【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のグリーンライン (中山駅～日吉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +9.7％( +5.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 147 件(１年前(2023年)に比べて -34.4％( -77件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 24.4年から -4.6 ％減)。平均専有面積は 74.7 ㎡ (昨年 71.6 ㎡から +4.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北山田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北山田駅で昨年に比べ +20.0 ％、単価は 68.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北山田駅、日吉駅)は +19.7 ％(単価 +11.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東山田駅、高田駅)は -13.0 ％(単価 -7.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 5.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 56.6 ％ → 2024年 49.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.2 ％ → 2024年 9.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.4 ％ → 2024年 10.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったセンター北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.7％( +7.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -29.6％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.8％( +5.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -53.6％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| グリーンライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中山駅 | 42.3万/㎡ (23.8年/69.6㎡) | 36.6万/㎡ (30.3年/68.2㎡) | 35.3万/㎡ (30.0年/71.9㎡) |
| 川和町駅 | 45.1万/㎡ (16.8年/81.2㎡) | 39.6万/㎡ (21.9年/80.5㎡) | 34.1万/㎡ (31.9年/70.8㎡) |
| 都筑ふれあいの丘駅 | 49.8万/㎡ (28.7年/85.6㎡) | 54.0万/㎡ (25.0年/79.7㎡) | 52.7万/㎡ (23.3年/84.3㎡) |
| センター南駅 | 66.7万/㎡ (21.8年/80.4㎡) | 69.0万/㎡ (21.2年/78.5㎡) | 58.7万/㎡ (20.2年/80.4㎡) |
| センター北駅 | 77.6万/㎡ (20.8年/81.6㎡) | 70.1万/㎡ (19.6年/86.1㎡) | 72.0万/㎡ (16.6年/86.2㎡) |
| 北山田駅 | 68.8万/㎡ (14.6年/86.4㎡) | 57.3万/㎡ (19.6年/81.0㎡) | 61.5万/㎡ (17.4年/81.3㎡) |
| 東山田駅 | 51.0万/㎡ (30.0年/75.0㎡) | 59.1万/㎡ (10.0年/61.7㎡) | 62.7万/㎡ (14.0年/75.0㎡) |
| 高田駅 | 54.7万/㎡ (21.3年/83.8㎡) | 62.3万/㎡ (12.4年/67.9㎡) | 52.4万/㎡ (17.8年/86.8㎡) |
| 日吉本町駅 | 62.2万/㎡ (31.9年/50.0㎡) | 62.4万/㎡ (23.0年/65.2㎡) | 38.7万/㎡ (41.1年/50.7㎡) |
| 日吉駅 | 64.5万/㎡ (23.5年/69.8㎡) | 54.0万/㎡ (27.3年/63.7㎡) | 57.8万/㎡ (26.3年/66.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北山田駅 68.8 万/㎡(昨年同期比 +20.0 ％)
北山田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.0％( +11.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +120.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 19.6年から -25.8 ％減)。平均専有面積は 86.4 ㎡ (昨年 81.0 ㎡から +6.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.6 年 → 2024年 14.6 年、-25.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.6 分 → 2024年 7.6 分、-28.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 36.4 ％)
日吉駅 64.5 万/㎡(昨年同期比 +19.3 ％)
日吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +19.3％( +10.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2023年)に比べて -37.7％( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 27.3年から -13.7 ％減)。平均専有面積は 69.8 ㎡ (昨年 63.7 ㎡から +9.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 27.3 年 → 2024年 23.5 年、-13.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 72.4 ％ → 2024年 43.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 ％ → 2024年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.6 ％ → 2024年 14.6 ％)
東山田駅 51.0 万/㎡(昨年同期比 -13.8 ％)
東山田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -13.8％( -8.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 10.0年から +200.1 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +21.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.0 年 → 2024年 30.0 年、+200.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.0 分 → 2024年 13.0 分、+225.0 ％と大きく増加)
高田駅 54.7 万/㎡(昨年同期比 -12.2 ％)
高田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.2％( -7.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 12.4年から +71.0 ％増)。平均専有面積は 83.8 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +23.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.4 年 → 2024年 21.3 年、+71.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示