山田駅 68.8 万/㎡(昨年同期比 +14.3 ％)
北山田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +14.3％( +8.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -84.7％( -61件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 20.9年から -30.3 ％減)。平均専有面積は 86.4 ㎡ (昨年 84.0 ㎡から +2.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.9 年 → 2024年 14.6 年、-30.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.1 分 → 2024年 7.6 分、-24.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.2 ％ → 2024年 27.3 ％)
都筑ふれあいの丘駅 49.8 万/㎡(昨年同期比 -11.8 ％)
都筑ふれあいの丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -11.8％( -6.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -80.5％( -66件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 22.5年から +27.7 ％増)。平均専有面積は 85.6 ㎡ (昨年 82.5 ㎡から +3.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.5 年 → 2024年 28.7 年、+27.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 68.8 ％)
東山田駅 51.0 万/㎡(昨年同期比 -11.0 ％)
東山田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -11.0％( -6.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 15.5年から +93.2 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +13.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.5 年 → 2024年 30.0 年、+93.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.5 分 → 2024年 13.0 分、+136.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示