【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のグリーンライン (中山駅～日吉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +7.9％( +3.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 171 件(１年前(2020年)に比べて +175.8％( +109件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 24.5年から -13.8 ％減)。平均専有面積は 73.9 ㎡ (昨年 65.8 ㎡から +12.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。都筑ふれあいの丘駅、日吉本町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは日吉本町駅で昨年に比べ +22.4 ％、単価は 56.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(日吉本町駅、都筑ふれあいの丘駅)は +22.1 ％(単価 +9.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高田駅、センター南駅)は -8.8 ％(単価 -5.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 24.5 年 → 2021年 21.1 年、-13.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.8 ％ → 2021年 9.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.8 ％ → 2021年 4.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.5 ％ → 2021年 11.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったセンター北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +15.0％( +8.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2020年)に比べて +233.3％( +14件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった川和町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +19.4％( +6.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -28.6％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| グリーンライン | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中山駅 | 41.6万/㎡ (23.4年/75.0㎡) | 43.4万/㎡ (22.0年/52.1㎡) | 27.6万/㎡ (26.1年/65.5㎡) |
| 川和町駅 | 38.4万/㎡ (11.3年/79.0㎡) | 32.2万/㎡ (20.2年/89.3㎡) | 27.9万/㎡ (18.0年/77.5㎡) |
| 都筑ふれあいの丘駅 | 50.7万/㎡ (18.4年/79.2㎡) | 41.6万/㎡ (30.0年/80.0㎡) | 30.8万/㎡ (32.0年/80.0㎡) |
| センター南駅 | 60.5万/㎡ (20.7年/81.2㎡) | 63.7万/㎡ (16.8年/74.2㎡) | 56.4万/㎡ (19.5年/75.0㎡) |
| センター北駅 | 67.4万/㎡ (16.6年/78.8㎡) | 58.6万/㎡ (19.0年/65.8㎡) | 53.8万/㎡ (15.0年/68.8㎡) |
| 北山田駅 | 54.3万/㎡ (15.3年/86.6㎡) | 52.4万/㎡ (20.5年/80.8㎡) | 48.0万/㎡ (18.1年/94.4㎡) |
| 東山田駅 | 39.7万/㎡ (21.7年/82.5㎡) | - | 42.9万/㎡ (26.0年/70.0㎡) |
| 高田駅 | 48.5万/㎡ (20.7年/66.8㎡) | 55.3万/㎡ (13.3年/60.0㎡) | 38.0万/㎡ (34.0年/40.0㎡) |
| 日吉本町駅 | 56.4万/㎡ (26.3年/64.5㎡) | 46.0万/㎡ (37.3年/52.5㎡) | 54.6万/㎡ (27.9年/55.6㎡) |
| 日吉駅 | 45.6万/㎡ (24.1年/67.5㎡) | 46.6万/㎡ (31.2年/54.0㎡) | 43.0万/㎡ (24.2年/60.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
日吉本町駅 56.4 万/㎡(昨年同期比 +22.4 ％)
日吉本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +22.4％( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2020年)に比べて +233.3％( +14件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 37.3年から -29.5 ％減)。平均専有面積は 64.5 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +22.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.3 年 → 2021年 26.3 年、-29.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.0 分 → 2021年 7.3 分、-18.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 22.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 27.8 ％)
都筑ふれあいの丘駅 50.7 万/㎡(昨年同期比 +21.9 ％)
都筑ふれあいの丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +21.9％( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +260.0％( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 30.0年から -38.8 ％減)。平均専有面積は 79.2 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -1.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.0 年 → 2021年 18.4 年、-38.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.4 分 → 2021年 7.9 分、-16.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 37.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 16.7 ％)
高田駅 48.5 万/㎡(昨年同期比 -12.5 ％)
高田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -12.5％( -6.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +175.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 13.3年から +55.7 ％増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +11.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.3 年 → 2021年 20.7 年、+55.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.8 分 → 2021年 7.1 分、+23.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 54.5 ％)
センター南駅 60.5 万/㎡(昨年同期比 -5.1 ％)
センター南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -5.1％( -3.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +183.3％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 16.8年から +22.9 ％増)。平均専有面積は 81.2 ㎡ (昨年 74.2 ㎡から +9.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 23.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.8 年 → 2021年 20.7 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.5 分 → 2021年 8.4 分、+12.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 35.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示