【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期の富山地鉄市内線 (南富山駅前駅～大手モール駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +12.2％( +3.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 83 件(１年前(2021年)に比べて -6.7％( -6件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 18.5年から -6.3 ％減)。平均専有面積は 73.9 ㎡ (昨年 67.8 ㎡から +9.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。荒町駅、安野屋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南富山駅前駅で昨年に比べ +110.7 ％、単価は 24.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(南富山駅前駅、荒町駅)は +85.5 ％(単価 +11.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(富山大学前駅、小泉町駅)は -53.1 ％(単価 -14.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 13.0 分 → 2022年 11.4 分、-12.1 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 19.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.4 ％ → 2022年 36.2 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 7.9 ％ → 2022年 1.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -2.5％( -1.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +500.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった富山大学前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -68.4％( -18.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 富山地鉄市内線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 南富山駅前駅 | 24.4万/㎡ (23.6年/78.3㎡) | 11.6万/㎡ (28.5年/75.0㎡) | - |
| 小泉町駅 | 16.9万/㎡ (20.8年/65.0㎡) | 27.2万/㎡ (16.5年/85.0㎡) | - |
| 西中野駅 | 30.0万/㎡ (13.3年/76.7㎡) | 42.5万/㎡ (0.5年/80.0㎡) | - |
| 広貫堂前駅 | - | - | - |
| 上本町駅 | 18.4万/㎡ (31.8年/52.5㎡) | 16.0万/㎡ (31.3年/75.0㎡) | - |
| 西町駅 | 38.3万/㎡ (13.7年/93.3㎡) | 32.7万/㎡ (12.7年/85.0㎡) | - |
| 中町駅 | 45.5万/㎡ (6.8年/79.2㎡) | 46.7万/㎡ (2.3年/90.0㎡) | - |
| 荒町駅 | 24.2万/㎡ (22.8年/60.0㎡) | 15.1万/㎡ (28.3年/45.0㎡) | - |
| 桜橋駅 | 26.6万/㎡ (22.6年/91.2㎡) | 38.8万/㎡ (12.5年/85.0㎡) | - |
| 電気ビル前駅 | - | 32.4万/㎡ (11.8年/90.0㎡) | - |
| 地鉄ビル前駅 | - | 33.7万/㎡ (7.0年/95.0㎡) | - |
| 電鉄富山駅・エスタ前駅 | - | - | - |
| 富山駅 | 34.3万/㎡ (16.1年/73.0㎡) | 28.8万/㎡ (19.1年/64.2㎡) | 22.3万/㎡ (22.1年/56.8㎡) |
| 新富町駅 | 50.0万/㎡ (3.0年/90.0㎡) | - | - |
| 県庁前駅 | - | - | - |
| 丸の内駅 | 13.3万/㎡ (29.8年/30.0㎡) | - | - |
| 安野屋駅 | 31.9万/㎡ (15.4年/82.0㎡) | 22.3万/㎡ (21.3年/68.3㎡) | - |
| トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前駅 | 24.3万/㎡ (21.1年/74.2㎡) | 25.4万/㎡ (21.7年/73.3㎡) | 21.5万/㎡ (22.5年/65.0㎡) |
| 富山大学前駅 | 8.3万/㎡ (36.5年/30.0㎡) | 26.3万/㎡ (15.1年/27.5㎡) | - |
| 大手モール駅 | 30.6万/㎡ (12.3年/85.0㎡) | 26.4万/㎡ (19.3年/90.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南富山駅前駅 24.4 万/㎡(昨年同期比 +110.7 ％)
南富山駅前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +110.7％( +12.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 28.5年から -17.3 ％減)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +4.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 28.5 年 → 2022年 23.6 年、-17.3 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 21.0 分 → 2022年 17.0 分、-19.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 66.7 ％)
荒町駅 24.2 万/㎡(昨年同期比 +60.2 ％)
荒町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +60.2％( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.8年(昨年 28.3年から -19.5 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 28.3 年 → 2022年 22.8 年、-19.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 9.0 分 → 2022年 7.0 分、-22.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
富山大学前駅 8.3 万/㎡(昨年同期比 -68.4 ％)
富山大学前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -68.4％( -18.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 15.1年から +141.3 ％増)。平均専有面積は 30.0 ㎡ (昨年 27.5 ㎡から +9.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.1 年 → 2022年 36.5 年、+141.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.0 分 → 2022年 11.0 分、+450.0 ％と大きく増加)
小泉町駅 16.9 万/㎡(昨年同期比 -37.8 ％)
小泉町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -37.8％( -10.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 16.5年から +25.8 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から -23.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 16.7 分 → 2022年 5.0 分、-70.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.5 年 → 2022年 20.8 年、+25.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示