【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の阪急宝塚本線 (大阪梅田駅~池田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +6.7%( +3.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 425 件(1年前(2024年)に比べて -54.7%( -514件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 25.9年から +2.3 %増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +0.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大阪梅田駅、庄内駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは庄内駅で昨年に比べ +32.4 %、単価は 42.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(庄内駅、大阪梅田駅)は +26.4 %(単価 +13.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(岡町駅、服部天神駅)は -11.3 %(単価 -4.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 % → 2025年 37.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.4 % → 2025年 2.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.2 % → 2025年 27.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.7 % → 2025年 19.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +5.6%( +5.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 109 件(1年前(2024年)に比べて -49.1%( -105件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岡町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -14.7%( -5.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 25 件(1年前(2024年)に比べて -43.2%( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪急宝塚本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪梅田駅 | 93.5万/㎡ (24.0年/59.5㎡) | 77.7万/㎡ (29.0年/60.8㎡) | 74.6万/㎡ (26.5年/62.1㎡) |
| 中津駅 | 95.1万/㎡ (17.4年/55.9㎡) | 90.1万/㎡ (18.7年/54.9㎡) | 73.3万/㎡ (19.0年/53.6㎡) |
| 十三駅 | 51.9万/㎡ (26.0年/37.9㎡) | 50.5万/㎡ (26.8年/44.4㎡) | 51.6万/㎡ (23.7年/38.3㎡) |
| 三国駅 | 46.3万/㎡ (30.8年/64.6㎡) | 46.8万/㎡ (29.1年/63.2㎡) | 46.5万/㎡ (24.7年/64.8㎡) |
| 庄内駅 | 42.6万/㎡ (24.8年/61.2㎡) | 32.2万/㎡ (27.8年/59.0㎡) | 31.0万/㎡ (29.2年/61.2㎡) |
| 服部天神駅 | 33.4万/㎡ (33.9年/63.2㎡) | 36.3万/㎡ (31.1年/64.3㎡) | 34.2万/㎡ (31.5年/65.4㎡) |
| 曽根駅 | 38.1万/㎡ (33.4年/67.4㎡) | 39.2万/㎡ (29.9年/75.2㎡) | 38.2万/㎡ (29.2年/73.8㎡) |
| 岡町駅 | 32.3万/㎡ (35.6年/69.2㎡) | 37.8万/㎡ (29.9年/68.9㎡) | 34.1万/㎡ (34.0年/67.2㎡) |
| 豊中駅 | 41.9万/㎡ (30.7年/75.9㎡) | 42.7万/㎡ (28.3年/72.5㎡) | 35.3万/㎡ (31.3年/74.8㎡) |
| 蛍池駅 | 38.3万/㎡ (36.1年/62.3㎡) | 34.8万/㎡ (30.5年/65.9㎡) | 29.9万/㎡ (32.3年/70.0㎡) |
| 石橋阪大前駅 | 35.3万/㎡ (27.2年/79.6㎡) | 35.3万/㎡ (27.1年/78.8㎡) | 33.5万/㎡ (25.5年/78.0㎡) |
| 池田駅 | 36.2万/㎡ (28.5年/87.5㎡) | 37.1万/㎡ (25.8年/76.6㎡) | 37.4万/㎡ (24.9年/77.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
庄内駅 42.6 万/㎡(昨年同期比 +32.4 %)
庄内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +32.4%( +10.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2024年)に比べて -64.7%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 27.8年から -10.7 %減)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 59.0 ㎡から +3.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 27.8 年 → 2025年 24.8 年、-10.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 72.7 % → 2025年 58.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 % → 2025年 16.7 %)
大阪梅田駅 93.5 万/㎡(昨年同期比 +20.4 %)
大阪梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +20.4%( +15.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -36.7%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 29.0年から -17.3 %減)。平均専有面積は 59.5 ㎡ (昨年 60.8 ㎡から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 29.0 年 → 2025年 24.0 年、-17.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.5 分 → 2025年 5.7 分、-12.6 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 % → 2025年 10.5 %)
岡町駅 32.3 万/㎡(昨年同期比 -14.7 %)
岡町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -14.7%( -5.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 25 件(1年前(2024年)に比べて -43.2%( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 29.9年から +19.0 %増)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 68.9 ㎡から +0.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 % → 2025年 4.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.9 % → 2025年 32.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 29.9 年 → 2025年 35.6 年、+19.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.0 分 → 2025年 11.6 分、+16.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.6 % → 2025年 52.0 %)
服部天神駅 33.4 万/㎡(昨年同期比 -8.0 %)
服部天神駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -8.0%( -2.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -36.7%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 31.1年から +9.1 %増)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 64.3 ㎡から -1.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 76.7 % → 2025年 47.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.7 分 → 2025年 11.0 分、+26.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.3 % → 2025年 42.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示