【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の多摩モノレール (上北台駅～多摩センター駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +14.5％( +5.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -59.8％( -52件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 31.4年から -11.0 ％減)。平均専有面積は 67.6 ㎡ (昨年 64.8 ㎡から +4.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。上北台駅、桜街道駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上北台駅で昨年に比べ +25.5 ％、単価は 27.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(上北台駅、桜街道駅)は +24.4 ％(単価 +6.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(松が谷駅、玉川上水駅)は -10.6 ％(単価 -3.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 31.4 年 → 2024年 28.0 年、-11.0 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.4 分 → 2024年 7.4 分、-12.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 5.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.1 ％ → 2024年 25.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.5％( +1.9万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上北台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.5％( +5.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 多摩モノレール | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上北台駅 | 27.1万/㎡ (28.0年/70.0㎡) | 21.6万/㎡ (35.4年/61.7㎡) | 15.3万/㎡ (51.0年/57.9㎡) |
| 桜街道駅 | 40.1万/㎡ (20.2年/68.9㎡) | 32.5万/㎡ (36.6年/64.4㎡) | 42.3万/㎡ (14.8年/70.6㎡) |
| 玉川上水駅 | 33.2万/㎡ (25.8年/61.2㎡) | 36.3万/㎡ (38.6年/50.3㎡) | 38.9万/㎡ (24.4年/60.9㎡) |
| 砂川七番駅 | - | - | - |
| 泉体育館駅 | - | 35.8万/㎡ (57.0年/60.0㎡) | - |
| 高松駅 | 74.8万/㎡ (16.8年/79.0㎡) | 72.9万/㎡ (17.0年/85.0㎡) | 47.1万/㎡ (14.0年/85.0㎡) |
| 立川北駅 | - | - | 27.3万/㎡ (41.0年/55.0㎡) |
| 立川南駅 | - | - | - |
| 柴崎体育館駅 | - | 51.6万/㎡ (11.0年/68.8㎡) | 47.8万/㎡ (14.7年/61.7㎡) |
| 甲州街道駅 | 38.8万/㎡ (22.3年/85.0㎡) | 41.3万/㎡ (15.5年/82.5㎡) | 32.1万/㎡ (19.7年/93.3㎡) |
| 万願寺駅 | - | 60.0万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 36.9万/㎡ (27.0年/65.0㎡) |
| 高幡不動駅 | 31.2万/㎡ (39.4年/55.6㎡) | 28.4万/㎡ (36.8年/58.4㎡) | 23.1万/㎡ (40.9年/52.6㎡) |
| 程久保駅 | - | - | - |
| 多摩動物公園駅 | - | 24.6万/㎡ (37.0年/65.0㎡) | - |
| 中央大学・明星大学駅 | - | 26.7万/㎡ (23.0年/75.0㎡) | 33.8万/㎡ (22.0年/65.0㎡) |
| 大塚・帝京大学駅 | - | - | 15.7万/㎡ (35.0年/15.0㎡) |
| 松が谷駅 | 32.3万/㎡ (44.4年/70.0㎡) | 37.0万/㎡ (25.9年/75.6㎡) | 41.2万/㎡ (13.8年/106㎡) |
| 多摩センター駅 | - | 35.8万/㎡ (31.5年/75.0㎡) | 39.4万/㎡ (23.5年/90.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
上北台駅 27.1 万/㎡(昨年同期比 +25.5 ％)
上北台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.5％( +5.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 35.4年から -20.8 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +13.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.4 年 → 2024年 28.0 年、-20.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 13.0 分、+30.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
桜街道駅 40.1 万/㎡(昨年同期比 +23.4 ％)
桜街道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +23.4％( +7.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 20.2年(昨年 36.6年から -44.7 ％減)。平均専有面積は 68.9 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から +6.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.6 年 → 2024年 20.2 年、-44.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.1 分 → 2024年 7.1 分、-12.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 11.1 ％)
松が谷駅 32.3 万/㎡(昨年同期比 -12.9 ％)
松が谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.9％( -4.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.4年(昨年 25.9年から +71.5 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 75.6 ㎡から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.0 分 → 2024年 6.2 分、-21.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.9 年 → 2024年 44.4 年、+71.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 100.0 ％)
玉川上水駅 33.2 万/㎡(昨年同期比 -8.4 ％)
玉川上水駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -8.4％( -3.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -76.5％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 38.6年から -33.3 ％減)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 50.3 ㎡から +21.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.6 年 → 2024年 25.8 年、-33.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 ％ → 2024年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示