【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期の京都市烏丸線 (国際会館駅~竹田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.3%( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 185 件(1年前(2020年)に比べて +285.4%( +137件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 22.6年から -4.5 %減)。平均専有面積は 53.0 ㎡ (昨年 42.3 ㎡から +25.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。丸太町駅、十条駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは九条駅で昨年に比べ +111.9 %、単価は 77.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(九条駅、十条駅)は +74.0 %(単価 +24.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(竹田駅、京都駅)は -21.8 %(単価 -11.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 12.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 % → 2021年 5.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 43.8 % → 2021年 30.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 52.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +111.9%( +40.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +350.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竹田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -24.8%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +700.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
京都市烏丸線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
国際会館駅 | - | - | 47.1万/㎡ (18.3年/70.0㎡) |
松ケ崎駅 | 66.4万/㎡ (13.3年/102㎡) | - | 49.3万/㎡ (32.3年/70.0㎡) |
北山駅 | 42.4万/㎡ (26.8年/80.0㎡) | - | 29.7万/㎡ (34.3年/17.5㎡) |
北大路駅 | 33.4万/㎡ (26.8年/50.3㎡) | 31.2万/㎡ (29.3年/70.0㎡) | 41.0万/㎡ (20.3年/70.0㎡) |
鞍馬口駅 | 72.6万/㎡ (15.8年/70.0㎡) | - | 53.3万/㎡ (26.0年/43.8㎡) |
今出川駅 | 47.2万/㎡ (24.0年/51.3㎡) | 43.4万/㎡ (28.5年/37.3㎡) | 36.4万/㎡ (32.5年/50.0㎡) |
丸太町駅 | 59.7万/㎡ (24.5年/49.4㎡) | 49.3万/㎡ (31.5年/42.5㎡) | 35.2万/㎡ (29.1年/37.9㎡) |
烏丸御池駅 | 77.1万/㎡ (22.1年/65.7㎡) | 74.2万/㎡ (20.0年/48.5㎡) | 79.6万/㎡ (18.0年/55.0㎡) |
四条駅 | 56.3万/㎡ (23.9年/44.5㎡) | 67.3万/㎡ (16.8年/44.3㎡) | 65.6万/㎡ (18.4年/48.3㎡) |
五条駅 | 62.5万/㎡ (17.2年/51.7㎡) | 65.7万/㎡ (15.8年/30.6㎡) | 53.3万/㎡ (18.7年/36.7㎡) |
京都駅 | 66.0万/㎡ (11.0年/45.5㎡) | 81.4万/㎡ (12.8年/42.5㎡) | 64.0万/㎡ (17.1年/53.0㎡) |
九条駅 | 77.2万/㎡ (8.9年/23.9㎡) | 36.4万/㎡ (23.3年/40.0㎡) | 65.0万/㎡ (12.3年/20.0㎡) |
十条駅 | 32.2万/㎡ (22.5年/61.7㎡) | 23.6万/㎡ (29.3年/55.0㎡) | 27.1万/㎡ (29.3年/57.5㎡) |
くいな橋駅 | 24.5万/㎡ (39.3年/77.5㎡) | - | 13.3万/㎡ (38.3年/75.0㎡) |
竹田駅 | 24.1万/㎡ (26.1年/55.0㎡) | 32.0万/㎡ (40.3年/50.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
九条駅 77.2 万/㎡(昨年同期比 +111.9 %)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +111.9%( +40.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +350.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 23.3年から -61.6 %減)。平均専有面積は 23.9 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から -40.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.3 年 → 2021年 8.9 年、-61.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 22.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 88.9 %)
十条駅 32.2 万/㎡(昨年同期比 +36.0 %)
十条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +36.0%( +8.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +800.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 29.3年から -23.1 %減)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +12.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.3 年 → 2021年 22.5 年、-23.1 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 55.6 %)
竹田駅 24.1 万/㎡(昨年同期比 -24.8 %)
竹田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -24.8%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +700.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 40.3年から -35.1 %減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +10.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 40.3 年 → 2021年 26.1 年、-35.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 11.3 分、+126.7 %と大きく増加)
京都駅 66.0 万/㎡(昨年同期比 -18.9 %)
京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -18.9%( -15.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +400.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 12.8年から -14.1 %減)。平均専有面積は 45.5 ㎡ (昨年 42.5 ㎡から +7.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 12.8 年 → 2021年 11.0 年、-14.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.5 分 → 2021年 8.4 分、-11.6 %と減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示