この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の神戸新交通六甲ライナー (住吉駅～マリンパーク駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.9％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 75 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +30件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 24.0年から +1.9 ％増)。平均専有面積は 73.7 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から +10.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。魚崎駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは魚崎駅で昨年に比べ +15.4 ％、単価は 37.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(魚崎駅)は +15.4 ％(単価 +4.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(アイランドセンター駅)は -26.5 ％(単価 -7.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 68.9 ％ → 2021年 50.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 ％ → 2021年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.2 ％ → 2021年 12.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.6 ％ → 2021年 34.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった住吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -5.3％( -2.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 37 件(１年前(2020年)に比べて +117.6％( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったアイランドセンター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -26.5％( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 神戸新交通六甲ライナー | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 住吉駅 | 48.3万/㎡ (26.0年/72.8㎡) | 51.0万/㎡ (22.5年/68.2㎡) | 51.9万/㎡ (22.0年/72.5㎡) |
| 魚崎駅 | 37.1万/㎡ (29.5年/70.0㎡) | 32.1万/㎡ (26.8年/59.2㎡) | 30.3万/㎡ (23.4年/65.0㎡) |
| 南魚崎駅 | 28.6万/㎡ (26.8年/70.0㎡) | - | - |
| アイランド北口駅 | 34.4万/㎡ (21.7年/85.8㎡) | 31.7万/㎡ (19.5年/70.0㎡) | 26.5万/㎡ (29.3年/90.0㎡) |
| アイランドセンター駅 | 19.5万/㎡ (22.4年/65.0㎡) | 26.5万/㎡ (27.7年/73.9㎡) | 22.2万/㎡ (24.8年/80.0㎡) |
| マリンパーク駅 | 28.7万/㎡ (15.4年/78.0㎡) | 30.5万/㎡ (16.1年/66.7㎡) | 22.4万/㎡ (21.8年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
魚崎駅 37.1 万/㎡(昨年同期比 +15.4 ％)
魚崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +15.4％( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 26.8年から +10.3 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 59.2 ㎡から +18.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 26.8 年 → 2021年 29.5 年、+10.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.9 分 → 2021年 7.6 分、+10.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 12.5 ％)
アイランドセンター駅 19.5 万/㎡(昨年同期比 -26.5 ％)
アイランドセンター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -26.5％( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 27.7年から -18.9 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 73.9 ㎡から -12.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.7 年 → 2021年 22.4 年、-18.9 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 77.8 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示