この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです
【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のあいの風とやま鉄道線 (富山駅~高岡駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -17.4%( -5.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +22.2%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 18.6年から +6.8 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 74.4 ㎡から +14.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。高岡駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高岡駅で昨年に比べ +21.0 %、単価は 15.8 万円/㎡となった。
上位 1 駅(高岡駅)は +21.0 %(単価 +2.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(富山駅)は -26.7 %(単価 -10.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 55.6 % → 2023年 54.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 20.2 分 → 2023年 23.8 分、+17.8 %と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 % → 2023年 9.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった富山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -26.7%( -10.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +33.3%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +21.0%( +2.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
あいの風とやま鉄道線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
富山駅 | 29.6万/㎡ (18.6年/88.8㎡) | 40.4万/㎡ (13.5年/78.3㎡) | 27.2万/㎡ (12.0年/50.0㎡) |
高岡駅 | 15.8万/㎡ (23.0年/75.0㎡) | 13.1万/㎡ (28.7年/66.7㎡) | 22.5万/㎡ (19.5年/67.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
高岡駅 15.8 万/㎡(昨年同期比 +21.0 %)
高岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +21.0%( +2.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.0年(昨年 28.7年から -19.8 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +12.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 28.7 年 → 2023年 23.0 年、-19.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 20.3 分 → 2023年 28.3 分、+39.3 %と大きく増加)
富山駅 29.6 万/㎡(昨年同期比 -26.7 %)
富山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -26.7%( -10.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +33.3%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 13.5年から +38.0 %増)。平均専有面積は 88.8 ㎡ (昨年 78.3 ㎡から +13.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.5 年 → 2023年 18.6 年、+38.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示