【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のアストラムライン (本通駅~大塚駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +10.4%( +3.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 32 件(1年前(2022年)に比べて +39.1%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 22.0年から +7.7 %増)。平均専有面積は 76.2 ㎡ (昨年 79.6 ㎡から -4.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。新白島駅、祇園新橋北駅、西原駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西原駅で昨年に比べ +38.3 %、単価は 45.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西原駅、祇園新橋北駅)は +30.8 %(単価 +8.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(白島駅、中筋駅)は -36.9 %(単価 -13.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.2 分 → 2023年 8.1 分、-21.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.8 % → 2023年 14.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 56.5 % → 2023年 40.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.3 % → 2023年 15.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 4.3 % → 2023年 3.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新白島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +20.3%( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて +300.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった白島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -50.5%( -20.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
アストラムライン | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
本通駅 | 35.7万/㎡ (19.0年/115㎡) | - | - |
城北駅 | - | - | - |
新白島駅 | 55.6万/㎡ (15.0年/70.0㎡) | 46.2万/㎡ (18.0年/80.0㎡) | 56.5万/㎡ (8.0年/85.0㎡) |
白島駅 | 19.8万/㎡ (45.0年/68.3㎡) | 40.0万/㎡ (24.0年/70.0㎡) | 38.3万/㎡ (16.5年/80.0㎡) |
牛田駅 | 31.7万/㎡ (25.5年/72.5㎡) | 34.0万/㎡ (20.8年/82.5㎡) | 26.6万/㎡ (27.8年/68.0㎡) |
不動院前駅 | - | 44.4万/㎡ (15.0年/90.0㎡) | 16.0万/㎡ (31.0年/75.0㎡) |
祇園新橋北駅 | 23.5万/㎡ (39.7年/65.0㎡) | 19.1万/㎡ (36.0年/62.5㎡) | 15.4万/㎡ (24.0年/65.0㎡) |
西原駅 | 45.4万/㎡ (11.0年/72.5㎡) | 32.9万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 31.8万/㎡ (22.0年/85.0㎡) |
中筋駅 | 24.5万/㎡ (26.0年/80.0㎡) | 32.0万/㎡ (25.0年/75.0㎡) | 31.2万/㎡ (23.0年/70.0㎡) |
古市駅 | 34.3万/㎡ (22.0年/70.0㎡) | - | 17.1万/㎡ (37.0年/70.0㎡) |
大町駅 | 35.8万/㎡ (18.2年/79.2㎡) | 30.0万/㎡ (22.7年/75.0㎡) | 44.1万/㎡ (8.5年/68.8㎡) |
毘沙門台駅 | 18.8万/㎡ (34.0年/80.0㎡) | - | 29.0万/㎡ (17.5年/67.5㎡) |
安東駅 | - | - | - |
上安駅 | 28.7万/㎡ (27.0年/70.0㎡) | 25.9万/㎡ (23.0年/85.0㎡) | - |
高取駅 | - | - | - |
長楽寺駅 | - | 18.6万/㎡ (30.0年/70.0㎡) | - |
伴駅 | - | - | - |
大原駅 | 37.3万/㎡ (7.0年/70.0㎡) | - | 32.9万/㎡ (4.0年/85.0㎡) |
大塚駅 | 20.0万/㎡ (22.3年/96.7㎡) | 22.5万/㎡ (16.0年/89.0㎡) | 23.8万/㎡ (10.3年/83.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西原駅 45.4 万/㎡(昨年同期比 +38.3 %)
西原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +38.3%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 26.0年から -57.7 %減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +3.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.0 年 → 2023年 11.0 年、-57.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 4.0 分、-55.6 %と大きく減少)
祇園新橋北駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 +23.3 %)
祇園新橋北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +23.3%( +4.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 36.0年から +10.2 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +4.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.5 分 → 2023年 5.0 分、-23.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 36.0 年 → 2023年 39.7 年、+10.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 66.7 %)
白島駅 19.8 万/㎡(昨年同期比 -50.5 %)
白島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -50.5%( -20.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 24.0年から +87.5 %増)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -2.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.0 年 → 2023年 45.0 年、+87.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.0 分 → 2023年 7.7 分、+666.7 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 66.7 %)
中筋駅 24.5 万/㎡(昨年同期比 -23.3 %)
中筋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -23.3%( -7.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 25.0年から +4.0 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +6.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.0 分 → 2023年 13.0 分、+160.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示