【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR山陰本線 (京都駅～福知山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.0％( -1.6万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 70 件(１年前(2024年)に比べて -71.8％( -178件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 23.9年から +14.5 ％増)。平均専有面積は 57.1 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +6.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。花園駅、並河駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは花園駅で昨年に比べ +54.1 ％、単価は 42.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(花園駅、並河駅)は +45.9 ％(単価 +11.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(福知山駅、円町駅)は -46.9 ％(単価 -18.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 36.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.9 年 → 2025年 27.3 年、+14.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.8 ％ → 2025年 42.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.5 ％ → 2025年 25.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +19.1％( +14.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -82.9％( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福知山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -64.7％( -25.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR山陰本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 88.8万/㎡ (9.2年/42.5㎡) | 74.5万/㎡ (14.6年/39.7㎡) | 70.3万/㎡ (19.1年/60.4㎡) |
| 梅小路京都西駅 | 58.1万/㎡ (21.2年/76.0㎡) | 57.8万/㎡ (18.6年/48.0㎡) | 65.6万/㎡ (15.1年/47.7㎡) |
| 丹波口駅 | 48.0万/㎡ (26.7年/62.1㎡) | 55.6万/㎡ (21.1年/57.8㎡) | 55.1万/㎡ (22.6年/58.8㎡) |
| 二条駅 | 61.9万/㎡ (27.4年/55.4㎡) | 56.8万/㎡ (25.5年/49.8㎡) | 60.5万/㎡ (21.8年/55.4㎡) |
| 円町駅 | 30.0万/㎡ (43.0年/44.3㎡) | 42.3万/㎡ (33.8年/57.0㎡) | 43.1万/㎡ (32.2年/52.1㎡) |
| 花園駅 | 42.0万/㎡ (22.8年/63.8㎡) | 27.3万/㎡ (39.3年/58.0㎡) | 36.3万/㎡ (34.0年/57.0㎡) |
| 太秦駅 | 31.5万/㎡ (40.0年/49.0㎡) | 28.4万/㎡ (34.2年/65.8㎡) | 29.8万/㎡ (36.2年/58.8㎡) |
| 嵯峨嵐山駅 | 44.0万/㎡ (26.8年/65.0㎡) | 49.2万/㎡ (21.0年/71.7㎡) | 43.6万/㎡ (21.2年/64.0㎡) |
| 馬堀駅 | - | - | 23.7万/㎡ (26.4年/73.3㎡) |
| 亀岡駅 | 13.8万/㎡ (35.0年/65.0㎡) | 18.0万/㎡ (32.5年/57.5㎡) | 17.1万/㎡ (28.6年/73.8㎡) |
| 並河駅 | 30.8万/㎡ (18.0年/65.0㎡) | 22.3万/㎡ (29.2年/77.0㎡) | 27.4万/㎡ (27.0年/73.6㎡) |
| 千代川駅 | - | 30.0万/㎡ (24.3年/70.0㎡) | 20.7万/㎡ (28.4年/70.0㎡) |
| 園部駅 | - | 12.8万/㎡ (29.7年/62.5㎡) | 10.5万/㎡ (28.6年/62.5㎡) |
| 福知山駅 | 13.8万/㎡ (24.0年/80.0㎡) | 39.0万/㎡ (10.4年/77.5㎡) | 38.6万/㎡ (8.5年/80.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
花園駅 42.0 万/㎡(昨年同期比 +54.1 ％)
花園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +54.1％( +14.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 39.3年から -42.1 ％減)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 58.0 ㎡から +9.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 39.3 年 → 2025年 22.8 年、-42.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.2 分 → 2025年 7.2 分、+39.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
並河駅 30.8 万/㎡(昨年同期比 +37.8 ％)
並河駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +37.8％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 29.2年から -38.4 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 77.0 ㎡から -15.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.2 年 → 2025年 18.0 年、-38.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.2 分 → 2025年 6.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
福知山駅 13.8 万/㎡(昨年同期比 -64.7 ％)
福知山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -64.7％( -25.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 10.4年から +131.2 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から +3.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.4 年 → 2025年 24.0 年、+131.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.5 分 → 2025年 15.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
円町駅 30.0 万/㎡(昨年同期比 -29.0 ％)
円町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -29.0％( -12.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -81.1％( -30件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 33.8年から +27.2 ％増)。平均専有面積は 44.3 ㎡ (昨年 57.0 ㎡から -22.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.0 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 33.8 年 → 2025年 43.0 年、+27.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.2 分 → 2025年 12.4 分、+34.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 ％ → 2025年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示