この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです
【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の東京メトロ丸ノ内分岐線 (中野坂上駅~方南町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 344万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +39.3%( +97.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2022年)に比べて -55.6%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 20.9年から +26.4 %増)。平均土地面積は 33.7 坪 (昨年 52.4 坪から -35.8 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 86.6 坪から -61.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中野坂上駅、中野新橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは中野新橋駅で昨年に比べ +59.8 %、坪単価は 462 万円/坪となった。
上位 1 駅(中野新橋駅)は +59.8 %(坪単価 +172.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(方南町駅)は -14.9 %(坪単価 -32.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.5 % → 2023年 30.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.4 % → 2023年 8.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.9 年 → 2023年 26.4 年、+26.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 7.1 分 → 2023年 8.4 分、+19.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.4 % → 2023年 30.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.6 % → 2023年 16.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 462万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +59.8%( +172.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -14.3%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった方南町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -14.9%( -32.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -85.7%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ丸ノ内分岐線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
中野坂上駅 | 302万/坪 (10.5年/17.4坪) | 238万/坪 (24.0年/83.2坪) | 271万/坪 (5.3年/25.0坪) |
中野新橋駅 | 462万/坪 (40.0年/40.3坪) | 289万/坪 (24.7年/67.8坪) | 268万/坪 (54.0年/75.6坪) |
中野富士見町駅 | 268万/坪 (18.0年/57.5坪) | 295万/坪 (1.3年/51.4坪) | 206万/坪 (16.3年/65.0坪) |
方南町駅 | 187万/坪 (23.5年/18.2坪) | 220万/坪 (22.8年/38.4坪) | 199万/坪 (29.4年/42.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中野新橋駅 462.0 万/坪(昨年同期比 +59.8 %)
中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 462万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +59.8%( +172.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -14.3%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 24.7年から +62.2 %増)。平均土地面積は 40.3 坪 (昨年 67.8 坪から -40.6 %減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 106.9 坪から -66.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.7 年 → 2023年 40.0 年、+62.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.4 分 → 2023年 7.5 分、+38.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 75.0 %)
方南町駅 187.3 万/坪(昨年同期比 -14.9 %)
方南町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -14.9%( -32.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -85.7%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 22.8年から +3.1 %増)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 38.4 坪から -52.7 %減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 63.0 坪から -60.4 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.3 分 → 2023年 11.0 分、+32.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 42.9 % → 2023年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示