【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の小田急小田原線 (新宿駅~町田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +4.9%( +3.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 254 件(1年前(2021年)に比べて -12.7%( -37件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 24.3年から +12.5 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から -2.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。代々木八幡駅、世田谷代田駅、玉川学園前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは世田谷代田駅で昨年に比べ +34.4 %、単価は 81.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(世田谷代田駅、代々木八幡駅)は +32.9 %(単価 +25.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴川駅、狛江駅)は -27.8 %(単価 -11.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.3 % → 2022年 25.3 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.7 % → 2022年 6.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.3 年 → 2022年 27.3 年、+12.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 % → 2022年 27.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 % → 2022年 5.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった代々木上原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は144万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +9.1%( +12.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -38.8%( -12.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて +13.3%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
小田急小田原線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 105万/㎡ (29.4年/40.3㎡) | 106万/㎡ (29.9年/32.8㎡) | 104万/㎡ (25.3年/25.0㎡) |
南新宿駅 | 106万/㎡ (37.9年/56.7㎡) | 104万/㎡ (25.9年/35.0㎡) | 96.5万/㎡ (43.1年/55.0㎡) |
参宮橋駅 | 89.9万/㎡ (43.5年/59.4㎡) | 94.9万/㎡ (36.2年/64.4㎡) | 102万/㎡ (29.5年/53.0㎡) |
代々木八幡駅 | 128万/㎡ (19.6年/51.9㎡) | 97.8万/㎡ (30.1年/50.5㎡) | 111万/㎡ (29.6年/55.0㎡) |
代々木上原駅 | 144万/㎡ (17.7年/60.9㎡) | 132万/㎡ (13.7年/56.7㎡) | 111万/㎡ (24.3年/51.0㎡) |
東北沢駅 | 118万/㎡ (20.8年/39.2㎡) | 101万/㎡ (30.3年/113㎡) | 99.0万/㎡ (25.8年/75.0㎡) |
下北沢駅 | 97.8万/㎡ (41.3年/45.0㎡) | 108万/㎡ (17.3年/46.4㎡) | 102万/㎡ (21.9年/66.7㎡) |
世田谷代田駅 | 81.5万/㎡ (33.5年/35.0㎡) | 60.6万/㎡ (45.3年/60.0㎡) | 107万/㎡ (12.3年/50.0㎡) |
梅ケ丘駅 | 96.4万/㎡ (19.1年/66.0㎡) | 98.4万/㎡ (13.0年/75.0㎡) | 86.7万/㎡ (13.3年/45.0㎡) |
豪徳寺駅 | 77.7万/㎡ (25.8年/68.3㎡) | 79.7万/㎡ (26.5年/52.8㎡) | 90.9万/㎡ (21.8年/37.5㎡) |
経堂駅 | 79.1万/㎡ (35.9年/48.7㎡) | 76.7万/㎡ (27.7年/57.0㎡) | 75.5万/㎡ (33.7年/32.0㎡) |
千歳船橋駅 | 88.4万/㎡ (15.0年/59.7㎡) | 79.7万/㎡ (16.4年/64.5㎡) | 74.0万/㎡ (17.7年/63.0㎡) |
祖師ケ谷大蔵駅 | 80.7万/㎡ (29.8年/68.5㎡) | 74.2万/㎡ (19.6年/62.3㎡) | 90.7万/㎡ (6.3年/67.5㎡) |
成城学園前駅 | 72.4万/㎡ (22.6年/75.7㎡) | 72.0万/㎡ (27.9年/74.8㎡) | 77.5万/㎡ (22.9年/85.0㎡) |
喜多見駅 | 60.5万/㎡ (27.3年/60.7㎡) | 57.3万/㎡ (31.4年/60.5㎡) | 75.1万/㎡ (25.8年/45.0㎡) |
狛江駅 | 53.7万/㎡ (30.2年/69.6㎡) | 64.6万/㎡ (20.0年/64.4㎡) | 59.9万/㎡ (33.7年/56.0㎡) |
和泉多摩川駅 | 59.6万/㎡ (21.8年/75.0㎡) | 61.7万/㎡ (34.3年/60.0㎡) | 52.0万/㎡ (33.3年/75.0㎡) |
鶴川駅 | 19.7万/㎡ (42.2年/60.0㎡) | 32.1万/㎡ (34.6年/64.3㎡) | 10.9万/㎡ (44.9年/53.8㎡) |
玉川学園前駅 | 35.5万/㎡ (25.3年/72.0㎡) | 27.2万/㎡ (27.7年/67.5㎡) | 20.6万/㎡ (31.3年/60.0㎡) |
町田駅 | 43.7万/㎡ (29.6年/63.0㎡) | 50.5万/㎡ (23.2年/63.3㎡) | 46.3万/㎡ (24.3年/54.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
世田谷代田駅 81.5 万/㎡(昨年同期比 +34.4 %)
世田谷代田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は81.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +34.4%( +20.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 45.3年から -26.0 %減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -41.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 45.3 年 → 2022年 33.5 年、-26.0 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 7.2 分、+141.7 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 50.0 %)
代々木八幡駅 128.5 万/㎡(昨年同期比 +31.4 %)
代々木八幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は128万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +31.4%( +30.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2021年)に比べて +18.2%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 30.1年から -34.7 %減)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 50.5 ㎡から +2.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 30.1 年 → 2022年 19.6 年、-34.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.0 分 → 2022年 6.2 分、-22.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 % → 2022年 23.1 %)
鶴川駅 19.7 万/㎡(昨年同期比 -38.8 %)
鶴川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -38.8%( -12.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて +13.3%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 42.2年(昨年 34.6年から +21.7 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 64.3 ㎡から -6.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 35.7 % → 2022年 29.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 34.6 年 → 2022年 42.2 年、+21.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 14.3 分 → 2022年 19.5 分、+36.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 64.7 %)
狛江駅 53.7 万/㎡(昨年同期比 -16.9 %)
狛江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -16.9%( -10.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて -22.2%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 20.0年から +51.1 %増)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から +8.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 42.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.0 年 → 2022年 30.2 年、+51.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.4 分 → 2022年 8.1 分、+10.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 30.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示