
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅~長田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +5.5%( +4.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 316 件(1年前(2024年)に比べて -76.9%( -1052件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 18.8年から +4.4 %増)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 53.6 ㎡から +6.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。朝潮橋駅、本町駅、長田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは長田駅で昨年に比べ +51.7 %、単価は 42.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(長田駅、朝潮橋駅)は +38.6 %(単価 +11.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大阪港駅、九条駅)は -21.7 %(単価 -8.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.0 % → 2025年 17.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.2 % → 2025年 24.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.1 % → 2025年 20.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.8 % → 2025年 7.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +20.6%( +21.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 45 件(1年前(2024年)に比べて -76.9%( -150件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -24.9%( -4.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -70.0%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
大阪中央線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
コスモスクエア駅 | 48.3万/㎡ (17.0年/91.2㎡) | 40.8万/㎡ (15.9年/81.9㎡) | 38.0万/㎡ (17.1年/129㎡) |
大阪港駅 | 12.9万/㎡ (55.0年/55.0㎡) | 17.2万/㎡ (49.9年/64.5㎡) | 18.2万/㎡ (49.0年/62.3㎡) |
朝潮橋駅 | 37.8万/㎡ (34.1年/66.2㎡) | 30.1万/㎡ (37.3年/65.1㎡) | 36.6万/㎡ (29.8年/68.1㎡) |
弁天町駅 | 49.0万/㎡ (27.3年/57.2㎡) | 57.5万/㎡ (21.4年/60.3㎡) | 55.2万/㎡ (20.3年/53.8㎡) |
九条駅 | 52.6万/㎡ (23.6年/49.8㎡) | 64.6万/㎡ (16.1年/44.5㎡) | 61.9万/㎡ (17.0年/40.0㎡) |
阿波座駅 | 71.6万/㎡ (21.8年/52.8㎡) | 68.5万/㎡ (20.4年/49.5㎡) | 63.5万/㎡ (19.4年/51.0㎡) |
本町駅 | 123万/㎡ (10.8年/57.4㎡) | 102万/㎡ (13.8年/54.6㎡) | 90.7万/㎡ (14.1年/59.8㎡) |
堺筋本町駅 | 109万/㎡ (12.8年/61.3㎡) | 97.5万/㎡ (11.7年/50.8㎡) | 81.8万/㎡ (15.2年/51.8㎡) |
谷町四丁目駅 | 85.1万/㎡ (15.1年/52.6㎡) | 77.6万/㎡ (17.7年/49.9㎡) | 73.2万/㎡ (16.6年/49.2㎡) |
森ノ宮駅 | 63.6万/㎡ (22.0年/47.5㎡) | 69.1万/㎡ (18.5年/49.8㎡) | 60.1万/㎡ (20.1年/47.6㎡) |
緑橋駅 | 54.3万/㎡ (21.7年/67.9㎡) | 49.0万/㎡ (22.8年/54.4㎡) | 53.2万/㎡ (20.4年/51.1㎡) |
深江橋駅 | 50.7万/㎡ (23.0年/58.0㎡) | 42.4万/㎡ (29.0年/59.8㎡) | 47.6万/㎡ (24.6年/53.9㎡) |
高井田駅 | 36.8万/㎡ (24.3年/67.5㎡) | 34.8万/㎡ (30.9年/62.7㎡) | 32.4万/㎡ (29.4年/67.1㎡) |
長田駅 | 42.9万/㎡ (23.0年/50.0㎡) | 28.3万/㎡ (27.4年/63.0㎡) | 15.7万/㎡ (37.6年/59.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長田駅 42.9 万/㎡(昨年同期比 +51.7 %)
長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +51.7%( +14.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -40.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 27.4年から -15.9 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から -20.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 27.4 年 → 2025年 23.0 年、-15.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.0 分 → 2025年 6.7 分、-16.7 %と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 33.3 %)
朝潮橋駅 37.8 万/㎡(昨年同期比 +25.6 %)
朝潮橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +25.6%( +7.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -40件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 37.3年から -8.4 %減)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 65.1 ㎡から +1.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.2 分 → 2025年 3.4 分、-53.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 % → 2025年 62.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 56.2 % → 2025年 87.5 %)
大阪港駅 12.9 万/㎡(昨年同期比 -24.9 %)
大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -24.9%( -4.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -70.0%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 49.9年から +10.2 %増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -14.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 % → 2025年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 49.9 年 → 2025年 55.0 年、+10.2 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 63.2 % → 2025年 33.3 %)
九条駅 52.6 万/㎡(昨年同期比 -18.5 %)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -18.5%( -11.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 23 件(1年前(2024年)に比べて -72.3%( -60件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 16.1年から +47.1 %増)。平均専有面積は 49.8 ㎡ (昨年 44.5 ㎡から +12.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.3 % → 2025年 45.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 % → 2025年 17.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.1 年 → 2025年 23.6 年、+47.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 % → 2025年 34.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.4 % → 2025年 4.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示