【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期の多摩モノレール (上北台駅～多摩センター駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +6.7％( +2.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 185 件(１年前(2021年)に比べて -14.7％( -32件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 29.4年から +3.3 ％増)。平均専有面積は 64.1 ㎡ (昨年 63.7 ㎡から +0.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。桜街道駅、泉体育館駅、柴崎体育館駅、松が谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは砂川七番駅で昨年に比べ +164.5 ％、単価は 33.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(砂川七番駅、松が谷駅)は +113.6 ％(単価 +17.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(上北台駅、高幡不動駅)は -16.2 ％(単価 -3.8 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.4 ％ → 2022年 37.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.5 ％ → 2022年 31.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -6.0％( -4.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上北台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -23.9％( -5.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(１年前(2021年)に比べて +900.0％( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 多摩モノレール | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上北台駅 | 17.1万/㎡ (44.5年/58.2㎡) | 22.5万/㎡ (34.4年/65.0㎡) | 18.5万/㎡ (35.3年/57.5㎡) |
| 桜街道駅 | 38.6万/㎡ (22.9年/66.5㎡) | 31.0万/㎡ (26.5年/64.1㎡) | 32.0万/㎡ (28.8年/62.3㎡) |
| 玉川上水駅 | 39.4万/㎡ (27.6年/59.0㎡) | 34.1万/㎡ (28.3年/64.2㎡) | 37.1万/㎡ (28.8年/55.7㎡) |
| 砂川七番駅 | 33.3万/㎡ (26.8年/75.0㎡) | 12.6万/㎡ (50.7年/50.0㎡) | 10.0万/㎡ (49.0年/45.0㎡) |
| 泉体育館駅 | 28.4万/㎡ (44.9年/60.0㎡) | 23.6万/㎡ (44.3年/57.9㎡) | 33.8万/㎡ (21.5年/65.0㎡) |
| 高松駅 | 67.8万/㎡ (14.1年/81.0㎡) | 72.1万/㎡ (15.5年/77.5㎡) | 62.7万/㎡ (14.8年/75.0㎡) |
| 立川北駅 | 27.3万/㎡ (41.0年/55.0㎡) | - | - |
| 立川南駅 | - | - | - |
| 柴崎体育館駅 | 57.2万/㎡ (14.5年/65.0㎡) | 38.7万/㎡ (17.1年/53.3㎡) | - |
| 甲州街道駅 | 36.9万/㎡ (17.7年/90.0㎡) | 32.1万/㎡ (19.9年/84.6㎡) | 37.0万/㎡ (14.7年/73.3㎡) |
| 万願寺駅 | 37.7万/㎡ (26.1年/67.5㎡) | 40.3万/㎡ (12.3年/73.3㎡) | 38.6万/㎡ (16.4年/61.7㎡) |
| 高幡不動駅 | 23.6万/㎡ (39.8年/55.9㎡) | 25.8万/㎡ (35.2年/53.4㎡) | 20.3万/㎡ (39.8年/51.1㎡) |
| 程久保駅 | - | 22.8万/㎡ (37.7年/55.0㎡) | 17.6万/㎡ (40.9年/51.7㎡) |
| 多摩動物公園駅 | 20.0万/㎡ (36.5年/70.0㎡) | 17.6万/㎡ (37.0年/85.0㎡) | - |
| 中央大学・明星大学駅 | 33.3万/㎡ (22.0年/69.0㎡) | 31.1万/㎡ (20.7年/72.0㎡) | 29.6万/㎡ (20.4年/63.3㎡) |
| 大塚・帝京大学駅 | 24.8万/㎡ (28.3年/40.0㎡) | 25.4万/㎡ (23.9年/52.1㎡) | 29.2万/㎡ (22.5年/65.0㎡) |
| 松が谷駅 | 36.0万/㎡ (23.5年/83.6㎡) | 22.1万/㎡ (40.6年/65.9㎡) | 32.3万/㎡ (23.4年/67.1㎡) |
| 多摩センター駅 | 45.7万/㎡ (19.3年/90.0㎡) | 39.0万/㎡ (24.7年/75.0㎡) | 53.0万/㎡ (23.3年/82.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
砂川七番駅 33.3 万/㎡(昨年同期比 +164.5 ％)
砂川七番駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +164.5％( +20.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 50.7年から -47.2 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +50.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 50.7 年 → 2022年 26.8 年、-47.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.0 分 → 2022年 13.0 分、+116.7 ％と大きく増加)
松が谷駅 36.0 万/㎡(昨年同期比 +62.6 ％)
松が谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +62.6％( +13.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.5年(昨年 40.6年から -42.0 ％減)。平均専有面積は 83.6 ㎡ (昨年 65.9 ㎡から +26.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 40.6 年 → 2022年 23.5 年、-42.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 ％ → 2022年 36.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.5 ％ → 2022年 36.4 ％)
上北台駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 -23.9 ％)
上北台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -23.9％( -5.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(１年前(2021年)に比べて +900.0％( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.5年(昨年 34.4年から +29.3 ％増)。平均専有面積は 58.2 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -10.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 34.4 年 → 2022年 44.5 年、+29.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.0 分 → 2022年 7.6 分、+89.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 75.0 ％)
高幡不動駅 23.6 万/㎡(昨年同期比 -8.4 ％)
高幡不動駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -8.4％( -2.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 46 件(１年前(2021年)に比べて -14.8％( -8件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 35.2年から +12.8 ％増)。平均専有面積は 55.9 ㎡ (昨年 53.4 ㎡から +4.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.2 ％ → 2022年 4.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 35.2 年 → 2022年 39.8 年、+12.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.1 ％ → 2022年 40.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 43.4 ％ → 2022年 51.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示