【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の東京メトロ副都心線 (地下鉄成増駅～渋谷駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -2.9％( -2.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 107 件(１年前(2020年)に比べて -23.0％( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 21.4年から +0.3 ％増)。平均専有面積は 38.7 ㎡ (昨年 37.5 ㎡から +3.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。地下鉄成増駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは地下鉄成増駅で昨年に比べ +23.8 ％、単価は 74.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(地下鉄成増駅、地下鉄赤塚駅)は +16.8 ％(単価 +10.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(氷川台駅、雑司が谷駅)は -10.5 ％(単価 -9.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.9 ％ → 2021年 7.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 ％ → 2021年 3.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.6 ％ → 2021年 20.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 36.2 ％ → 2021年 37.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は134万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +8.2％( +10.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて -38.9％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった氷川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -11.6％( -8.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて -12.5％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
| 東京メトロ副都心線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 地下鉄成増駅 | 74.7万/㎡ (23.7年/36.7㎡) | 60.4万/㎡ (23.5年/54.4㎡) | 57.8万/㎡ (19.0年/58.3㎡) |
| 地下鉄赤塚駅 | 69.8万/㎡ (21.9年/55.0㎡) | 63.6万/㎡ (30.8年/61.2㎡) | 62.4万/㎡ (17.6年/59.0㎡) |
| 平和台駅 | 72.1万/㎡ (15.2年/49.3㎡) | 72.1万/㎡ (18.9年/42.9㎡) | 58.3万/㎡ (20.0年/60.0㎡) |
| 氷川台駅 | 64.0万/㎡ (22.9年/42.9㎡) | 72.4万/㎡ (18.3年/48.1㎡) | 67.3万/㎡ (24.0年/45.0㎡) |
| 小竹向原駅 | 75.2万/㎡ (18.3年/33.3㎡) | 72.7万/㎡ (22.2年/46.1㎡) | 80.7万/㎡ (10.3年/47.8㎡) |
| 千川駅 | 74.6万/㎡ (25.8年/26.2㎡) | 75.6万/㎡ (21.0年/48.3㎡) | 76.7万/㎡ (9.5年/75.0㎡) |
| 要町駅 | 87.6万/㎡ (22.9年/37.1㎡) | 95.7万/㎡ (19.6年/40.0㎡) | 68.2万/㎡ (21.3年/40.0㎡) |
| 池袋駅 | 111万/㎡ (17.0年/28.0㎡) | 109万/㎡ (15.7年/29.6㎡) | 101万/㎡ (16.8年/31.1㎡) |
| 雑司が谷駅 | 92.9万/㎡ (23.6年/47.5㎡) | 103万/㎡ (18.6年/31.9㎡) | 72.0万/㎡ (32.0年/38.8㎡) |
| 西早稲田駅 | 117万/㎡ (9.4年/38.0㎡) | 111万/㎡ (17.0年/25.0㎡) | 86.7万/㎡ (29.5年/43.8㎡) |
| 東新宿駅 | 90.8万/㎡ (28.2年/26.0㎡) | 99.9万/㎡ (23.2年/28.6㎡) | 88.0万/㎡ (25.3年/28.8㎡) |
| 新宿三丁目駅 | - | 97.5万/㎡ (28.8年/20.0㎡) | 116万/㎡ (16.5年/25.0㎡) |
| 北参道駅 | - | 135万/㎡ (24.9年/25.0㎡) | 92.5万/㎡ (35.0年/56.7㎡) |
| 渋谷駅 | 134万/㎡ (29.7年/55.5㎡) | 124万/㎡ (30.0年/41.7㎡) | 127万/㎡ (21.2年/45.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
地下鉄成増駅 74.7 万/㎡(昨年同期比 +23.8 ％)
地下鉄成増駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +23.8％( +14.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 23.5年から +0.9 ％増)。平均専有面積は 36.7 ㎡ (昨年 54.4 ㎡から -32.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.6 ％ → 2021年 16.7 ％)
地下鉄赤塚駅 69.8 万/㎡(昨年同期比 +9.8 ％)
地下鉄赤塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +9.8％( +6.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +75.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 30.8年から -28.9 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から -10.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.8 年 → 2021年 21.9 年、-28.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 42.9 ％)
氷川台駅 64.0 万/㎡(昨年同期比 -11.6 ％)
氷川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -11.6％( -8.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて -12.5％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 18.3年から +25.2 ％増)。平均専有面積は 42.9 ㎡ (昨年 48.1 ㎡から -10.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.5 分 → 2021年 6.0 分、-29.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.3 年 → 2021年 22.9 年、+25.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 42.9 ％)
雑司が谷駅 92.9 万/㎡(昨年同期比 -9.5 ％)
雑司が谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -9.5％( -9.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて -7.7％( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 18.6年から +27.2 ％増)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 31.9 ㎡から +48.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.6 年 → 2021年 23.6 年、+27.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.8 分 → 2021年 5.8 分、+52.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示