【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR札沼線 (桑園駅~あいの里公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.2%( +2.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 83 件(1年前(2023年)に比べて -49.1%( -80件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 27.9年から -2.1 %減)。平均専有面積は 78.8 ㎡ (昨年 76.3 ㎡から +3.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。篠路駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは篠路駅で昨年に比べ +73.6 %、単価は 24.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(篠路駅、百合が原駅)は +38.1 %(単価 +5.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(八軒駅、新琴似駅)は -36.6 %(単価 -8.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 % → 2024年 4.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 % → 2024年 9.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 58.6 % → 2024年 69.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.9 % → 2024年 24.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桑園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.3%( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 42 件(1年前(2023年)に比べて -28.8%( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八軒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -60.6%( -14.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR札沼線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
桑園駅 | 36.1万/㎡ (24.3年/80.2㎡) | 35.3万/㎡ (25.5年/80.4㎡) | 35.3万/㎡ (23.6年/76.3㎡) |
八軒駅 | 9.2万/㎡ (41.5年/80.0㎡) | 23.4万/㎡ (31.3年/68.6㎡) | 18.0万/㎡ (33.9年/77.0㎡) |
新川駅 | 18.4万/㎡ (33.0年/92.5㎡) | 18.8万/㎡ (30.4年/79.1㎡) | 21.0万/㎡ (33.5年/78.8㎡) |
新琴似駅 | 18.6万/㎡ (34.4年/79.4㎡) | 21.3万/㎡ (32.2年/81.2㎡) | 21.2万/㎡ (34.1年/71.9㎡) |
太平駅 | - | - | 17.3万/㎡ (33.3年/75.0㎡) |
百合が原駅 | 17.6万/㎡ (28.8年/80.0㎡) | 17.2万/㎡ (24.5年/86.0㎡) | 17.7万/㎡ (25.1年/92.9㎡) |
篠路駅 | 24.0万/㎡ (16.1年/87.5㎡) | 13.8万/㎡ (27.5年/85.0㎡) | 14.7万/㎡ (28.8年/83.2㎡) |
あいの里教育大駅 | 10.7万/㎡ (26.8年/65.9㎡) | 10.7万/㎡ (27.8年/69.4㎡) | 9.9万/㎡ (26.7年/69.1㎡) |
あいの里公園駅 | 11.1万/㎡ (30.3年/82.5㎡) | 11.3万/㎡ (29.4年/81.7㎡) | 13.1万/㎡ (28.5年/83.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
篠路駅 24.0 万/㎡(昨年同期比 +73.6 %)
篠路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +73.6%( +10.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 27.5年から -41.4 %減)。平均専有面積は 87.5 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から +2.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.5 年 → 2024年 16.1 年、-41.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.2 分 → 2024年 0.5 分、-93.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 100.0 %)
百合が原駅 17.6 万/㎡(昨年同期比 +2.5 %)
百合が原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.5%( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -60.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 24.5年から +17.6 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 86.0 ㎡から -7.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.5 年 → 2024年 28.8 年、+17.6 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.2 分 → 2024年 19.5 分、+137.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 % → 2024年 100.0 %)
八軒駅 9.2 万/㎡(昨年同期比 -60.6 %)
八軒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -60.6%( -14.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 31.3年から +32.7 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から +16.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.3 年 → 2024年 41.5 年、+32.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 66.7 %)
新琴似駅 18.6 万/㎡(昨年同期比 -12.6 %)
新琴似駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -12.6%( -2.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -38.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.4年(昨年 32.2年から +6.9 %増)。平均専有面積は 79.4 ㎡ (昨年 81.2 ㎡から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.5 分 → 2024年 8.8 分、+33.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示