【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR東北本線 (油島駅～盛岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.3万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -25.9％( -13.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 59 件(１年前(2022年)に比べて -64.0％( -105件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 26.6年から +25.2 ％増)。平均土地面積は 98.4 坪 (昨年 93.7 坪から +5.1 ％増)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 46.0 坪から +6.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。一ノ関駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北上駅で昨年に比べ +100.0 ％、坪単価は 82.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(北上駅、一ノ関駅)は +81.7 ％(坪単価 +33.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(前沢駅、仙北町駅)は -76.2 ％(坪単価 -70.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.6 年 → 2023年 33.3 年、+25.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 35.8 ％ → 2023年 43.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.6 ％ → 2023年 7.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.3万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +100.0％( +41.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -89.5％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった前沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.3万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -89.1％( -76.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 油島駅 | - | 10.8万/坪 (20.5年/296坪) | - |
| 花泉駅 | - | - | 11.8万/坪 (46.5年/103坪) |
| 清水原駅 | - | - | - |
| 一ノ関駅 | 66.7万/坪 (15.7年/103坪) | 40.8万/坪 (27.3年/101坪) | 35.2万/坪 (28.9年/108坪) |
| 山ノ目駅 | - | - | - |
| 平泉駅 | - | 44.1万/坪 (30.5年/90.8坪) | - |
| 前沢駅 | 9.3万/坪 (62.5年/109坪) | 85.3万/坪 (0.5年/67.1坪) | 82.3万/坪 (0.5年/70.3坪) |
| 陸中折居駅 | - | 37.0万/坪 (45.5年/121坪) | - |
| 水沢駅 | 29.6万/坪 (29.5年/59.0坪) | 35.8万/坪 (30.7年/116坪) | 39.3万/坪 (26.2年/97.9坪) |
| 金ケ崎駅 | - | - | 61.3万/坪 (15.8年/77.5坪) |
| 六原駅 | - | - | - |
| 北上駅 | 82.3万/坪 (14.5年/203坪) | 41.1万/坪 (26.2年/84.6坪) | 69.3万/坪 (17.4年/95.2坪) |
| 村崎野駅 | 25.4万/坪 (31.5年/303坪) | 38.5万/坪 (30.8年/107坪) | 60.1万/坪 (25.9年/116坪) |
| 花巻駅 | 24.7万/坪 (45.3年/132坪) | 37.4万/坪 (33.7年/102坪) | 52.4万/坪 (16.5年/101坪) |
| 花巻空港駅 | - | - | 57.9万/坪 (0.5年/66.6坪) |
| 石鳥谷駅 | 22.9万/坪 (19.5年/115坪) | 50.3万/坪 (16.3年/170坪) | 12.2万/坪 (24.5年/169坪) |
| 日詰駅 | - | 16.4万/坪 (33.0年/99.8坪) | 44.1万/坪 (47.5年/239坪) |
| 紫波中央駅 | - | 8.4万/坪 (35.5年/234坪) | 4.0万/坪 (55.5年/424坪) |
| 古館駅 | 62.3万/坪 (24.0年/110坪) | - | 45.0万/坪 (19.5年/59.0坪) |
| 矢幅駅 | 32.6万/坪 (31.0年/112坪) | 52.9万/坪 (25.5年/60.5坪) | 54.0万/坪 (28.5年/90.1坪) |
| 岩手飯岡駅 | 35.0万/坪 (45.1年/116坪) | 71.6万/坪 (19.7年/68.5坪) | 86.1万/坪 (20.5年/56.5坪) |
| 仙北町駅 | 37.6万/坪 (31.9年/43.9坪) | 102万/坪 (7.0年/54.9坪) | 112万/坪 (16.5年/79.8坪) |
| 盛岡駅 | 32.5万/坪 (33.6年/55.2坪) | 53.8万/坪 (31.3年/81.8坪) | 53.7万/坪 (30.0年/76.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北上駅 82.3 万/坪(昨年同期比 +100.0 ％)
北上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.3万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +100.0％( +41.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -89.5％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 26.2年から -44.6 ％減)。平均土地面積は 202.7 坪 (昨年 84.6 坪から +139.5 ％増)。平均建物面積は 140.7 坪 (昨年 36.1 坪から +289.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.2 年 → 2023年 14.5 年、-44.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
一ノ関駅 66.7 万/坪(昨年同期比 +63.3 ％)
一ノ関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.7万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +63.3％( +25.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -41.7％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 27.3年から -42.7 ％減)。平均土地面積は 102.6 坪 (昨年 101.3 坪から +1.3 ％増)。平均建物面積は 64.8 坪 (昨年 71.2 坪から -9.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 27.3 年 → 2023年 15.7 年、-42.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 18.2 ％ → 2023年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 36.4 ％ → 2023年 14.3 ％)
前沢駅 9.3 万/坪(昨年同期比 -89.1 ％)
前沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.3万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -89.1％( -76.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 62.5年(昨年 0.5年から +12307.1 ％増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 67.1 坪から +62.4 ％増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 28.0 坪から +170.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.5 年 → 2023年 62.5 年、+12307.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.3 分 → 2023年 18.0 分、+74.2 ％と大きく増加)
仙北町駅 37.6 万/坪(昨年同期比 -63.2 ％)
仙北町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.6万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -63.2％( -64.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -76.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 7.0年から +354.6 ％増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 54.9 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 34.0 坪から +0.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 22.9 分 → 2023年 19.3 分、-15.7 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.0 年 → 2023年 31.9 年、+354.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.3 ％ → 2023年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示