物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2025年
2025年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2025年1月〜3月期の京阪本線 (橋本駅出町柳駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -3.3%( -1.5万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 103 件(1年前(2024年)に比べて -73.0%( -279件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 30.1年(昨年 28.9年から +4.1 %増)。平均専有面積は 64.6 ㎡ (昨年 58.6 ㎡から +10.2 %増)。

近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。橋本駅七条駅出町柳駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは鳥羽街道駅で昨年に比べ +153.1 %、単価は 67.1 万円/㎡となった。

上位 2 駅(鳥羽街道駅出町柳駅)は +98.6 %(単価 +33.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(伏見稲荷駅清水五条駅)は -27.1 %(単価 -13.2 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 % → 2025年 2.0 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.8 % → 2025年 43.1 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.5 % → 2025年 28.4 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.3 % → 2025年 29.5 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった出町柳駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +44.0%( +26.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -69.4%( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった石清水八幡宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -13.9%( -1.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -62.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。

京阪本線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
京阪本線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
橋本駅15.3万/㎡
(43.0年/85.0㎡)
11.4万/㎡
(40.0年/78.0㎡)
9.6万/㎡
(42.7年/76.2㎡)
石清水八幡宮駅11.9万/㎡
(39.7年/70.0㎡)
13.8万/㎡
(44.4年/68.8㎡)
14.5万/㎡
(40.3年/72.0㎡)
淀駅19.1万/㎡
(29.9年/65.4㎡)
21.7万/㎡
(25.2年/61.4㎡)
18.2万/㎡
(24.2年/59.4㎡)
中書島駅28.5万/㎡
(37.4年/64.4㎡)
35.2万/㎡
(28.8年/64.5㎡)
29.0万/㎡
(30.1年/66.8㎡)
伏見桃山駅49.2万/㎡
(21.5年/66.7㎡)
48.7万/㎡
(26.0年/64.0㎡)
43.3万/㎡
(28.7年/65.0㎡)
丹波橋駅36.9万/㎡
(30.1年/72.5㎡)
37.5万/㎡
(25.1年/69.3㎡)
48.3万/㎡
(23.1年/69.2㎡)
墨染駅-27.3万/㎡
(39.6年/65.6㎡)
27.2万/㎡
(37.5年/64.0㎡)
藤森駅34.6万/㎡
(28.8年/71.7㎡)
36.6万/㎡
(29.4年/62.6㎡)
36.5万/㎡
(25.7年/58.5㎡)
龍谷大前深草駅-26.3万/㎡
(41.3年/71.2㎡)
-
伏見稲荷駅24.3万/㎡
(43.0年/70.0㎡)
34.1万/㎡
(35.6年/68.9㎡)
42.3万/㎡
(24.8年/70.0㎡)
鳥羽街道駅67.1万/㎡
(5.0年/85.0㎡)
26.5万/㎡
(39.7年/63.3㎡)
28.1万/㎡
(34.5年/61.7㎡)
東福寺駅48.0万/㎡
(22.0年/20.0㎡)
52.3万/㎡
(25.2年/31.7㎡)
27.3万/㎡
(33.9年/31.7㎡)
七条駅70.5万/㎡
(24.0年/45.0㎡)
53.2万/㎡
(27.2年/43.3㎡)
58.0万/㎡
(22.5年/32.9㎡)
清水五条駅48.7万/㎡
(28.8年/60.6㎡)
65.2万/㎡
(22.6年/39.7㎡)
63.1万/㎡
(24.7年/42.7㎡)
祇園四条駅79.1万/㎡
(18.8年/71.0㎡)
66.8万/㎡
(26.5年/53.2㎡)
50.7万/㎡
(31.5年/48.2㎡)
三条駅80.0万/㎡
(21.0年/55.0㎡)
83.7万/㎡
(16.7年/60.7㎡)
71.1万/㎡
(18.1年/50.0㎡)
神宮丸太町駅69.2万/㎡
(31.6年/61.1㎡)
79.6万/㎡
(26.8年/64.2㎡)
62.0万/㎡
(33.7年/55.7㎡)
出町柳駅85.5万/㎡
(25.1年/65.9㎡)
59.3万/㎡
(31.4年/61.2㎡)
67.2万/㎡
(32.1年/78.5㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

鳥羽街道駅67.1 万/㎡(昨年同期比 +153.1 %)

鳥羽街道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +153.1%( +40.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 5.0年(昨年 39.7年から -87.4 %減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +34.2 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 39.7 年 → 2025年 5.0 年、-87.4 %と大きく減少)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 % → 2025年 100.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2024年 3.6 分 → 2025年 4.0 分、+12.5 %と増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 100.0 %)

出町柳駅85.5 万/㎡(昨年同期比 +44.0 %)

出町柳駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +44.0%( +26.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -69.4%( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 25.1年(昨年 31.4年から -19.9 %減)。平均専有面積は 65.9 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から +7.6 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2024年 31.4 年 → 2025年 25.1 年、-19.9 %と減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 % → 2025年 27.3 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.6 % → 2025年 27.3 %)

伏見稲荷駅24.3 万/㎡(昨年同期比 -28.8 %)

伏見稲荷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -28.8%( -9.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 43.0年(昨年 35.6年から +20.8 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 68.9 ㎡から +1.6 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 35.6 年 → 2025年 43.0 年、+20.8 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 77.8 % → 2025年 100.0 %)

清水五条駅48.7 万/㎡(昨年同期比 -25.4 %)

清水五条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -25.4%( -16.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 28.8年(昨年 22.6年から +27.5 %増)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 39.7 ㎡から +52.4 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 22.6 年 → 2025年 28.8 年、+27.5 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.6 分 → 2025年 8.7 分、+32.0 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 52.8 % → 2025年 88.9 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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