【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の多摩モノレール (上北台駅～多摩センター駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +7.1％( +2.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 55 件(１年前(2021年)に比べて +3.8％( +2件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 28.1年から +10.8 ％増)。平均専有面積は 61.9 ㎡ (昨年 61.6 ㎡から +0.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。桜街道駅、柴崎体育館駅、中央大学・明星大学駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは桜街道駅で昨年に比べ +76.1 ％、単価は 43.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(桜街道駅、柴崎体育館駅)は +59.1 ％(単価 +16.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大塚・帝京大学駅、高幡不動駅)は -21.2 ％(単価 -5.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.3 ％ → 2022年 29.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 28.1 年 → 2022年 31.2 年、+10.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.2 ％ → 2022年 35.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.1 ％ → 2022年 11.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柴崎体育館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +42.2％( +15.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大塚・帝京大学駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -28.3％( -6.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 多摩モノレール | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上北台駅 | 14.6万/㎡ (51.0年/57.5㎡) | - | 35.0万/㎡ (26.5年/57.5㎡) |
| 桜街道駅 | 43.0万/㎡ (15.0年/70.0㎡) | 24.4万/㎡ (28.4年/65.0㎡) | 33.9万/㎡ (29.8年/66.2㎡) |
| 玉川上水駅 | 38.2万/㎡ (26.4年/61.2㎡) | 37.8万/㎡ (23.0年/67.5㎡) | 37.2万/㎡ (24.2年/65.7㎡) |
| 砂川七番駅 | - | - | 10.0万/㎡ (49.0年/45.0㎡) |
| 泉体育館駅 | - | 22.7万/㎡ (38.5年/61.2㎡) | - |
| 高松駅 | 47.1万/㎡ (14.0年/85.0㎡) | - | - |
| 立川北駅 | 27.3万/㎡ (41.0年/55.0㎡) | - | - |
| 立川南駅 | - | - | - |
| 柴崎体育館駅 | 50.8万/㎡ (13.5年/62.5㎡) | 35.8万/㎡ (21.0年/47.5㎡) | - |
| 甲州街道駅 | 32.1万/㎡ (19.7年/93.3㎡) | 29.5万/㎡ (20.0年/86.2㎡) | 49.1万/㎡ (9.0年/55.0㎡) |
| 万願寺駅 | 36.9万/㎡ (27.0年/65.0㎡) | - | 37.1万/㎡ (11.0年/70.0㎡) |
| 高幡不動駅 | 22.7万/㎡ (41.1年/51.0㎡) | 26.4万/㎡ (33.6年/43.9㎡) | 21.0万/㎡ (38.0年/36.0㎡) |
| 程久保駅 | - | 13.3万/㎡ (51.0年/45.0㎡) | - |
| 多摩動物公園駅 | - | 17.6万/㎡ (37.0年/85.0㎡) | - |
| 中央大学・明星大学駅 | 30.8万/㎡ (22.0年/65.0㎡) | 23.5万/㎡ (20.0年/85.0㎡) | - |
| 大塚・帝京大学駅 | 15.7万/㎡ (35.0年/15.0㎡) | 21.9万/㎡ (24.7年/52.5㎡) | - |
| 松が谷駅 | 41.6万/㎡ (14.0年/105㎡) | - | 44.8万/㎡ (9.0年/66.7㎡) |
| 多摩センター駅 | 39.4万/㎡ (23.5年/90.0㎡) | 39.0万/㎡ (24.7年/75.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
桜街道駅 43.0 万/㎡(昨年同期比 +76.1 ％)
桜街道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +76.1％( +18.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.0年(昨年 28.4年から -47.2 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +7.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.4 年 → 2022年 15.0 年、-47.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.8 分 → 2022年 3.4 分、-61.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 60.0 ％)
柴崎体育館駅 50.8 万/㎡(昨年同期比 +42.2 ％)
柴崎体育館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +42.2％( +15.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.5年(昨年 21.0年から -35.7 ％減)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から +31.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 21.0 年 → 2022年 13.5 年、-35.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.5 分 → 2022年 12.0 分、+26.3 ％と大きく増加)
大塚・帝京大学駅 15.7 万/㎡(昨年同期比 -28.3 ％)
大塚・帝京大学駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -28.3％( -6.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 24.7年から +41.9 ％増)。平均専有面積は 15.0 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から -71.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.7 年 → 2022年 35.0 年、+41.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.5 分 → 2022年 9.0 分、+63.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
高幡不動駅 22.7 万/㎡(昨年同期比 -14.1 ％)
高幡不動駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -14.1％( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.1年(昨年 33.6年から +22.3 ％増)。平均専有面積は 51.0 ㎡ (昨年 43.9 ㎡から +16.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 35.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 33.6 年 → 2022年 41.1 年、+22.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 9.5 分 → 2022年 11.3 分、+18.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 55.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示