【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の東急大井町線 (大井町駅～二子玉川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +2.1％( +2.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 182 件(１年前(2021年)に比べて -12.9％( -27件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 20.2年から +11.2 ％増)。平均専有面積は 58.7 ㎡ (昨年 59.0 ㎡から -0.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。下神明駅、中延駅、大岡山駅、緑が丘駅、九品仏駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下神明駅で昨年に比べ +42.6 ％、単価は 112 万円/㎡となった。
上位 2 駅(下神明駅、九品仏駅)は +36.2 ％(単価 +33.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北千束駅、荏原町駅)は -27.2 ％(単価 -28.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.5 ％ → 2022年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.2 ％ → 2022年 33.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 20.2 年 → 2022年 22.5 年、+11.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.6 ％ → 2022年 16.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 ％ → 2022年 4.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった九品仏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は142万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +29.9％( +32.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北千束駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -36.8％( -36.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東急大井町線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大井町駅 | 109万/㎡ (18.8年/53.5㎡) | 100万/㎡ (19.6年/47.3㎡) | 118万/㎡ (12.9年/45.5㎡) |
| 下神明駅 | 112万/㎡ (17.8年/28.8㎡) | 78.9万/㎡ (21.9年/36.7㎡) | - |
| 戸越公園駅 | 104万/㎡ (18.3年/30.0㎡) | 107万/㎡ (14.3年/38.1㎡) | 116万/㎡ (11.3年/45.0㎡) |
| 中延駅 | 103万/㎡ (14.1年/40.8㎡) | 83.6万/㎡ (22.3年/40.0㎡) | 129万/㎡ (11.8年/17.5㎡) |
| 荏原町駅 | 92.6万/㎡ (21.9年/55.0㎡) | 113万/㎡ (9.9年/51.7㎡) | - |
| 旗の台駅 | 74.6万/㎡ (34.5年/25.0㎡) | 81.0万/㎡ (29.7年/40.6㎡) | 86.7万/㎡ (31.6年/33.1㎡) |
| 北千束駅 | 62.3万/㎡ (37.8年/15.0㎡) | 98.6万/㎡ (25.3年/70.0㎡) | 69.3万/㎡ (18.3年/75.0㎡) |
| 大岡山駅 | 99.9万/㎡ (24.0年/36.9㎡) | 77.3万/㎡ (35.8年/51.7㎡) | 67.6万/㎡ (32.7年/40.0㎡) |
| 緑が丘駅 | 78.4万/㎡ (29.8年/57.5㎡) | 64.2万/㎡ (36.3年/95.0㎡) | 71.2万/㎡ (19.3年/80.0㎡) |
| 自由が丘駅 | 107万/㎡ (27.5年/77.0㎡) | 103万/㎡ (21.7年/75.3㎡) | 117万/㎡ (20.3年/67.5㎡) |
| 九品仏駅 | 142万/㎡ (14.3年/198㎡) | 109万/㎡ (13.0年/68.8㎡) | 108万/㎡ (8.3年/25.0㎡) |
| 尾山台駅 | 88.5万/㎡ (21.8年/68.9㎡) | 77.4万/㎡ (22.9年/62.3㎡) | 77.2万/㎡ (19.3年/67.1㎡) |
| 等々力駅 | 87.0万/㎡ (26.1年/65.0㎡) | 83.1万/㎡ (20.9年/65.6㎡) | 86.5万/㎡ (19.5年/80.0㎡) |
| 上野毛駅 | 92.9万/㎡ (25.2年/57.9㎡) | 87.7万/㎡ (21.5年/68.3㎡) | 82.6万/㎡ (18.6年/55.8㎡) |
| 二子玉川駅 | 89.7万/㎡ (24.2年/68.6㎡) | 104万/㎡ (17.6年/70.0㎡) | 98.9万/㎡ (13.3年/58.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
下神明駅 112.5 万/㎡(昨年同期比 +42.6 ％)
下神明駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は112万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +42.6％( +33.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 21.9年から -19.0 ％減)。平均専有面積は 28.8 ㎡ (昨年 36.7 ㎡から -21.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 21.9 年 → 2022年 17.8 年、-19.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 6.5 分、+30.0 ％と大きく増加)
九品仏駅 141.6 万/㎡(昨年同期比 +29.9 ％)
九品仏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は142万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +29.9％( +32.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 13.0年から +9.6 ％増)。平均専有面積は 197.5 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +187.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.5 分 → 2022年 8.5 分、+13.3 ％と増加)
北千束駅 62.3 万/㎡(昨年同期比 -36.8 ％)
北千束駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -36.8％( -36.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 25.3年から +49.5 ％増)。平均専有面積は 15.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -78.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.3 年 → 2022年 37.8 年、+49.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 3.0 分 → 2022年 3.5 分、+16.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
荏原町駅 92.6 万/㎡(昨年同期比 -17.7 ％)
荏原町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -17.7％( -19.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 9.9年から +120.3 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から +6.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.9 年 → 2022年 21.9 年、+120.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 5.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示